iotuのlog
「 140文字の物語 」
■
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2025.09.30 Tue 18:20
■
『恋人ですけど、なにか?』
待ち合わせの時間よりも早く着くようにしている。
そのことを知った少女は時間よりも早く待つようになった。
本末転倒もいいところだった。
少女は可愛らしくて、内気に見えるから絡まれやすい。
ナンパ野郎に話しかけられていた。
青年は割って入って「恋人ですけど、なにか?」と睨みつける。
PR
2020.05.15 Fri 06:41
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『テレビ』を入れて【不思議】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
普段はつけていないテレビがついていた。
珍しいこともあるものだ、と青年は思った。
少女はメモ帳を片手に、食い入るように見ていた。
興味が湧いて、少女の隣に座る。
テレビは美味しそうな料理が出来上がるところを流していた。
「うまそうだな」と青年が言うと、少女はびくっと肩を揺らした。
2020.05.15 Fri 06:41
140文字の物語
CM(0)
■
『「嫌々ながらも、両手を握る」キーワードは「挨拶」』
隣国の王太子が国賓としてやってきた。
「お淑やかにふるまうのですよ」目付け役が耳打ちする。
そんなことは分かっている。
外交の一環だ。
嫌々ながらも、王太子の両手を握る。
「我が国の挨拶をしてもかまわないですか?」王太子は尋ねた。
「光栄ですわ」私は余所行きの笑顔を浮かべて言った。
2020.05.15 Fri 06:39
140文字の物語
CM(0)
■
『「私は高いわよ?」』
「好きだ。付き合ってほしい」ストレートな告白だった。
量品店で買い揃えた服をまとう青年を乙女は上から下まで眺める。
「私は高いわよ?」乙女は安物では満足できない生活をしている。
庶民の暮らしに興味はあったが、青年の収入では破綻するのが目に見えている。
「知ってる」と青年は言った
2020.05.15 Fri 06:39
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『祭』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
同胞を血祭りにあげてやろう。
同じ祖から生まれてきたが、もう別ものだった。
青年は中途半端に伸びた髪をヘアゴムでまとめる。
それから神剣・神楽を手にする。
室内を出ると、廊下に少女が立っていた。
神剣・神楽の巫女として最期を見届けるのにふさわしい配役だった。
二人は戦地に向かった。
2020.05.15 Fri 06:38
140文字の物語
CM(0)
■
『黄緑』と『雨』、登場人物が『睨む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
日に焼けたのだろうか葉が黄緑色に変色していた。
青年はその葉をむしり取り、空を睨む。
ここ数日まとまった雨が降っていない。
それは農作物にも影響が出るだろう。
それで苦しむのは民草だ。
暴飲暴食の貴族階級には関係ないだろう。
金さえ出せば生活が変わることはない。
青年は溜息をついた。
2020.05.15 Fri 06:38
140文字の物語
CM(0)
■
『「さりげなく、腕をぎゅっと握る」キーワードは「記念日」』
二人にとっての記念日だから奮発した。
付き合い始めて一年。
たくさん喧嘩もしたし、たくさん笑いあった。
これからもずっと一緒にいたい。
そう思えるのは君だけだ。
電車を乗り継いでホテルまでやってきた。
ビュッフェ形式だから、と思ったが緊張してきた。
君がさりげなく、腕をぎゅっと握る。
2020.05.15 Fri 06:37
140文字の物語
CM(0)
■
「距離」
「好きだ」と告白した。
それに頷いてくれた。
晴れてお付き合いを始めたのだが距離感がつかめない。
女の子と付き合うのは、これが初めてだ。
一緒に帰るのにも緊張して無言になってしまう。
手すら繋がないのは恋人といえるのだろうか。
どうすれば距離を詰めることができるのだろう。
2020.05.15 Fri 06:36
140文字の物語
CM(0)
■
『うちの子可愛い』
君はスマホ片手に近づいてくる。
僕の隣に座って、液晶画面を見せる。
「見て見て。うちの子可愛いでしょ」三毛猫がタオルの上でくつろいでいるフォトを見せられた。
僕もスマホを取り出してフォトを探す。
渾身の一枚を君に見せる。
「うちの子だって可愛いよ」僕の言葉に、君は微笑みを零す。
2020.05.15 Fri 06:36
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『噂』を入れて【不満】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
ようやく一緒に帰れるようになった帰り道。
君は「私たち、付き合っているって噂があるんだけど」不満そうに言った。
その言葉に心はズタボロになる。
「噂だよ。そのうち誰も言わなくなるよ」僕は精一杯の虚勢を張る。
「付き合っていないのに。告白してくれてもいいと思わない?」君は言う。
2020.05.15 Fri 06:35
140文字の物語
CM(0)
■
『「上目遣いで、手のひらに指を絡める」キーワードは「路地裏」』
路地裏に身を隠す。
暗がりの中で僕は君を抱きしめる。
けたたましい足音は去っていった。
僕は安堵して、君を見る。
君は上目遣いで、僕の手のひらに指を絡める。
まるで逃避行をする恋人同士のようだった。
君は照れもせずに僕を見つめる。
僕は唾を嚥下する。
「もう大丈夫だよ」と僕は声を潜めた
2020.05.15 Fri 06:33
140文字の物語
CM(0)
■
『構え!構え!構え!!』
少女は勢いよく、背中に抱きついてきた。
「構え!構え!構え!!」雲雀のように澄んだ声が言う。
最近、忙しくて一緒にいる時間が減っていた。
寂しい思いをさせていたのだろうか。
腰に回された手に、青年は手を重ねる。
「今日は暇だから、君の好きなことをしよう」青年は言った。
「本当!?」
2020.05.15 Fri 06:33
140文字の物語
CM(0)
■
『「怒り顔で、両手をぎゅっと握る」キーワードは「デート」』
せっかくのデートだというのに、僕は寝坊した。
LINEに遅刻することを送ったが既読はついたものの返事はなかった。
待ち合わせ場所が見えてきた。
僕は君のところまで一直線に走って「ゴメン」と謝った。
君は怒り顔で、両手をぎゅっと握る。
そして「ずるい」と言う。
「許すしかないじゃん」
2020.05.15 Fri 06:30
140文字の物語
CM(0)
■
『君を甘やかして駄目にしたい』
僕は君に恋をした。
君のことを想うと、どれだけ駄目人間だったか分かる。
君のように高潔でいられれば、どんなにいいだろうか。
本当は君を甘やかして駄目にしたい。
駄目人間同士なら、こんな悩みを抱えこむことはないだろう。
二人して恋の醜悪さを、恋の愚かさを味わえたのなら最高だと思う。
2020.05.15 Fri 06:29
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『制服』を入れて【心配】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
新品の制服が家に届いた。
私はその箱を抱えて自室に向かう。
部屋着から制服に着替える。
全身鏡の前でポーズをつける。
少しばっかりお姉さんになった気分だ。
これから毎日、着る制服だったけれども心配があった。
たくさんの同じ姿の女の子たちの中で、浮いたりしないだろうか。
可愛いだろうか
2020.05.15 Fri 06:28
140文字の物語
CM(0)
PREV
←
HOME
→
NEXT
忍者ブログ
[PR]
△ページの先頭へ
Templated by
TABLE ENOCH