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「 未選択 」
雑誌で特集されていたゲームセンターに辿り着いたのは、終電がなくなった頃だった。
明るいライトの中、今が深夜だということを忘れさせてくれる。
始発の時間まで時間を潰せそうだった。
一通りのゲームを楽しんだ後、彼女を駅まで送る。
「さよなら。ありがとう」と彼女は笑顔で言った
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定時に仕事が終わった。携帯電話にメールが着ていた。
彼からのメールは珍しい。
久しぶりのデートになりそうだった。
帰る前に旅行に行った人のお土産の一口ゼリーを貰う。
夕方の橋は抒情的だった。
彼は小箱を取り出した。
「一生、大切にする。だから受け取ってくれ」と言われた。
小春日和に誘われて近所の公園にやってきた。
 幼なじみがふいに、満面の笑みを浮かべながら、両手を折れんばかりに握ってきた。
 狭い公園だ。
 あちらからはちょうど死角になっていて見えないだろうが、こちらからはばっちり見える。
 テニス部の部長が女連れでベンチに座っていた。
嫌な小学校時代だった。
 紫色に染められたガイコツが正門前に立っていて、始業の時間になると問答無用で正門を閉じる。
 今日も寝不足な体を抱えて走る。
 遅刻3回で欠席1回にカウントされてしまう。
 欠席が多いと通信簿に書かれてしまう。
 眠い体を押して閉まりかけの正門をくぐる。
朝一で呼び出された。
「観覧車に乗りたくなったの。どうせ暇しているんでしょう?同行を許してあげるわ」
 ツンデレは鑑賞用のツンデレが一番だ。
 リアルで身近にいると迷惑でしかない。
「さあ、行くわよ」こちらの予定も訊かずに歩き出す。
 少年は溜息をつきながら付き合うのだった。
そろそろアイコンを変えようかなぁと思った。
 人肌が恋しくなる秋の夜長のことだった。
 偏頭痛の予兆を感じて、白い錠剤を飲み下す。
 次はどんなアイコンが良いだろうかとデジカメで撮った写真を眺める。
 どれも同じような写真ばかりで自分の趣向が凝縮されているようで恥ずかしかった。
居酒屋が並ぶ高架下。
 夕方だからか一杯ひっかけて帰る客が多い。
 その中、腰を据えて飲んでいた。
 同僚とトランプを広げて他愛のない話をしていた。
 が、いつの間にかケンカ腰になっていた。
「今、すり替えたでしょ」
「まさか、マスターも見ていたよな」と水かけ口論になってしまった。
ペットボトルを一気飲みする。
 少し涼しくなったような気がする。
 この夏は異常に暑い。
 隣で幼なじみの少女が微笑んでいた。
 汗などかいていないようで涼しげに見えた。
 少女は軽々しく、両手に触れる。
 ヒンヤリとして気持ち良かった。
 ずっと触れていたいと思ってしまった。
太陽を最後に見たのはいつだったか。
 今は幻のような存在だった。
 きれいな廃人と化してから、カーテンは閉め切りだ。
 インターネットからログアウトしたのはいつだったか忘れた。
 破滅に向かう世界を眺めるのが日課になっている。
 ユーザーが一人減り二人減りと建物が目立つようになった
虹の下をくぐると幸せになれるというジンクスが元に開かれたケーキショップは、チョコケーキが大人気だった。
 一生一緒にいる約束をする日にふさわしいケーキだと思い、青年はケーキショップのドアを開いた。
 二人用のチョコケーキを注文する。
 小箱に包まれたケーキは可愛らしかった。
深夜のコンビニで切手を購入した。
 書き上がったばかりの手紙に切手を貼る。
 約束を破ることになった謝罪の手紙だ。
 メールでは軽すぎるから直筆の手紙を選んだ。
 彼女が読みたくなった時に読めるように。
 許してくれなくてもいい。
 悪いのはこちらなのだから。
 手紙をポストに投函した。
幼なじみの南はいわゆる腕白坊主。
 私はどちらかと言うと引っ込み思案な大人しい子どもだった。
 昼間であっても墓地という空間は、恐ろしい。
「ねぇ、帰ろうよ」と私が言っても南は聞いていない。
 南は墓標を見ている。
 そのうち引っこ抜きそうだった。
 もっと穏やかな遊びがしたいと願う
朝、目を覚ますと畳の上にいた。
 見上げた天井が高かった。
 隣で寝ているはずの彼女がいつの間にか俺の布団に侵入していた。
 どうやら押し出されたようだった。
 枕元に置いた眼鏡は潰されなかったようだ。
 眼鏡をかけると、彼女を自分の布団に戻るように転がす。
 掛布団をかけてやる。
最初の関係は敵同士だった。
 月の夜に出会った。
 唐突な蹴りを避けるために絨毯の上を転がりながら、隙を探した。
 下段からの蹴りに、男はジャンプすることで避ける。
 男は跳躍から踵落としをする。
 それを頭上で両手を使って受け止める。
 重い。
 力量は同じくらいと見た。
 お互い手を引いた
自転車で通える距離に屋内型の市民プールが出来た。
 朝ご飯を胃に収めると、水着を持って市民プールに向かった。
 天気予報は午後に雷雨。
 信じたわけじゃないけど、念のために折り畳み傘を鞄にしまった。
 準備運動しているとクラスメイトを見つけた。
 初めて見る水着姿にドキリっとした。
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