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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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有給休暇を取った日に何故か恋人のアパートでキウイの皮を剥いている。
熱を出して、会社を休んだ恋人が『果実を食べたい』とLINEをしてきたからだ。
『リンゴ?ミカン?モモ?』と返信すると『キウイ』という答えが返ってきた。
小さい頃から風邪で寝こむとキウイを食べていたそうだ。
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『夢みる。
 それこそが最初の
 それが一番の、才能。』

美術教師が言った言葉がいまだにお守りだ。
『夢をみる。それこそが最初のそれが一番の、才能。諦めたら夢は夢のままだ』
その言葉をお守りに、今日はキャンバスに向かう。
自分だけが表現できる方法に絵を選んでから苦労ばかりだ。
『中古。特別な日。売ります』

就職して、独り暮らしを始めることになった。
家電の高さに驚き、車でリサイクルショップを巡る日々となった。
個人でやっているのだろうか。
こじんまりとした店に目が合った。
冷蔵庫に『中古。特別な日。売ります』と張り紙が張ってあった。
妙に気がひかれた。
『偶然、別れた。』

「彼女と別れたんだって?」同僚が声をかけてきた。
「呑みにいかない?」と飲み会のお誘い。
口実が欲しかっただけだ。
そんな口実にされるうちが花。
同僚との飲み会に街に出た。
「なんか理由でもあったの?お似合いだったのに」と同僚は言う。
「偶然、別れた。それだけ」
「iotuは、内緒話をするように声を潜めて最後の嘘をつきました。
それは最初で最後の嘘でした。
「君が居なくても何も変わらないさ」、と。
こんなことしか言えないなんて。」

------

僕は、内緒話をするように声を潜めて最後の嘘をついた。
それは最初で最後の嘘だった。
僕は君に対して真っ直ぐでいたから、嘘をつく必要性がなかった。
この時のために、嘘をとっておいたのかもしれない。
「君がいなくても何も変わらないさ」と。
こんなことしか言えないなんて。
君は信じたかい?
青にも種類がある。
空を表す蒼、海を表す碧。
同じ青だけれども、色がほのかに違う。
だから青とひとくくりにしないで、使い分けている。
そんな言葉を聞いてから、私もできるだけ、使い分けをしている。
幸せと幸いと幸福を。
あなたは気がついていましたか。
私にあなたが教えてくれたんですよ。
私とあなたのコンパスのサイズが違うから、どうしても遅れてしまう。
あなたは私の先を行き、木の葉を踏みしめた感覚を楽しんでいた。
それを見て、私は傷つく。
あなたにふさわしくないんじゃないか、と何度も思っている。
それを口にしたら、あなたを困らせるだけだと知っている。
唇を閉じる。
手を繋いで歩きたい。
そんなのわがままだよね。
あなたの手を見つめてしまう。
どんなぬくもりなのだろうか、どんなに大きいのだろうか。
そんなことを思っていたら、目が合った。
私は思わず目を知らしつつ、自分の両手のひらを軽く握る。
あなたにわがままを言い出さないように、と願って握る。
『傾いたのは陽か。街か。』

休憩時間にインスタントコーヒーを淹れようと、給湯室まで歩いていった。
給湯室の小さな窓から、夕焼けが見えた。
瓶の蓋を握ったまま、その残照をながめた。
こうしていると不思議な気分になる。
傾いたのは陽か。街か。
溺れていくように、ビル街が沈んでいく。
『けれど。会いたい。は言えない。』

『辛いことがあったら辛いと言ってほしい』去り行くあなたが言った。
私を置いていくのが、よっぽど心配だったのだろう。
私はあなたの言葉に甘えて、ささやかなことを通話した。
けれど。会いたい。は言えない。
あなたは夢に向かって旅立ったのだから。
『あわれまさせていただきます。』

あなたのこと、あわれまさせていただきます。
それが私にできる精一杯の強がりだから。
それをそっと胸の内に隠して、あなたに微笑みます。
「かわいそうな人」と優しく呟いて、あなたの濡れた頬をなでる。
涙が似合わない人。
私がいなくても大丈夫でしょう。
今年の春は早かった。
だから、と言うわけではなかったけれども、別れの季節も早かったような気がした。
校庭に植えられた桜の下で「これで最後だね」と君が言った。
「そうだね」と僕も頷いた。
再会の約束はしなかった。
できなかった、という方が正しいだろうか。
僕たちはこれから先、別々の道を歩む。
「iotuは、冷静であるよう心がけつつ最後の嘘をつきました。
それは最初で最後の嘘でした。
「寂しくなんてないよ。大丈夫」、と。
決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。」

------

僕は、冷静であるように心がけつつ最後の嘘をついた。
それは最初で最後の嘘だった。
どんな時だって、君に対しては嘘をついたことはなかった。
最初の嘘がこんな情けないものだとは思わなかった。
「寂しくないよ。大丈夫」と。
静かに僕は告げた。
君の視線で決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。
どんな表情の君が好きだけれども、一番を上げるのなら、笑顔の君が好き。
苦しみも、悲しみも、辛さも、痛みも、君から遠ざけていたい。
君が笑うと、僕の心に薄紅色の花が咲くんだ。
その花を大切にしていたいから、君には笑っていてほしいんだ。
わがままだと分かっている。
それでもお願いだよ。
美しさは時に罪だ。
天女のように美しい姫君がいると聞いて、皇帝は隣国に攻め入り、隷属させてしまった。
良くある話だったけれども、姫君にとってはたまったものではない。
自分の行動一つで、民たちの生存が決まる。
そんな姫君の手を取る騎士がいた。
惑う姫君に、生命を賭けて逃そうとした。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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