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「 140文字の随想 」
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 君のささやきを見ない日は、君を想って、不安が増していくんだ。
 君には君の道があって、僕には僕の道があって、たまたま距離が開いてしまっただけってわかっているけれど、不安になるんだ。
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 静かな静かな夜でした。
 鈴虫すら鳴くのを遠慮するような本当に静かな夜でした。
 風一つそよがない沈黙の夜を表現するのに、私は「静か」という言葉を何度も重ねなければならなかったのです。
 それはちっとも静かな動作とは言えないことでとても残念だと感じるほど、静かな夜でした。
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 夜は静かに沈黙を保つ。
 だから言葉は慎重に慎重に選ばなければならない。
 神聖ですらある静寂を切り裂くのだから、その言葉はそれだけの重みを持って放たなければならない。
 誰もが口を閉ざす夜に相応しい言葉を紡がなくてはいけない。
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 幸福である期間は、己が幸福であることを自覚しないものである。
 「幸せだ」と口にする人々は幸福ではないことに気がつきながら、己の身に降りかかっている事実を無視しているのである。
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 もう失うものはないのだと思っていたけれど、君をなくした日の空が青くてさらに空になったような気がした。
 祈った、命の火が消えないようにまっさらに。
 陽が昇り君の体は生きた日の数だけ空っぽになった。
 微かに風が吹いていてそれが君の灯を消してしまったように感じた。
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