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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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君は知っているだろうか。たぶん知らないだろう。僕は君の「大丈夫」が、大嫌い。
どうして何でもかんでも独りでやろうとするのだろう。隣に僕という存在がいるのに、頼ろうともしない。
「大丈夫」と君は微笑むのだ。それにどれだけ僕の矮小な心は痛んだろう。君はきっと知らない。
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僕は貧乏くじを引いたと思った。君の瞳はまだ見ぬ未来へと向かって輝いていた。
ありありと面白そうだと隠しもしない。面倒なことになった、と僕は心の奥でためいきをついた。
そんな僕の気持ちも君には伝わらないのだろう。
分かってる。だから君と一緒にいるのは心が揺らぐのだ。
息の仕方なんて水の中に忘却してしまった。胎児のように水の中で浮かんでいる。
このまま息を止めて、消えてしまいたいと思った。流した涙は塩辛く、原初の海を思い浮かぶ。
心の中まで強く染める、水への執着心。どうしてこんなにも恋しいのだろう。
誰にも答えは出ないようだった。
嫌なことがあった君は布団の中でかくれんぼ。
本当は泣きたいのに、泣き方を忘れてしまって、あたたかい布団の中に逃げこんだ。
僕は慎重に布団の中にある君の手を探す。そして僕は力強く、君の指に触れる。
言葉にしないで伝えたい。君は独りじゃない。二人なら乗り越えられるよと。
「iotuは、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をつきました。
それはどうしようもない嘘でした。
「すべて夢でも構わない」、と。
・・・どうしようもないな。」

------

僕は、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をついた。それはどうしようもない嘘だった。
意味なんて見つからない。言ったところで変わらない。そんな嘘だった。
「すべて夢でも構わない」と無防備な君の唇を奪った。
本当に僕ってヤツは・・・どうしようもないな。恋している。
青年は普段の生活でも、神剣・神楽を持ち歩くようになった。
いつ招待状が届くか分からなくなったからだ。
今までは人気の少ない夜ばかりだったのに、真昼間なこともある。
それに神剣・神楽を持ち歩くと安心感があった。すでにくせになっているのだろう。
少女の命を守ると決意した。
「勝負しようぜ」と幼馴染が言ってきた。「どんな勝負?」私はうんざりしながら質問した。
「次のテストの点数。負けた方が何でも言うことをきく」幼馴染は楽観していると、私は心の中で嘲笑した。いつでも点数は私の方がいい。
テストが返却されて幼馴染は輝く笑顔で、見せに来た。
いたずら心に火がついただけだった。一度は言ってみたいことだった。
「君のこと嫌い」と私はできるだけ冷たく言ってみた。
「僕の悪いところ、全部治すから、そんなこと言わないで」と君は泣きそうになりながら、私の両手を握り締める。
いたずらだったなんて言えない私は迷子の心。
志望校の第一希望から落ちた。第二希望の普通科に通うか、それとも他の二次募集の学校に挑戦するか。
進路の先生が尋ねた。「あまり気を落とすな」先生は言った。
「泣くくらいなら、笑ってやる」と俺は笑顔を作った。
それに進路の先生も安堵したようだった。肩をポンと叩かれた。
ちょうど今ぐらいの時間だっただろうか。朝の光が差しこむ時間だった。
待合室でうつらうつらと舟をこいでいた。するとお父さんが肩を揺する。それで目を覚ました。
「元気な女の子だって」とお父さんは告げる。「会えるの?」妹ができて、お母さんに感謝した。
「もちろん」と頷く。
にわか雨に降られて化粧もはがれただろう。
会社に戻ったら、すぐさま更衣室に行かなければならないだろう。
予備の制服に着替えて、とつらつらと考えていた。
道行く人が指をさす。その方向を見ると太陽が光ることによるプリズム、虹が出ていた。
それだけでラッキーな気分になった。
電車の吊革にわずかに届かない手。それを君は「腕をつかんでいいよ」と言った。
馬鹿にされたような気がした。なので軽々しく、君の腕を折れんばかりに握る。
それに君はすました顔をしていた。
電車が静かに走り出した。揺れる車内、君の腕を摑まっていなければよろけていただろう。
「iotuは、目をそらしながら最後の嘘をつきました。
それは最初で最後の嘘でした。
「永遠を信じている」、と。
・・・まだ、泣いちゃだめだ。」

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僕は、目をそらしながら最後の嘘をついた。僕たちの間では、それは最初で最後の嘘だった。
「永遠を信じている」と細い君の薬指に指輪を通した。
君は嬉しそうに笑っているだろうか。それとも哀しい瞳をしているだろうか。
僕は見る度胸がなく俯いた。・・・まだ、泣いちゃだめだ。
流した涙は風によって、すぐさま冷たくなった。それを拭うことすらできずに、流し続けていた。
今はいない君を想って、涙は溢れてくる。最後の日に気持ちを告げればよかった。
心の中で未練が残っていた。想いのまま、僕は涙を零し続けた。僕はもうここにはいない君を探しながら。
神が慈しむというのなら、何故ここに壁がそびえたっているのだろう。
乗り越えられる試練だというのだろうか。壁に手を当てて、空を見上げた。
神などいないと思ってしまえば、壁がなくなるわけではない。
結局のところ、堂々巡りなのだ。そびえたった壁の向こうはどんな世界だろう。
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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