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「 140文字の物語 」
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「恋」と書いて「来い」と解く。
「愛」と書いて「会いに行く」と解く。
君は恋しているの?
僕がいなくて「孤悲」をしているのなら、どんなに遠く離れても、どんな時間でも君に会いに行くよ。
君が孤独で悲しい時は呼んでよ。
会いに行くから。
それが僕の「愛」だから。
二人で「恋愛」をしようよ。
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家事をこなす少女は楽しそうだった。
今まで適当にしていた生活に張りと潤いが生まれた。
生きていくためだけに食事をしていた。
清潔を保つためにシャワーを浴びていた。
アレルギーにならないために部屋を掃除していた。
義務的になっていた物事に意味が生まれた。
誰かがいるということは幸いだ
インスタントコーヒーを飲む。
酸味が強すぎて、あまり好みではない味だ。
紙コップに注がれたコーヒーはどこでも同じ味がする。
思わず溜息をついてしまった。
この道を選んだのは自分だ。
苦労するのも織り込み済みだったはずだ。
今は未来を信じて前に進むのみ。
空になった紙コップを握りつぶす。
「面白いところに連れて行ってやるよ」年上の幼馴染が言った。
友達と遊ぶ予定もなかったから、二つ返事で着いていったのは失敗だった。
遊園地のお化け屋敷の前に立っていた。
「こういうの嫌いって知ってるよね」
と怒り顔で抗議すると、幼馴染は指に指を絡める。
「出口まで繋いでいてやるよ」
お隣さんは、就活するためにスーツをオーダーした。
出来上がったスーツ姿の幼馴染はかっこよかった。
それをたくさんの人が見るという。
好きになってしまう女の人が出てしまうんじゃないか。
そんなことは思った。
私の心がぎゅっと掴まれたように、そんな想いをする女の人がいてもおかしくない
君は幸せになる権利がある。
だから、そっと身を引いた。
僕では君を幸せにすることができない。
王子様役がやってきて、道化は舞台を降りる。
それなのに、なんで幸せになってくれないの?
君の涙を見たかったわけじゃない。
そしていつの間にか、ガラスの靴が手元にやってきた。
柄にもない役だ。
青年は何をするまでもなく縁側に座っていた。
木々の葉擦れをぼんやりと聞いていた。
そこへ軽い足音が近づいてきた。
振り仰げばお盆を持った少女が立っていた。
「お茶をお持ちしました」少女はお盆を置き縁側に座る。
「日向ぼっこは気持ち良いですね」少女の声が弾んでいた。
青年は目を細めた
茨の道だろうと、血みどろの戦場だろうと、君と一緒なら何だっていい。
たとえ僕を見てくれなくても、君の傍にいられるだけで嬉しいんだ。
この喜びを君に伝えられないのは、少し寂しいかな。
でも君の影を追いかけるばかりの僕を見るよりも、未来を見て真っ直ぐ進む君を見ているほうが良いかも
僕のものにならないのなら、誰のものにもなりませんように。
僕は万有引力のように、君に惹かれている。
けれども君にとって僕は仲が良い友だちの一人だ。
異性として意識されていない。
もともと高嶺の花だ。
君が振りまく優しい平等さに、今日も眠れない。
好きになった方が負けなのを痛感する。
雨水を過ぎた頃は嬉しい。
心が弾む。
蝋梅に始まって、紅梅、白梅が咲き始める。
甘い香りは春を呼ぶ香りで、春の公達の鮮やかさにうっとりする。
一雨ごとに暖かくなっていく気温。
強い南風に吹き清められた青空。
何もかもが輝いて見える。
花々が、空が、春の足音を教えてくれる。
良い季節だ。
生まれ落ちた瞬間に、定められた婚約者と離宮で暮らしていた。
優しい婚約者はどんな願いも叶えてくれた。
成人したら婚姻を結ぶ。
その日が来るのを指折り数えていた。
しかし、運命は転換する。
婚約者は暗殺された。
新しい婚約者があてがわれた。
「あくまで僕が、あなたを愛していたいんです。」
首に下げられたペンダントを握りしめる。
入国するときに婚約者自らつけられた隷属の証だった。
魔力がこもった宝石が婚約者と少女を繋げる。
蛮族の国で暮らしていかなければならない。
父王の命を助けると思えば安いものだ。
だが、欠片ほどの勇気が運命を覆したいと願う。
蛮族に穢される前に。
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君が泣くから、僕は笑った。
涙を隠そうとする手を繋いで、君の涙を見た。
「どうして、そんなひどいことをするの?」涙まじりに君が言う。
「君の涙が綺麗だからだよ」と僕は答えた。
「ウソばっかり」と君がなじる。
今までたくさん調子の良いことを言っていたから、言葉は真っ直ぐに届かない。
美味しい物は一口ずつ分け合いっこ。
ちょっとお行儀の悪い習性がついたのは、幼稚園の頃までさかのぼる。
以来、場所も状況も考えずに分け合いっこしていた。
クラスの友達に言われるまで変だと思わなかった。
間接キスという単語を知った。
恥ずかしいから一口頂戴、なんて簡単に言わないで。
アラームが鳴る。
もう起きる時間か。
まだ布団の中で微睡んでいたい。
アラーム音は徐々に大きくなる。
二度寝を許さないように。
昨夜、遅刻しないように設定したのは自分だ。
起きなければならない。
眠たい目をこすりながら、アラームを解除する。
もっと布団の中で眠っていたかったが起き上がる
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