iotuのlog
ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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2025.08.29 Fri 03:05
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『「遠慮がちに、両手のひらを軽く握る」キーワードは「嫉妬」』
我ながら恥ずかしいと思う。手を繋いで歩いている恋人同士に嫉妬した。
私も君の手を握りたい、そう思ってしまったのだ。
けれども、そんなことをねだることができるほど、図々しくなれなかった。
すると君が遠慮がちに、私の両手のひらを軽く握る。
心臓が跳ねる音が耳に聞こえた。
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2022.04.30 Sat 04:31
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、愛を囁くように優しく最後の嘘をつきました。
それは本音とは真逆の嘘でした。
「君にもらったものは全部返す」、と。
本音は仕舞い込んだまま。」
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僕は、愛を囁くように優しく最後の嘘をついた。君を傷つけないように、君が傷つかないように。
それは本音とは真逆の嘘だった。「君からもらったものは全部返す。君が好きだから」と僕は言った。
本当は一つも譲れるものはなかった。それでも僕は微笑んだ。本音を仕舞い込んだまま。
2022.04.30 Sat 04:30
140文字の物語
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『それは恋なんてものじゃなかった』
それは恋なんてものじゃなかった。そんな綺麗なものではなかった。
もっと野蛮で、もっと傷つけあうようなものだった。それでも良い、と女の方から言い出したのだ。
まじりあう体温、弾む息。女は何度も男の名を呼んで、背に爪痕をつけた。
これきりだというなら男も女の名を呼んだ。
2022.04.30 Sat 04:30
140文字の物語
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文中に『無言』を入れて【嬉しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
ディナーを終えて、食後のコーヒーを飲んでいた時だった。
あなたは無言で一枚の紙切れを差し出した。人気なオペラのチケットだった。
一度でいいから、見てみたいと思っていた日付のものだった。
「もらっていいの?」と私が言うと「君と共に見たいと思ったんだ」とあなたは言った。
2022.04.30 Sat 04:29
140文字の物語
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『お味噌汁』と『カメラ』、登場人物が『耐える』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
日々の記憶が残らない、という奇病に罹ったあなたは何でもカメラに収める。
後で見返して、思い出すきっかけにするためだ。
分かっているけれども、私が朝作ったお味噌汁までカメラで撮影する。
具は豆腐とわかめとありきたりなもので、私は恥ずかしさに耐える。
あなたは満足そうだ。
2022.04.30 Sat 04:28
140文字の物語
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『「嫌々ながらも、両手のひらを握る」キーワードは「デート」』
人生初のデートは「いろは」が分からない。手ぐらい繋ぐものなのかな。
僕はさりげなく、君の手をふれようとした。緊張でドキドキしていたのに、手を振り払われた。
君に嫌われたくないから、嫌々ながら、自分の両手のひらを握る。
「ごめんさい。恥ずかしくって」と君は頬染める。
2022.04.30 Sat 04:28
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、震えないよう祈りながら最後の嘘をつきました。
それはどうしようもない嘘でした。
「ずっと君と一緒だよ」、と。
これが本音なら、楽だったのに。」
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僕は、震えないよう祈りながら最後の嘘をついた。それはどうしようもない嘘だった。
叶うはずもない願いだと二人そろって、分かっていたようなことを言う。
「ずっと君と一緒だよ」と僕は君の手を取った。君は振り払わずに微笑んだ。
これが本音なら、楽だったのに、と僕は思った。
2022.04.30 Sat 04:27
140文字の物語
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文中に『しっとり』を入れて【知りたい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
リップクリームの塗りなおして、しっとりとした唇の感触を知りたいと思った。
どれほど柔らかだろうか。どれほど良い香りがするだろうか。
知らないから知りたくなる。初めての恋だから順番が分からない。
いつ君の唇にふれたらいいのだろうか。デート何回目だったら許されるのか。
2022.04.30 Sat 04:25
140文字の物語
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『幸せ』と『永遠』、登場人物が『美しい』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
何度見ても美しい光景だと思った。また一組のカップルが幸せそうな顔をして、永遠を誓い合う。
願わくば、その誓いが死が分つまで守れますように、と私は思った。
いつの日か、私の番がくるのだろうか。
手と手を繋いだ新郎新婦が教会の扉をくぐる。二人は花びらの祝福を受けている。
2022.04.30 Sat 04:25
140文字の物語
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『スプーン一杯分の幸せ』
カフェであなたはコーヒーに砂糖を入れた。いつもはブラックで飲むのに。
「僕にとって君は、これだけの幸せなんだ」と大切なことを言うようにあなたは言った。
スプーン一杯分の幸せは、少ないのか、多いのか、私には判断できなかった。
私が小首を傾げていると、あなたは微笑んだ。
2022.04.30 Sat 04:22
140文字の物語
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文中に『傘』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
同胞殺しの神剣・神楽が律動した。近くに同胞がいる証拠だった。ほどなく青年の部屋に紙が届いた。
今夜も死闘を繰り広げるようになりそうだった。そこへ少女がやってきた。気配を感じたのだろう。
「傘を持っていってくださいね」と少女は言った。血の雨が降る戦場には無用だった。
2022.04.30 Sat 04:22
140文字の物語
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『嵐』と『カメラ』、登場人物が『守る』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
彼は嵐の中、カメラを携えて飛び出していった。止める間もなく、彼は出ていったのだ。
残された私は無事を祈りながら、留守を守る。
ずぶ濡れになって帰ってきてもいいように、お風呂の準備をする。
そして小腹が空いた時用におにぎりを結ぶ。私は現像した写真を楽しみだと思った。
2022.04.30 Sat 04:21
140文字の物語
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文中に『朝』を入れて【夢中】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
時間を忘れて読書にふけっていた。
本屋でまとめ買いをした時は、一冊一冊ゆっくりと読もうと思っていた。
けれども大当たりの本は、次の展開を気するほど面白かった。
鳥のさえずり声で我に返る。窓を開ければ、朝特有の空気が部屋の中に入りこむ。
どうやら眠る暇がないまま出勤だ。
2022.04.30 Sat 04:16
140文字の物語
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『アイス』と『根源』、登場人物が『伝える』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
コンビニのアイスを食べながら、少女は窓の外を見ていた。それに青年は、こっそり溜息をついた。
そもそもの根源は深すぎる親戚付き合いにある。年頃の娘を預けて、両親は海外旅行。
間違いを犯さないようにと青年はなけなしの理性を働かせていた。
「もう葉桜だね」と少女は伝える。
2022.04.30 Sat 04:15
140文字の物語
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『「優しく、指を握り締める」キーワードは「公園」』
家族連れの多い公園だった。僕は失敗したと思った。事前に調べておけばよかった。
家族を失ったばかりの君には他者の幸福は毒だろう。「カフェに行こうか?」と僕は誘ってみた。
君は優しく、自分の指を握り締める。「もう少しだけ、ここにいてもいい」と君は泣きそうな顔で言った。
2022.04.30 Sat 04:14
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iotuは五百箇という意味の古語から。
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