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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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『君を好きだったらなんだっていうの?』

幼なじみというのは便利だ。
異性だって意識されていないのは、分かっていた。
姉弟のように育ってきたんだから当たり前だ。
この想いを振り払いたくて恋を重ねた。
幼なじみが苦言を呈したので「君を好きだったらなんだっていうの?」キレた私は言う。
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『恋はこぼれるように』

まるで砂時計の中の砂粒になったようだった。
さらさらと音を立てずに落ちていく。
『ああ、これが恋なんだ』と胸が締めつけられた。
恋はこぼれるように、自然に落ちていくんだね。
君が教えてくれたこの想いは、砂時計のように正確に、私の柔らかな胸に刻まれていく。
「iotuは、馬鹿みたいだと自分に呆れながら最後の嘘をつきました。
それはたぶん最低の嘘でした。
「もう希望に捨てられるのはいやなんだ」、と。
胸の痛みは消えやしないな。」

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僕は、馬鹿みたいだと自分に呆れながら最後の嘘をついた。
それはたぶん最低の嘘だった。
「もう希望に捨てられるのはいやなんだ」と。
誰よりも希望を追い求めているというのに。
偽りの言葉を君に吐き捨てて、君から希望を求める。
胸の痛みは消えやしないな。
僕は、自嘲気味に唇の口角を上げる。
「男と女の間に友情が成立しないなんて嘘だよね」君はカラカラと笑って言う。
「そうだね」と僕は同意した。
「ずっと友だちでいようね」君は僕の首に腕を回す。
「そうだね」と僕は缶ジュースのプルタブに目をやる。
僕にはずっと伝えることのできない一言があった。
『君が好き』と心の中で呟く。
「文化祭のミスコン出てみない?」実行委員で忙しそうな親友に頼まれた。
「私なんかが出る幕じゃないよ」と断る。
それでも、そう言ってくれたことに満更じゃない気分になった。
「お願い!伝統を断ちたくないの」
「ごめんね」と私は謝る。
文化祭当日、ミスコンは行われた。
私の方が可愛かった。
その家には見事な椿が咲いていた。
折々に花を咲かす樹木を植えている家だった。
この間まで鈴なりに山茶花が咲いていたけれども、今は椿だ。
背より高い木を仰ぐ。
ふいに風に揺れた椿が首からポトリと落ちた。
枯れ始める前の慈悲だろうか。
落ちた椿を拾い上げる。
恋情よりも赤い色をしていた。
1ツイートでクリスマスムードを感じさせてください!

「街がキラキラしているね」と言う君の声がキラキラしていた。
人工でできたイルミネーションよりも、君の声の方が僕をドキドキさせる。
駅前には忙しなく足を運ぶ人たち。
花屋さんには赤い花々。
その前で迷っているお兄さんたち。
ジュエリーショップに入っていく恋人たち。
いつか僕も君に贈れるのかな。
サンタさんへのお手紙を引用RTかリプで書いてみてください!

サンタさんへ。
このお手紙を読んでくれてありがとうございます。
お願い事は一つです。
かなえてくれますか。
サンタさんなら、きっとかなえてくれると思っています。
寒さにこごえるあの子にあたたかな火をあげてください。
ぼくの分だけ、あの子に幸せなかがやきをあたえてください。
それが願いです。
『見上げたんだから流れろよ。』

天体観測には冬がもってつけだ。
それに代表的な流星群がある。
友だちを誘って夜の世界に出た。
「寒いなぁ」と白い息が零れた。
「南西の方角だって」と私はスマホで確認する。
「見上げたんだから流れろよ。お星さま」友だちは文句のような、愚痴をつぶやく。
『サヨウナラが私のはじまり』

色んなものにサヨウナラをしてきた。
絆が失われていくような気がしたけれども、私にとっては大切なことだった。
家族にも、友達にも、ペットにも、サヨウナラを告げた。
お気に入りのマグカップも、今まで毎日着ていた制服にも。
このサヨウナラが私のはじまり。
『お別れの箇条書き』

付き合う前にお別れの箇条書きを作った。
友だちが作ったというから、面白半分に作ったのだ。
『その1、他に好きな人ができた時』と私が書けば、貴方は『その2、他の人とディナーに行った時』と書いた。
「ちょっと、きつくない?」と私は笑った。
貴方は不機嫌になる。
「iotuは、何もかも悟ったような顔で最後の嘘をつきました。
それは自分が傷つくだけの嘘でした。
「すぐに追いつくから、先に行ってて」、と。
・・・泣いたりしないよ。」

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何もかも悟ったような顔で最後の嘘をついた。
それは自分が傷つくだけの嘘だった。
本当は怖くてたまらなかったけれども、君には見せられない。
「すぐに追いつくから、先に行ってて」と。
・・・泣いたりはしないよ。
少なくとも君の背中が見えなくなるまでは。
それが嘘つきの僕ができることだ。
規則正しい生活から、勉強は捗るものだ。
それを少女は知っていたが眠る時間を削って、教科書に向かった。
誰よりも努力をしていた。
けれども白金色の頭髪の少年に勝てたことはない。
今度のテストこそ、一番初めに名前が書いてありますように。
少女は願う。
かじかむ手をこすりながら頁をめくる。
昼過ぎの電車は空いている。
カタンコトンと音を立ててレールを滑っていく。
二人を連れて電車は走っていく。
あまり外に出ない少女は車窓に釘付けだった。
青年はちょっとしたいじわるをしたくなった。
優しく、少女の両手を指先でなぞる。
「びっくりさせないでください」と少女が青年に向き直る。
『魔法使いの条件』

『魔法使いになるにはいくつかの条件があります』君は唐突に言った。
よくある絡み酒だろう。
『どんな条件?』僕は尋ねた。
『いつでも笑顔であること。いつでも気配りできること。いつでも怒らないこと』君は指折り数える。
『なので、魔法使いの条件を満たしています』
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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