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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
久しぶりに友人とお茶をした。
メールや手紙のやりとりをしていても、話が尽きない。
仕事の愚痴や最近のコスメの話で盛り上がる。
二人ともおしゃべりだから、話題はころころと転がる。
気がつけば、ジュースの中の氷が溶けていた。
薄くなったジュースでのどを潤す。
そして、会話を再開する。
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電話が鳴った。
この家では珍しいことだった。
親類とは疎遠だったし、友人とは携帯電話があった。
必然的に電話が鳴る回数は少ない。
青年は電話に出る。
神剣・神楽にかかわる用事だろうと気がついた。
案の定、艶めいた声が日時を指定してきた。
少女に伝えるべきか悩んだが、意を決して告げる。
無駄なところはひとつもない。
貴方の全てが愛おしいの。
私にどれだけ冷たく当たっても、私は貴方が好き。
それは貴方と出会ってから変わらない気持ち。
貴方と言葉を交わし、貴方と肌を重ねる。
それがどれほどまでに嬉しいか、貴方は知らないでしょう。
私は貴方への想いによって満たされる。
山奥には鬼が住んでいるという。
薬草摘みに出る前に何度も聞かされた話だった。
だから少女は奥に行かずに薬草を摘んでいた。
けれども村で病が蔓延して、薬草が足りなくなった。
少女は山奥へと進む。
現れたのは異形の姿の鬼。
鬼は優しく薬草を分けてくれた。
その事実に感謝しながら目が潤む。
夜風に誘われるように散歩に出た。
頬をくすぐる風はほどよい涼しさで、しんみりとした夜長にふさわしかった。
昼の暑さはどこへやら、月に支配された夜はショール一枚足してちょうど良かった。
星たちはさんざと輝き、天然のプラネタリウムだった。
虫の音も、もの悲しさの調味料になっていた。
-
幸せになりたかった。
思うだけで何の努力もしてこなかった。
飴玉が貰えると期待をしている子どもだった。
いつか、優しい誰かが幸せにしてくれるものだと考えていた。
他人よりも不幸だから、幸せになる権利があると信じていた。
そんな自分勝手だったから幸せになれなかった。
ようやく気づいた
一人で旅立つことを決めた君の瞳を忘れない。
夢に向かって真っ直ぐ進む君を止めることはできなかった。
本当は涙を流すぐらいには寂しかった。
そんな気持ちとは裏腹に、笑顔で見送った。
覚えておいてほしいのは泣き顔ではなくて、笑顔だったから。
どんな困難が待ち受けていようとも君は進む。
やっと手に入れた宝物はガラクタに見えた。
とても欲しくて、ずっとずっと願っていたものだ。
ようやく自分の番がきて嬉しいはずだった。
それなのに、今はちっとも嬉しくなかった。
手に入ったら自分の中で一等素敵な場所に飾ろう。
そう決めていたはずなのに、ごみ箱に捨てたいと思ってしまう。
-
「サヨナラ」を言う日が来ることを知っていた。
それが普通の人よりも早く来ることに気がついていた。
だから一日一日を刻むように過ごしていた。
全てがおしまいになる瞬間に後悔はしたくなかった。
ただの自己満足だ。
付き合わせてしまった人たちには悪いとは思った。
傷つけてしまうだろう。
-
君が星になった日、外は雨が降っていた。
窓を叩く水滴は涙のようで、お別れ日和だった。
君は最後まで一生懸命に生きた。
その輝きは眩しいぐらいで僕は一生忘れることはできないだろう。
出会ったのが遅かったから一緒にいられた時間は少なかったけれど。
想い出は満天の星のように煌めいている
「月が綺麗ね」少女は言った。
少年の心臓は飛び跳ねた。
とある俗説が頭の中を過ったからだ。
「この分だと無事に十三夜を迎えられそうね」と少女は微笑む。
それを聞いて少年は勘違いに気がつく。
確かに、はっきりとした輪郭が美しい月だった。
真っ赤になった顔を見られなくて良かったと思う。
「来年は受験かー」君は独り言にしては大きく、会話にしては小さく言った。
僕が相槌に困っていると、君は微苦笑を浮かべた。
「腐れ縁もここまでだね」今度は君は、はっきりと言った。
産まれた時からお隣さんの幼馴染みとも別れの時がくる。
小中高と同じ進路を進んだが初めて離れ離れになる。
私は天邪鬼だから、ときどき正反対のことを言ってしまう。
それで大切な人を傷つけてしまうことがある。
クラスメイトに冷やかされて「嫌い」と言ってしまった。
だから、帰り道はとても気まずい雰囲気になった。
今言わないと絶対、後悔すると思って口を開く。
「あのね嘘だよ、ほんとはね」
-
これは何の変哲もない『恋』物語。
どこにでもあるような、すでに語られているような話。
お互い想い合って、それを口に出すことを躊躇っていた。
視線を交わすだけで胸が弾んだ。
挨拶ができればこれ以上ない幸せを感じた。
そんな二人のささやかな時間を記録した物語。
誰にも聞かせたことがない
手元がくるってマグカップを割ってしまった。
お揃いのマグカップだった。
雑貨屋を何件も回って、ようやく買ったものだった。
永遠というものはないのだと痛感させられた。
涙が零れそうになったのを耐える。
また新しく買ってくればいいだけだ。
そう自分に言い聞かせる。
それでも胸が痛かった。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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