iotuのlog
ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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2025.09.03 Wed 14:11
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最後の噓をつきました
「iotuは、冷静であるよう心がけつつ最後の嘘をつきました。
それは自分の幸せのための嘘でした。
「もう希望に捨てられるのはいやなんだ」、と。
嘘だと言えたら、どんなに。」
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僕は、冷静であるように心がけつつ最後の嘘をついた。
それは自分の幸せのための嘘だった。
君のことをこれっぽっちも考えていない嘘だった。
「別れよう。もう希望に捨てられるのはいやなんだ」と僕は言った。
いつでも誠実でいてくれた君に告げる言葉ではなかった。
嘘だと言えたら、どんなに。
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2022.03.15 Tue 04:24
140文字の物語
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『目をあわせたその一瞬、』
君と目をあわせたその一瞬、何とも言えない感情が渦巻く。
視線が宙でからんだら、君はそっけなく視線を逸らす。
君の目をもっと見ていたいのに、視線は窓の外。
僕は君と目をあわせた一瞬に、ときめくのに、君はそうじゃないらしい。
逸らされた視線が物語る。
そっと君を見ると視線を逸らされた。
2022.03.15 Tue 04:24
140文字の物語
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文中に『見守って』を入れて【感謝】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
親鳥のように、今まで見守ってくれたことに感謝する。
巣立ちのシーズンがやってきた。鳥たちのように、僕は旅立つ。
かつて親鳥がいたという場所へと、渡り鳥のように目指す。
新しい土地は一人かもしれないけれども、何とかやっていけるだろう。
だから、最後に笑顔を浮かべて抱きしめあった。
2022.03.15 Tue 04:23
140文字の物語
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『枝』と『緊迫』、登場人物が『心から笑う』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
事態は緊迫していた。とうとう終わりがくるのだ。そう思うと心から笑う。
この事態を招いたのも、この事態にたどりついたのも、自分たちの責任だった。
樹の枝のように別れていて選択肢の中から選んだものだった。
それなのに醜く、己たちだけは助かろうとする。
その醜悪さに思わず笑みが零れる。
2022.03.15 Tue 04:22
140文字の物語
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『「さりげなく、腕を折れんばかりに握る」キーワードは「真夜中」』
真夜中に、君から電話がかかってきた。LINEでもメールでもなく、電話だった。
電話口の声は少し震えていて、ただ『会いたい』とだけ言った。
僕は君が待っているという公園に走った。
ブランコに座っていた君が僕に気がつく。
すると君はさりげなく、僕の腕を折れんばかりに握る。
「寂しかったよ」
2022.03.15 Tue 04:22
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、夢を見るような気持ちで最後の嘘をつきました。
それは最初で最後の嘘でした。
「もう希望に捨てられるのはいやなんだ」、と。
本当に、ごめんね。」
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僕は、夢を見るような気持ちで最後の嘘をついた。
それは僕にとって最初で最後の嘘だった。少なくとも君に対しては。
「もう希望の捨てられるのはいやなんだ」と希望にすがりついている僕は言った。
君の大きな瞳は複雑な色が過った。
こんなことしか言えなくて本当に、ごめんね。と僕は思った。
2022.02.28 Mon 06:00
140文字の物語
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『贈り物』と『虚栄』、登場人物が『揺れ動く』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
虚栄心が勝って、君への贈り物は背伸びをした物になってしまった。
一生懸命に稼いだ金で、君に一番似合うペンダントを選んだつもりだった。
君は贈り物を見て、つまらなさそうな顔をした。
僕の心が大きく揺れ動く。
君にはありきたりな物だったかもしれないけれども、僕には大切な物だったんだ。
2022.02.28 Mon 05:58
140文字の物語
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『「軽々しく、手のひらに爪を立てる」キーワードは「ツンデレ」』
