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「 140文字の物語 」
今日は雨だからお家デート。
お勧めのDVDを一枚ずつ持ち寄り視聴する。
真昼間だというのにカーテンを閉め切り、電気を消す。
テレビをつける前に、一瞬生まれた暗闇。
隣には柔らかなぬくもり。
微かに香るシャンプーの匂い。
心臓がドキリっと跳ねた。
チャンネルが回されDVDが始まってしまった。
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僕の世界でひとつだけの終末論は単純だ。
君が僕を置いて数多の星の一つになることだ。
君は眠るように微笑みさえ浮かべて「幸せだった」とくりかえすだろう。
僕は涙を流しながら君の細い指を握りしめて頷くだろう。
残されるの側なのは神様が僕に与えた罰だろう。
君のいない空白は地獄だろう。
夢を追いかけるあなたは素敵だ。
そんなあなたを支えることができるのが嬉しい。
あなたの夢が叶えばいい。
それが私の願いになった。
隣を歩けなくてもいい。
振り返ってもらえなくてもいい。
心の片隅で眠る想い出の1頁になれればいい。
夢に辿りついた時、たくさんの記憶からせめて思い出して。
告白されて付き合うことになったけれども、彼とは上手くいっていない。
とうとうデートの最中に爆発してしまった。
「女の子のこと知らな過ぎるのあなた、そういう人だとは気がついていたけれど」
何でも二つ返事でついてきた私の言葉に彼は驚いたようだ。
彼は悪い人じゃない。
知らないだけだ。
香ばしいを通り越して焦げ臭い匂いがキッチンから漂ってきた。
青年はクッキーらしきものを運んできた少女に鋭い目を向ける。
「食べたら美味しいかもよ」少女は笑いながらテーブルの上に残骸を置く。
「味見はしたのか?」
「一緒に食べるからいらないでしょ?」
「俺は食べない」青年は抵抗する
「今日は二人が出会って千日記念日だよ」少年は嬉しそうに言った。
少女は困惑気味にプレゼントを受け取った。
ことあるごとに少年は少女に贈り物をする。
センスがあるから邪魔にはならないけれど、一方的にもらうから不安になる。
「どうしたの?」少年が訊ねる。
「本当の貴方が見えないの」
悲観主義よりも、楽観主義を貫いてきた。
何かトラブルがあっても、時間が解決してくれる、誰かが助けてくれると思っていた。
実際のところ、深刻な壁にぶち当たったことはなかった。
要所要所で救いの手が差し伸べられた。
だから現在も楽観主義だ。
このまま人生が終わるまで歩いていこうと思う
青年は少女の唇に自分のそれを重ねる。
最初はふれるだけ。
回数が増えるごとに、それは情熱的なものに変わっていく。
お互いの唇を貪りあう。
それは口移しの愛だ。
言葉にせず、くりかえし「愛している」を告げる。
都合の良いことばかりを並べる言葉よりも、正直なくちづけだ。
嘘はつけない。
夕陽が誰かの涙のように赤かった。
明日も変わらない日が来るのだろうと信じていた。
君が僕の隣にいることを疑いもしなかった。
あの日、君はうつむいて言葉少なに歩いていた。
そんなささやかな変化に気づけずにいた。
やがて分かれ道にやってきた。
君は小さく手を振る。
それが君を見た最後だ。
産まれた時からお隣さんは異様にモテる。
顔も良ければ、スタイルもいい。
センスもあって、文武両道の道を行く。
そんなお隣さんが我が家のリビングで放課後にもらった手紙を読んでいた。
「ラブレター?」さりげなく尋ねた。
「まぁ、お前の方が可愛いのですが」手が伸びてきて頭を撫でられた。
生命の根源は海にあるという。
だからだろうか。
寄せては返す波の音をいつまでも聞いていられるのは。
波打ち際を歩きながら、遠くを見る。
海の向こうにある大陸が見えるはずもない。
地球が丸い証明である丸い水平線が見えるだけだ。
何度も見た光景に想い出が混じって懐かしさが胸を揺する。
世界でひとつだけの終末論。
それは君を失う時に始まる。
僕の全ては君で染め上げられている。
君のいない世界は『死』と同じだ。
想像するだけでも怖い。
僕が僕らしくあれるのは、君がいるからだ。
僕の世界を破滅させるのは簡単だ。
君が笑顔で「サヨナラ」と告げるだけでいい。
それだけで終る。
小中高と一緒だった幼馴染とも別れる日がやってきた。
元から頭の出来が違ったから当然だろう。
異なる大学に進むこととなった。
開いた距離が寂しいと感じたけれども、お互いの夢のためだ。
仕方がない。
そんな風に自分をだます。
別れの前日、よく通ったカフェに来た。
「はい」と鍵を渡された。
「早く結婚してくれれば良いのに」妹が煎餅を食べながら言った。
「後ろがつかえているって」
「結婚というものは一生ものなんだ。軽はずみできるか」俺が言った。
「学生時代から付き合っているんだから、そんなに軽率は思えないけど」
妹が二枚目の煎餅に手を出す。
「プロポーズ待たれてるよ」
今までもそうだったように、いつかは別れが来るのだろうか。
永遠なんて言葉は紙一枚よりも軽い。
神の御前で誓いを立てても、それは死が二人を分かつまでだ。
どちらかが残される。
二人、同じ瞬間を生きていくのは難しい。
それだから一緒にいられる時間は蜜よりも甘く、たっといものだった。
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