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「 140文字の物語 」
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背が高くて、男性に間違われるような外見をしているけど、可愛い物が好き。
親友のように甘いワンピースが似合えばいいのに。
そんなことを何度も思ってしまう。
もっと身長が低くて、可愛い顔をしていればよかったのに。
可愛い物が並ぶお店で、春色のスカートを手に取る。
似合わないくせにね。
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白紙の年賀状が届いた。
正確には小さな文字で「暖めてください」と一言書かれた葉書がやってきた。
ドライヤーを片手に、年賀状を暖める。
すると新年を祝福する文字が浮かび上がる。
最近、流行の文字が消えるボールペンで書いたのだろう。
粋な計らないに笑みが零れた。
消えた文字はもうない。
「いつから恋って気付いてた?」と僕が訊くと君は笑った。
それから飛び切りの笑顔のまま「出会った時から」と言った。
「心音が教えてくれたの。これは運命の出会いだって」と君は楽しそうに言う。
それに僕は降参する。
「僕はついさっき。この勝負、君の勝ちみたいだね」と僕の言葉に君は笑顔
-
誰でも良かったんだ。
話を聴いてくれる人が欲しかっただけなんだ。
そこにたまたま君がいた。
どんな巡り会わせなんだろう。
優しい君は僕の話を聴いてくれた。
そして僕のために涙してくれた。
薄っぺらな同情からではなく、心から泣いてくれた。
それを見て、僕ははじめて話したことを後悔した。
僕の瞳を見つめて。
君のことが好きだって書いてあるだろう。
飾った言葉なんていらない。
目を合わせてくれるだけで充分だ。
僕の告白に、首を縦に振って欲しい。
そうしたら、僕ら最強の両思いだ。
世界中が嫉妬するような恋人同士になれる。
僕は君が好きで。
君は僕が好き。
それだけで強くなれる
君と一緒にいられる時間は少ない。
せめて逢えない時を埋めるようにと写真付きのメールを送る。
僕の知らない君は何をしているのだろう。
感情豊かな君は、今頃どんな気持ちでいるだろう。
メールの返信を待ちながらそんなことを思う。
僕の知らない君を知りたいと思うのは贅沢なことなのだろうか
二人が離れていくことを寂しいといった。
離れている間も、心の片隅にいることが苦しいといった。
あなたはそれを、恋といった。
二人がずっと一緒にいられないのは当然のこと。
毎日、別れと出会いをくりかえす。
こんな気持ちが恋ならば、いっそ忘れ去りたいと思った。
辛い気持ちでいっぱいだ。
ジンジャークッキーを焼いたのでお隣さんにもおすそ分け。
幼馴染の少年に手渡した。
「ありがとう」と少年は視線をそらした。
「美味しくできたんだよ」と少女は言う。
少年は一口かじる。
「ホントだ」少年は笑顔を浮かべた。
少女はその様子に怒りを覚えた。
許さないんだから、覚えていなさいよ
二人の間にあった赤い糸。
見えないけれども確かに結ばれていた。
けれども、その絡んだ糸は解けてしまったようだ。
中途半端に切れた糸に、僕は途惑う。
もうやり直しをすることはできないのだろうか。
小指の先を見つめる。
ずっと一緒にいられると思っていた。
それは独りよがりの幻想だった。
「ずるい。そっちのケーキの方が大きい」苺が載ったケーキに君は文句を言う。
「切れと言ったのは、そっちだろう」と僕は言った。
端から等分に切る自信はなかった。
分かりきった結果だろう。
それなのに君は唇を尖らせる。
「ほら交換な」と僕は皿を取る。
君は顔を輝かせる。
ずるいのはどっちだ
姿を見せない月を待って、夜空を見つめる。
去年の今頃は独りではなかった。
それが今年は独りぼっちだ。
「寒いね」と言っても「寒いね」と返ってくることはないのだ。
もうDeleteキーを押すように忘れ去りたい。
君がいないのがこれほど辛いことだと知らなかった。
星ばかりの空を見上げて思う。
クリスマスまであと数日。
弾む気持ちが隠しきれずに、メールをした。
今年のクリスマスは日曜日だから、一緒に過ごせる。
それが嬉しい。
仕事が忙しくて、すれ違っている二人だったから。
そんな気持ちを知ってほしくて、文面を練る。
負担にならない程度に短く。
それでいて幸せな気持ちをこめる
目には見えないけれどもある。
君と僕との境界線。
乗り越えてみたいけれども、それを拒む君の表情。
今の状況が居心地が良すぎて、それを破るのには勇気がいる。
君が望むのなら、現状維持でも良い。
そんな弱気なことを考えてしまう。
境界線を崩す前に、君が他の誰かのものになるかもしれない。
休み明けの朝はブルーだ。
長い一週間が始まるかと思うと、気が塞ぐ。
それも悪夢から覚めたら、嫌な一日の開始だった。
誰かに伝えれずに入られなくて、SNSに書きこむ。
誰かに慰めてもらいたい。
そんな気持ちが強かった。
優しい人たちはすぐさま声をかけてくれた。
それを携えて身支度をする
ほらまたそうやって笑うから、何も言えなくなる。
僕の気持ちは空回り。
いつまで経っても君に「好きだ」と伝えられない。
友達以上恋人未満。
一歩踏み出す勇気が欲しい。
君の笑顔を独り占めしたいんだ。
そんな僕の想いを知らずに、君はまた幸せそうに笑う。
僕の心は焦る気持ちでいっぱいになる
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