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「 140文字の物語 」
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君と過ごす一瞬一瞬が大切なんだ。
カメラで撮影するように、この瞬間を切り取っておきたい。
心の中のアルバムは君で溢れている。
どんな表情の君だって、僕には宝物。
冬の夜空に輝く一等星のように、暗闇を導いてくれる。
幸福は身近にあると君は教えてくれる。
それがたまらなく幸せなんだ。
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君の親切は大きなお世話だと、いい加減思い知れば良いのに。
そんなことを腹の底で思った。
口には出さない。
言ったら言ったで口論になるのが目に見えているから。
誰にでも親切にして良い子ちゃんぶるのはいいけれど、自分にまで親切にしてくれなくてもいい。
早く一人きりになって本が読みたい
貴方の心は傷だらけ。
深い溝が走っている。
それを知っている私だから、貴方の傷にふれないでいた。
本当で包帯をぐるぐる巻きにして、世界から隔離したかった。
貴方は傷ついては前を向く。
その姿は綺麗だったけれども、同時に痛々しい。
私はまるでお節介のよう。
大切にもさせてくれないの?
泡沫だった王朝の都は破棄されて廃墟と化していた。
災い恐れる大人たちは近寄りもしない。
いるのは逃げ損ねた鼠と興味津々が旺盛な子どもたちだけだった。
化け物の一人でも出ないか、と少年は松明片手に歩いていた。
いつもの場所に先客がいた。
先客に「勇敢なのね」と言われて少年は照れる。
この宇宙でただ一人の女性。
そう思った君とも惜別の時がやってきた。
共に歩んだ時間の数だけの想い出が胸を締めつける。
君が生きている証拠を刻む機械たちに囲まれて、君は小さく笑っていた。
涙しそうになって誤魔化すように君を抱きしめる。
このまま共に逝けるといいのにそんなことを思う。
教室の空調が利きすぎて喉が渇く。
かと言ってエアコンを切ったら寒いだろう。
そんな微妙な室温に困惑していたら、クラスメイトも同じだったらしい。
「事務室に行ってくるね」と言って立ち上がる。
長い髪がさらりと流れて横を通り過ぎる。
僕はそっと、行き場のなくなった手のひらを軽く握る。
これは僕の我が儘だということは分かっている。
これから先、一緒に過ごす相手は君だけがいい、君しかいらない。
死が二人を別つとしても、生まれ変わって君を探すよ。
僕にとっては君は『生きる』そのものの理由だ。
誕生日に僕が欲しい物をくれるというのなら、君が欲しい。
それ以外いらない。
テストの答案が返ってきた。
予想通り最低な点数だった。
これをお母さんに見せたら、ためいきをつかれるだろうか。
それとも怒られるだろうか。
それとも飽きられるだろうか。
テストが返却されることは知られている。
正直に見せるしかない。
勉強しても勉強してもお母さんを喜ばすことができない
この関係に名前を付けるとするならば、どんな名前になるのだろうか。
友達と呼ぶには近すぎる。
恋と呼ぶには遠すぎる。
片側ばかりに傾いた天秤が水平になることがあるのだろうか。
焦がれる想いは日に日に増していく。
一番親しい友達という枠から飛び出したい。
空回りするがいつか愛になりたい
たまたまだった。
普段、テレビはゲームする時のためだけのものだった。
待ち合わせの時間まで微妙に余ってしまったからスイッチを入れた。
液晶画面に占いが写った。
星座占いをしていた。
自分の星座は何位なのが気になった。
食い入るようにテレビを見ていたら、家を出る時間になってしまった。
彼から誕生日プレゼントに腕時計を貰った。
きっと彼は知らないだろう。
時計には「一緒に時を刻みましょう」という意味がある。
指輪よりも深い意味だ。
これから先ずっと一緒にいられる。
それがどれだけ喜ばしいことか。
出会いは別れへの準備期間だ。
死が二人を別つまで時計のように刻みたい。
元カレが彼女と別れたという話を聞いた。
我が儘な元カレと付き合ってられるのは私ぐらいだと分かっただろう。
その話を友達経由で聞いて「ざまぁみろ」と心の中で思った。
元カレにも私の価値が知っただろう。
それぐらいには私にも未練があったらしい。
よりを戻しても良いと思うほど好きなのだ
友達は猫の好かれる体質のようだ。
もちろん家で猫を飼っているのも大きいだろう。
警戒心の強い野良猫でも撫でることができる。
私にはそれが羨ましくて仕方がない。
ベルベットのような手触りの猫を撫でることができたら楽しそうだと思った。
友達は笑いながら「家に寄る?」と尋ねた。
私は頷く
君が吐いた嘘と本当はいまだに胸に残っているよ。
君は笑顔で別れを切り出した。
未練が残らないようにきっぱりとした言葉だった。
でもそれが嘘だということに僕は気がついた。
君は僕と一緒にいたいと瞳が訴えていた。
嘘を吐かせた自分に嫌気がさす。
別れが君の望みならと僕も笑顔を浮かべた。
何度も付き合って欲しいと告白された。
恋人を作るよりも趣味に没頭していたいのでその都度断った。
でも相手は諦めきれなかったようで、季節ごとに告白してきた。
それに根負けして付き合うことになった。
ほだされたのも理由の一つ。
付き合って分かったのは、なんて恥ずかしい人なんだろうか!
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