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「 140文字の物語 」
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私の胸の奥で貴方の存在が大きくなったのは、いつの頃からでしょうか。
出会った日から始まった気持ちに名前がついたのは、いつの頃からでしょうか。
貴方を想うと嬉しさと少しの切なさを感じるようになったのは、いつの頃でしょうか。
貴方が想像するよりも、貴方のことが好きで大切なんです。
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君の「大丈夫」は当てにならない。
独りで苦しい時も、独りで涙する時も、君は「大丈夫」と微笑む。
野生動物が弱みを見せたら、死ぬというように。
君は僕に弱みを見せようとはしない。
もう少しぐらい頼ってくれても良いと僕は思う。
そんなに僕は力になれない貧弱者なのだろうか。
考えてしまう
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「独りぼっちにしないで」弱々しく呟いた君の声が夜空に白く残って、消えた。
それはまるで君の気持ちを代弁するように、儚かった。
僕は君の手を握った。
風にさらされて冷たくなった手は雪にさわるようだった。
「また、明日」僕の言葉も白く濁って、消えた。
「うん」君は子どものように頷く。
生きるのが辛くなったら、私の為だけに生きて。
私たちはいつか巡り会う。
その日が必ずやって来る。
だから、出会う日のためだけに生命を繋いで。
貴方は独りじゃない。
私と二人になる為に、顔を上げて、胸を張って、日々を過ごして。
独りで切なくなる夜も、苦しくて悲しくなる日も、乗り越えて
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悲しいことがあったんだね。
でも君は泣かなかった。
いつものように微笑んで、嵐が通り過ぎるのを待っていた。
強がりを口にする。
本当は泣けないぐらい辛かったのに。
僕の前では素直になってもいいんだよ。
君が泣いていたことを秘密にしていてあげるから。
だから、そんな悲しい顔で笑わないで
チョコレート売り場から出るとカップル向けのカフェが目に入る。
こじんまりとしてあたたかなもてなしをする店なので、何度か訪れたことがある。
買ったばかりのチョコレートに目をやる。
バレンタインデートの約束はしてあるが仕事でドタキャンされないか心配だ。
冷たい冬風の中、帰路を急いだ
「好きな人が出来たんだ」と君が切り出した。
長すぎる春のピリオドを打つかのようだった。
「だから別れて欲しい」誠実な君らしい決断だと思った。
「そっか」僕は頷いた。
それ以来、連絡を取ることはなかった。
しばらくして一枚の葉書が来た。
君の吐いた嘘と本当を知らせるような訃報だった。
誰よりも、何よりも、君のことを大切にするから。
一生分の君が欲しい。
これから先の長い人生を歩んでいくのに、君ほど素敵なパートナーはいない。
君と過ごした季節の中で、確信に変わったんだ。
だから、どうかうなずいて欲しい。
二人だったら、どんな困難も越えていけるような気がするんだ。
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好きを形にしてみた。
それはやっぱりどこか不安定で、不恰好だった。
こんなはずじゃなかったのに、って思った。
でも、心のどこかで、これが私の好きなんだって納得していた。
綺麗に丸いお月様だって近くで見たらでこぼこのように。
私の好きも遠くから見れば綺麗に輝いているのかもしれない。
僕は君のことが好き。
だから、一番心臓に悪い存在になりたい。
君の優しさを独占してしまいたい。
いつでも心の片隅に引っかかっているような存在になりたい。
僕はずっと前から君のことが気がかりなんだから、これで対等だろう。
同じスタート地点に立ったばっかりだ。
ゴールテープはまだ遠い。
君の世界を僕にもわけて。
君の瞳に写る世界を僕も見てみたいんだ。
きっと素晴らしい世界なんだろうね。
星のようにキラキラと輝いて太陽のように暖かい世界なんだろうね。
君を見ていればわかる。
そんな世界の片隅に僕を置いて欲しいんだ。
無理に思い出さなくてもいい。
忘れ去ってくれてもいい
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気がつけば、君のことが好きになっていた。
それは枷のようなものだった。
僕の自由は奪われ、君のことばかり考えている。
決して振り返ってくれないと分かっているのに。
僕の知らない時間、君がどう過ごしているのか。
そればかりが気になる。
焦燥感で胸がいっぱいになる。
君の幸せを祈れない。
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君が今日という日を忘れても、僕が覚えているよ。
重たすぎる荷物は置いていって。
ちゃんと僕が見張っておくから。
だから、安心して未来に羽ばたいていって。
振り返らなくても大丈夫だよ。
僕はずっとここで君のことを待っているから。
君が辛い時も、君が悲しい時も、僕は変わらずにいるから。
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君の見る夢はきっと美しいものだろう。
希望に満ち溢れ、影ひとつ落ちていないものだろう。
きらきらと目を輝かせて、未来を語る姿が眩しい。
君は、どんな困難も乗り越えていけるだけの力がある。
だから僕は笑顔を作って、そんな君の背を見送る。
引き止めないように拳を握り、祝いの言葉を紡ぐ
独りぼっちが切ないから、半身を探していた。
離れ離れになっているのが寂しいから、片割れを探していた。
生まれ変わる前、二人でひとつだった頃。
その幸福な記憶が残っている。
だから、世界中から君を探し求めていた。
それがぼくたちが恋をする理由だ。
一生をかけて小指の先の赤い糸を探す。
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