ちらちらと先ほどから君の視線を感じていた。
でも君は恥ずかしがり屋だから、自分からは言えないのだろう。
だから僕の方から君の手を伸ばした。
その結果は、まだ早かったようだった。
君は軽々しく、僕の手のひらに爪を立てる。子猫が爪を立てるように、可愛らしい痛みだった。
僕は微笑んだ。
2022.02.28 Mon 05:57
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、内緒話をするように声を潜めて最後の嘘をつきました。
それは自分が傷つくだけの嘘でした。
「絶対にあきらめたりしないよ」、と。
本当に、ごめんね。」
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僕は、内緒話をするように声を潜めて最後の嘘をついた。
君だけに届けばいい嘘だった。君以外の誰かに聞かせたくない話だった。
それは自分が傷つくだけの嘘だった。
「絶対にあきらめたりしないよ」と、僕は小さく笑った。
すでに、あきらめているのに。
本当に、ごめんね。と君に心の中で謝った。
2022.02.28 Mon 05:56
140文字の物語
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文中に『するり』を入れて【構って欲しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
するりと足首を撫でるように君は通り過ぎる。
ご飯は充分に食べているはずだ。空になった食器が物語っている。
甘えるように鳴く声に、僕は君の頭を撫でる。
「ちょっと待っていてな。仕事終わらせるから」構って欲しい君に話しかけた。
君は不満そうに足首を舐める。「くすぐったいよ」僕は笑う。
2022.02.28 Mon 05:54
140文字の物語
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『温もり』と『罪』、登場人物が『差し出す』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
君と温もりを分かちあうなんて、重大すぎる罪だった。
まるで赤いリンゴを半分ずつ、食べあうようなものだった。
君はいつまでも綺麗でいなければいけない。
僕のような穢れた存在と隣り合ってはいけない。
それでも僕は君に、唯一のものを差し出すのだろう。
そして君の笑顔に罪を重ねるのだろう。
2022.02.28 Mon 05:54
140文字の物語
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『「目を逸らしつつ、両手のひらにしがみつく」キーワードは「出会い」』
君は飛び切り可愛かったから、僕は思わず視線を逸らしてしまった。
それなのに君は「初めまして。これからは仲良くしましょ」と言った。
僕はぼそぼそと俯いたまま「よろしく」と呟いた。
そんな僕の両手のひらにしがみつくように君は握手した。
僕は目を逸らしつつ、君のぬくもりにドキッとした。
2022.02.28 Mon 05:53
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、情けなく笑って最後の嘘をつきました。
それは前へ進むための嘘でした。
「もう希望に捨てられるのはいやなんだ」、と。
頼むよ、ごまかされてください。」
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僕は、情けなく笑って最後の嘘をついた。
こんな弱々しい態度でつく嘘は、へこんでいた。
それでもそれは前へ進むための嘘だった。
「もう希望に捨てられるのはいやなんだ」と君の瞳を見つめて言った。
暗い絶望だからこそ輝く希望だというのに。
頼むよ、ごまかされてください。心に傷が増すから。
2022.02.28 Mon 05:52
140文字の物語
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『暑さにやられた理性』
暖房の暑さに眩暈を起こす。まだ春遠い時期だというのにアイスを買ってしまった。
家に帰れば暖房が利いている。炬燵にもぐりながら、食べるアイスも悪くないだろう。
帰り道「雪見だいふく、一つちょうだい」と妹が笑った。
「半分寄越せよ」と俺が言った。
暑さにやられた理性は計算ができない。
2022.02.28 Mon 05:52
140文字の物語
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文中に『たった一つ』を入れて【不安】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
君はたった一つの生命だった。かけがえのない生命だった。他に代わりがない生命だった。
そんな君の手を握り締めて、言葉を言おうとした。
最期になるかもしれない、と分かっているのに、言葉は喉に引っかかって出てこない。
その代わりに、涙ばかりがぼたぼたと零れる。
君はそんな僕に微笑んだ。
2022.02.28 Mon 05:51
140文字の物語
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iotuは五百箇という意味の古語から。
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