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「 140文字の物語 」
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2025.10.06 Mon 22:34
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文中に『何度も』を入れて【納得する】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「私のこと好き?」と少女は何度も確認する。
その度「大好きだよ」と少年は答える。
いっぱい傷ついてきたのだろう。
どれだけ確認しても不安になるのだろう。
もっと早く出会っていれば、苦しみも悲しみも分かち合えたのに。
「私も大好き」と少女は言った。
わずかとはいえ納得できたのだろう。
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2019.01.30 Wed 20:14
140文字の物語
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『朝』と『寝ぼけ眼』、登場人物が『握りしめる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
それは柔らかくて温かかった。
気持ちよくて思わず握りしめる。
「痛い!」少女の声がした。
青年は寝ぼけ眼で状況を把握しようとしたが、寝起きだ。
頭が働かない。
「もう朝ですよ。ご飯もできています」少女は言った。
目をこすろうとして、柔らかいものの正体に気がついた。
少女の細い腕だ。
2019.01.30 Wed 20:13
140文字の物語
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『ずるいのはどっちだ』
「アイスを食べたい。寄り道しようよ」と彼女は言った。
「この寒い中、アイスはちょっと」と俺は言った。
「店内は温かいよ。暖房が利いた場所で食べるアイスは美味しいよ」
その言葉に負けて寄り道することになった。
個別注文して席に着く。
「ずるい。そっちの方が大きい」ずるいのはどっちだ。
2019.01.30 Wed 20:13
140文字の物語
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『声』と『コンパス』、登場人物が『取りつくろう』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「待ってよ!」後ろから声が追いかけてきた。
ほどなく腕をガシッと掴まれた。
頬を上気させた少女がいた。
「コンパスの差、いつになったら覚えるの?」少女は言った。
同年代でも背の高い少年と背の低い少女では歩幅が違う。
「ごめん、考え事していた」その場を取りつくろうように少年は謝った
2019.01.30 Wed 20:12
140文字の物語
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文中に『デート』を入れて【哀しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
初めてデートをした水族館が閉鎖するという。
来場者数と維持費の関係で続けてはいけない、という世知辛いものだった。
最終日は混むだろうと、日付をずらして水族館に向かった。
水族館は惜しむ人々でいっぱいだった。
はぐれないようにと手を繋いだのも、初デートの時を思い出させた。
懐かしい
2019.01.30 Wed 20:11
140文字の物語
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『簡単な嘘くらい見抜いてよ』
本当は一人で心細かった。
できれば、ずっと一緒にいたかった。
素直になれない私は「大丈夫」と笑顔を作った。
君は「それならいいだけど。じゃあ、また明日」と言った。
簡単な嘘くらい見抜いてよ。
分かれ道で君と離れ離れになる。
私は君の背中を見送る。
弱音が零れそうになるから上を向く。
2019.01.30 Wed 20:11
140文字の物語
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『夕方』と『文字』、登場人物が『盗む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
夕方の図書室は貸し切りだ。
少年はいつものように文字を追っていた。
少年が本を読むのは、少しでも現実から離れたかったからだ。
バカなクラスメイト、成績を気にする両親。
生き辛い世の中だった。
そして、図書室通いをするもう一つの理由。
カウンターに座る少女の心を盗む方法を検討中だ。
2019.01.30 Wed 20:10
140文字の物語
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『誰のものだとお思いで?』
幼なじみは警戒心が強い。
私がぼんやりしすぎなのかもしれない。
そんな私を心配してくれているのかもしれない。
何もかも一緒にしているせいか、恋人同士という噂が立った。
「付き合っているんでしょ?」クラスメイトが訊いた。
否定しようとしたら「誰のものだと思いで?」と幼なじみは言った
2019.01.30 Wed 20:10
140文字の物語
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『絡んだ小指だけが、証拠』
差し出せるものは何ひとつもなかった。
ままごとのように絡んだ小指だけが、証拠の恋だった。
未来への約束も蝋燭の灯のようだった。
期限付きの恋は終わりが見えているからだろうか、花火のように輝いていた。
退屈な永遠よりも刹那の一瞬を選んだ。
瞬きすら惜しい二人の時間。
砂のようだった。
2019.01.30 Wed 20:09
140文字の物語
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文中に『氷』を入れて【夢中】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
本の世界に没頭していたら、グラスの中の氷は溶けていた。
すっかり味が薄くなってしまったコーヒーを飲む。
今度は氷抜きで用意しようと思った。
本を読み始めると、なかなか中断できない。
結末が知りたくなって、次から次へとページをめくってしまうのが原因だ。
分かっていてもやめられない。
2019.01.30 Wed 20:08
140文字の物語
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文中に『仄か』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
結界が解けていく。
夜明けが近い。
仄かに太陽の気配がした。
神剣・神楽を布に包んで、用意しておいたコートを羽織る。
結界の外で待っていた少女に微笑む。
少女は大きな瞳に涙をたたえて、青年に抱きついた。
待っていてくれている人がいる。
それだけで戦う理由になる。
痛みに耐えながら思った
2019.01.30 Wed 20:08
140文字の物語
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『「仕方なく、手のひらを指先でつつく」キーワードは「ツンデレ」』
少女は不満そうだった。
歩く度に、ふれては離れる手。
きっと手を繋ぎたくても繋がない少年に、苛立っているのだろう。
こういうことは男性側からしてほしい。
そう思っているようだった。
少女は仕方なく、手のひらを指先でつつく。
少年は察したのか、少女の手を握った。
少女は顔をそむけた。
2019.01.30 Wed 20:07
140文字の物語
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文中に『見えない』を入れて【不満】をイメージした140文字作文を書いて下さい
天気予報が嘘をついた。
今夜は晴れると言っていたのに雲が広がっている。
これでは星が見えない。
双眼鏡を持ってきたのに意味がなくなってしまった。
スーパーの広い駐車場で立ち尽くす。
呆然としていると自転車を押しながら君が歩いてきた。
「これじゃあ、見られないね」と困ったように言う。
2019.01.30 Wed 20:06
140文字の物語
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『君の世界を僕にもわけて』
いくつ歳を重ねても、君は自由な世界を持っていた。
いや、年を追うごとに君の世界は広がっていった。
それが僕には羨ましかった。
僕の世界は年々小さく、狭くなっていくばかりだ。
「君の世界を僕にもわけて」と言うと、君はきょとんとした目で僕を見た。
それから満面の笑顔で「いいよ」と言う
2019.01.30 Wed 20:05
140文字の物語
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文中に『窓』を入れて【未練】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
アラームが鳴っている。
そろそろ布団から出なければ。
遅刻はしないが、朝の支度でバタバタすることになる。
暖かな布団の中で、微睡みたい。
そんな気持ちがあるがアラームが邪魔する。
勢いをつけて起き上がる。
眠気覚ましに窓を開く。
朝特有の冷たい爽やかな風が室内に入りこむ。
目が覚めた。
2019.01.30 Wed 20:05
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