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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
帰り道、大喧嘩をした。
どちらも口を閉ざし、一切しゃべらなかった。
足音すら不揃いで、どうして一緒に帰っているのか分からなかった。
寄り道もせずに、無駄口をたたかない帰り道は意外に短い。
別れ道でどちらともなく立ち止まった。
このまま終わるのが嫌だったので、ぎこちなく、指先を握る
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暗い夜道を独りで歩いていた。
まばらにある街灯のおかげか不思議と恐怖はなかった。
昼間と比べれるとぼんやりとした灯りに見守られながら、帰宅した。
玄関を開けると電気をつける。
帰ってきた実感が湧き、玄関先で崩れ落ちる。
今日も仕事は大変だった。
贅沢は言ってられないと分かっている。
ふと思いついたフレーズがあった。
このままでは忘れてしまうだろう。
手帳とボールペンを取り出した。
コンクリートでできたブロック塀に手帳を押しつけて、フレーズを書きつける。
書いたら、満足してしまった。
このフレーズも世に出ないかと思うと、悲しむ気持ちが湧いてきた。
首を振る。
公園は様々な人たちであふれていた。
いつもは来ない場所だけに、青年は新鮮に感じた。
ベンチに座ると少女は持っていた包みを開く。
公園でお弁当を食べるのは、いつぶりだっただろうか。
青年は少女に礼を言う。
恥ずかしそうに、青年の腕を指先でなぞる。
「この腕に守ってもらっていますから」
「大丈夫だよ、子猫ちゃん。一生かけて、口説き落としてあげるから」と男は笑った。
「誰が、子猫ですか!」女は言い返した。
「おやおや、可愛いね。そんなに精いっぱい爪を伸ばしても痛くもないよ」男はグラスを手にする。
琥珀色の液体を呑む。
「からかわないでください」女は男を睨みつける
地図を読む。座標は間違っていない。
この深海に宝物が埋まっている。
地図を信用すれば。
ここまで船で着て空振りだったら虚しい。
「船長。いつでも行けますぜ」手下が言う。
海は凪いでいるし、魚影もない。
今がチャンスだろう。
「よし、宝を持ってこい!」地図をしまい、手下たちに声をかける
人生幾度目かの春が巡ってきた。
両親と共に過ごした春。
友人と共に過ごした春。
そして、少女と共に過ごす春。
どの情景にも笑顔があった。
桜を見上げ他愛のない話をしてきた。
それはこれからも同じだろう。
少女は満面の笑みを浮かべながら、指を両手で包む。
「この手に守られているんですね」
魔法の授業を使う用の枝を探していた。
自分用の短杖を持つことによって、ようやく半人前に認められる。
手を伸ばした枝は煙のように、手のひらから消え失せる。
授業が始まるまでもう少しだ。
あちこちの枝にふれては消えられる。
貧弱な枝が目に入った。
枝は消えなかった。
遂げることができた。
その機械は人の心を知ってしまった。
それ故に、機械を壊しまわった。
自分のように人の心を持ってしまわぬように。
自分と似て非なる存在に思いを重ねる。
人の心を知ってしまった機械は、鎖に繋がれた。
死ぬことすら許されずに、その心が本物かどうか調べられた。
機械は早く終わりにしたかった
一度しかない熱い夏だった。
三年の先輩にとって、引退試合になるはずだった。
春の大会は無理でも、と願いをかけていた。
それなのに政府の決定は先輩たちの期待を裏切るものだった。
部員を集め、監督だった先生が発表した。
無理矢理、両手を握り締める。
そうしていなければ泣きそうだから。
「ずっと一緒だよ」君は嬉しそうに微笑んだ。
眩しくて。僕は思わず目を逸らす。
繋いだ手のぬくもりに縋りつきたくなる。
「そうだね。ずっと一緒だ」僕は言った。
君が好きで、嘘をついた。
ずっと一緒にいられるわけがないのに、と僕は影を蹴り飛ばした。
「嬉しいな」君は幸せそうに言った。
やっと手にした平穏だった。
しばらくは微睡むような平穏の中にいられるはずだった。
けれども、不安の種が心の奥底から生えてくる。
仮初だからだろうか。
永遠に続くことがないと知っているからだろうか。
不安の芽は日に日に大きくなっていく。
幸せになってはいけないと言われているようだ。
幸せというものは、ひまわりのようなものだ。
熱心に太陽を追いかけても、見返りはない。
太陽をひと夏見つめ続け、晩夏にはうなだれて俯くだろう。
それでも人は幸せを追いかけてしまう。
夏が終わる前に、ひまわりは幸せになれた。
背の高い花は、想いを遂げることができたのだ。
永遠を手にした
少女の視点が一点に注がれていた。
仲睦まじそうな恋人同士がいた。
「どうした?」青年が少女に声をかける。
少女はハッとして首を横に振る。
「何でもありません」嘘が吐くのが下手すぎる。
わがまま一つ言わない少女だ。
叶えてやりたくなる。
青年はそっと、少女の指を握る。
「さあ、帰ろう」
『愛している』他ならぬ君に伝えることのできない一言だ。
言ったら最後、僕たちの関係は砂の城のように崩れるだろう。
タイトロープを渡るように慎重に足を運んできた。
僕と君はただの友達。
そこには『恋』も『愛』もない。
ありきたりな『情』があるだけだ。
継続したいのなら言ってはいけない
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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