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「 140文字の物語 」
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2025.10.12 Sun 22:58
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文中に『部屋』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
扇風機が回る音だけが部屋に響いていた。
青年は神剣・神楽を向き合っていた。
同胞殺しの妖刀は鞘の中で、大人しくしていた。
夜更けには神剣。神楽を持って、街に出なくてはならない。
お誘いの手紙が届いたのだ。
零れ落ちそうになるためいきを喉で殺し、青年はヘアゴムで髪を結んだ。
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2017.08.22 Tue 07:44
140文字の物語
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『「そっと、腕を握る」キーワードは「寒い」』
ショッピングモールは冷房が効きすぎて寒いぐらいだった。
休日にランチを食べながら、ウィンドウショッピングを楽しもうというデートだった。
夏休みに入ったせいか家族連れが多い。
先に進んでいく彼とはぐれそうになる。
小走りで近づいてそっと、腕を握る。
「ごめん」と彼が謝った。
2017.07.30 Sun 07:21
140文字の物語
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『水晶』と『暁』、登場人物が『なぞる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
少年は暁を閉じ込めた水晶の輪郭を優しくなぞる。
これならあの子も気に入ってくれるだろうか。
そんな期待をしながら、小袋に入れる。
半透明の小袋の中で水晶は煌いていた。
少年は大切にカバンにしまうと、玄関のドアを開く。
鍵をかけて少女の家に急ぐ。
少女はどんな顔をするのだろう
2017.07.30 Sun 07:20
140文字の物語
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『泣いてしまえるならいっそ、』
泣いてしまえるのいっそ、この腕の中で泣いてほしい。
泣くのをこらえて唇を噛む姿を見て思った。
「泣いても良いよ」と僕が言っても、君は僕の前では泣かないんだろうな。
だから細い腕を引っ張って抱きしめた。
少しでも君の悲しみが癒えれば良いのにと思いながら。
柔らかな髪を撫でた
2017.07.30 Sun 07:20
140文字の物語
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文中に『自由』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
神剣・神楽を手にした時から、自由というものがなくなった。
常に気を張っている。
同胞殺しの妖刀は、青年を戦場へと駆り立てる。
気ままな独り暮らしだったのが、少女と出会い一変した。
けれども後悔はしていない。
少女ごと世界の平穏を守ると決めたから。
青年は今日も髪を結ぶ。
2017.07.30 Sun 07:19
140文字の物語
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『きっと幸せだったんでしょう』
涙を零したことも、夜眠れないほど不安になったこともなかった。
楽しかった記憶しかなかった。
それを語ると「きっと幸せだったんでしょう」と言われた。
確かに、それは幸福だった。
過ぎてから気がつく。
キラキラと輝く想い出を携えて、今日も生きる。
また幸せな日々がくるときまで。
2017.07.30 Sun 07:18
140文字の物語
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文中に『髪』を入れて【未練】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
長い髪の方が好きだと聞いて髪を伸ばした。
ショートカットだったのがロングになるまで。
料理上手な女の子が好きだと聞いて台所に立つようになった。
でも、ある日貴方にお似合いの彼女ができた。
言う前に失恋してしまった。
髪は切れないでいる。
もしかしたら振り返ってくれるかもと。
2017.07.30 Sun 07:17
140文字の物語
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『アナログなコミュニケーションしか持ち合わせていない僕ら』
アナログなコミュニケーションしか持ち合わせていない僕ら。
便利なデジタルなコミュニケーションよりも、密度が高いような気がする。
メールもラインもないから、飛び飛びになる手紙が二人を繋いでいる。
逢えば言葉なんていらず、無言で寄り添うあう。
一緒にいられる時間がすべてだ。
2017.07.30 Sun 07:15
140文字の物語
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『このまま世界の果てに行こう』
二人の関係が許されないというのなら、このままま世界の果てに行こう。
誰も知らない場所で、盛大に睦みあおう。
心に宿った恋情は、反対されるほど、燃え上がる。
どんな風が吹こうとも、どんな雨が降ろうとも。
胸に灯った恋心を消すことなんて不可能だ。
二人だけの世界に行こう。
2017.07.30 Sun 07:14
140文字の物語
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『あまりにも君が大切だから』
あまりにも君が大切だから告げることができなかった。
移ろいゆく季節の中、ずっと一緒にいたけれども。
気持ちを伝えることができなかった。
どこまでも自由にいて欲しかったから。
縛りつけるような言葉を口にはできなかった。
君が離れていって、いまさらそれをちょっと後悔している。
2017.07.30 Sun 07:13
140文字の物語
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「氷」
カランコロンと音を立てて、グラスの中の氷がじっくりと溶けていく。
ガラス製のグラスから水滴がテーブルの上に落ちていく。
これで最後だと思うと、終わりの言葉が思いつかなかった。
カランコロンとグラスをもてあそびながら、流れていく時間に耳を澄ませる。
2017.07.30 Sun 07:11
140文字の物語
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文中に『ゴム』を入れて【納得する】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
中途半端に伸びた髪をヘアゴムで結ぶ。
戦う前の儀式のようになっている。
神剣・神楽を手にすれば律動で、気分が高揚する。
不安げに見上げてくる双眸に、大きく頷く。
「必ず帰ってきてくださいね」と結界前で少女は言った。
残される方が辛いだろうに。
巫女は気丈にも見つめ返してくる
2017.07.30 Sun 07:11
140文字の物語
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『正義』と『邂逅』、登場人物が『分からなくなる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
運命は残酷だ。
幾度めかの邂逅の末、幼馴染は冷酷な帝国軍人になっていた。
小さな村で一緒に生まれ育ったのに、運命は別たれた。
どちらに正義があるのか、分からなくなる。
ただ民を救いたいという気持ちで、解放軍に参加したけれども。
それが正しかったかどうか、判断がつかない。
2017.07.30 Sun 07:10
140文字の物語
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『「遠慮がちに、手のひらを指先でつつく」キーワードは「仲直り」』
口論の末、沈黙がやってきた。
同じ部屋にいるのに背を向けて知らん振り。
すると彼女が遠慮がちに、僕の手のひらを指先でつつく。
口下手な彼女なりのサイン。
「さっきは言い過ぎた。ゴメン」と素直に謝る言葉が出てきた。
「こっちこそ、ゴメンナサイ」瞳にいっぱいの涙を浮かべていた
2017.07.30 Sun 07:08
140文字の物語
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『寒さを言い訳にして』
「雪が見たいなぁ」と君が呟いた。
一面の銀世界を見るのが稀な地域に住んでいれば、当然だった。
「今年はスキーでも行く?」
と僕が言ったのは自然な成り行きだった。
寒さを言い訳にして、くっついていられると思った。
君は首を緩く横に振った。
「そんなにたくさんじゃなくていいの」
2017.07.30 Sun 07:05
140文字の物語
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