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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
幼馴染みに好きな人ができたらしい。
“らしい”というのは、まだ噂でしか聞いたことがなかったからだ。
幼馴染みから直接を聴いたことはない。
幼馴染みはどんな人を好きになっているのだろう。
クラスメイトだろうか、それとも部活仲間だろうか。
他人から教えてもらうなんて、皮肉な結果だった。
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願わくばこのまま、平穏な日々が続けばいい。
神剣・神楽に選ばれた青年は切に思う。
激化していく戦いは、少女から笑顔を奪った。
大きな瞳いっぱいに涙をためて、待たせている。
生き残った後に覚える罪悪感だった。
日常生活の中に溶けこむ同胞同士の殺し合いに、青年自体も疲れきっていた。
柳がなびく。
それで風が吹いていることを知る。
目に見えない事象は、いつだって曖昧だ。
小さな世界の中では分からないことばかりだ。
だから、貪欲に知識をむさぼり食ってしまう。
毎日は続いているようで、新しい発見の連続だ。
昨日と似た明日はくるけれども、似ているだけで全然違うものだ。
一緒にご飯を食べること。
一緒にテレビを見ること。
一緒の布団を並べて眠ること。
いつから当たり前になったの?
出会った頃の新鮮さはどこへ行ってしまったの?
空気があって酸素で呼吸をしているように。
一緒にいることが自然すぎて、もう元には戻れないの?
いつまでも違う表情を見たいと思う
心の片隅に眠る恋心。
誰にも秘密で、伝えることはないと思っていた。
想うだけでこんなにも幸せになれる。
そんなことを教えてくれた穏やかな恋だった。
毎日、教室で彼の声に耳を澄ます。
彼の横顔をそっと見つめる。
心がときめいた。
それなのに第三者が割って入って恋心をばらされた。
泣きたい
君は白い顔をさらに白くしてやってきた。
夜分遅くやってきた君は言葉を忘れてしまったようだ。
黙って椅子に座っていた。
どれぐらい時間が経過したのだろうか。
出した茶の湯気が消えるぐらい沈黙は続いていた。
「明日死ぬんだってさ、晴れでよかったよ」
「逃げよう」悲痛な表情で君は言った。
恋愛遊戯も政治論争も飽き飽きしていた。
グラス片手にひとりパーティー会場を眺めていた。
良い酒なんだろうが悪酔いしそうだった。
ふいに人波をかき分けて、幼馴染がやってきた。
「ダンスを踊る相手もいないんでしょ」と幼馴染が言う。
「特別に私が躍って差し上げる」堂々と、両手に触れる。
泣き顔で、自分の指先を握り締める彼女にかける言葉が見当たらなかった。
まだまだ子供の自分は出来ることが限られている。
永遠の別れになるかもしれない。
分かっていても慰めの言葉も優しい言葉も出てこない。
このまま誰も知らない街まで逃避行をしたいと思った。
出来るわけないと知っている
いつでも壁の花。
最初のダンスを兄と踊ってから、それからは華やかなパーティーを眺めているだけだった。
いつか私だけの王子様がきて、変えてくれることを期待していた。
その日も、壁の花になっていた。
異国からの客人が手を差し出した。
たどたどしい言葉でダンスに誘われた。
いつだって想っている。
まるで向日葵になってしまったように。
まるで惑星になってしまったように。
貴方という太陽を追いかけてしまう。
それ以外は、興味が薄れるほど好きになっていた。
貴方がいないと生きていけない。
息の仕方が分からなくなる。
だからその気持ちを告白した。
返事はいらない
あなたは優しい人。
その心根のように、彼を見つめた。
言葉にすることもなく、ただ優しい感情を降り注ぐだけ。
あなたはそれを、恋といった。
僕の中では、激しい嫉妬が渦巻いていた。
あなたが彼に向ける優しさのカケラでも欲しいと思った。
そんなことありえないことは分かっていた。
優しい人。
背が高くて痩せすぎな体型。
レースやフリルがあしらわれた可愛い服が好きだった。
買いたくてもちょうど良いサイズはない。
でも、どうしても着てみたかった。
だから、苦手な裁縫を頑張って自分サイズの可愛い服を作った。
似合わないくせにね。
鏡の中に映った自分は悲しいぐらい不格好だった。
普通って何?
好きな人がいて、勉強を頑張って、色付きリップを塗って、それから……。
親からもらったお小遣いで過ごして、門限前に帰ってきて。
その後、家族で食卓を囲んで、流行りのドラマを見て。
そのくりかえしを普通と呼ぶなら、とても窮屈な生き方だと思う。
でも、それ以外は知らない。
「そっちも美味しそう」と幼馴染みがへらへらと笑う。
自動販売機の側で喉を癒しているところだった。
「一口頂戴、なんて簡単に言わないで」と私は言った。
「ケチ」幼馴染みは唇を尖らせる。
「僕のも一口あげるから。交換しようよ」となおも食い下がる。
間接キスになることに気がついている?
君の視線が彼を追っていることは知っていたよ。
まるで向日葵のように見つめていた。
君が彼のことを好きなのは気がついていたよ。
それでも言わずにはいられなかった。
どうしても意識して欲しかった。
君は僕が人畜無害な人物だと思っているから。
君のことを好きな男の一人だと知って欲しかった
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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