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「 140文字の物語 」
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空に雲が浮かんでいた。
青と白のコントラストを見ながら、独りだと実感した。
今日も必要最低限しか喋らなかった。
誰かと係わるのが面倒だと思いながらも、孤独感に苛まれる。
青空をスマホで撮影する。
SNSに投稿して馴れ合いを楽しむ。
それで、独りぼっちであることを我慢する。
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箱庭の中で暮らしている。
飢えることもなく、手厚く保護されている。
制限つきとはいえ、外に出ることもできるし、自分の感情をしたためることができた。
幸せとはこういうことを指すのだろうか。
味のしない水を飲みこみながら、息が止まる日を夢見ている。
平穏に飽き飽きしながら。
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よく晴れた日のことでした。
天国とはどこにあるのかわかりませんが辿りつけそうな気がしました。
真っ白な便箋に先立つことの言い訳を書き連ねました。
理由なんてないのですが、残していく人たちの心が少しでも軽くなると良いと思いました。
他人と比べるのは愚かな考えかもしれません
二度と会えないと思っていた。
生まれて初めて恋を教えてくれた人。
生まれて初めて恋の終りを教えてくれた人。
これ以上の想いを持つことはないだろうと思った人。
運命は再会を用意した。
もう一度、あの夏で出会った頃の新鮮な気持ちで向かい合いたい。
恋の続きが始まるのを待っている
いつでも待ち合わせの時間に遅れてくる君。
5分前から待っている自分が馬鹿みたいだと思ってしまう。
遅れてきたお詫びにカフェでケーキを奢ってもらうのも当たり前になってきた。
お詫びのケーキも美味しいけど、時間通りに来てくれる方がずっといい。
一秒でも長く一緒にいたいから。
誰も彼もが無視できないゲームだった。
最初から不平等なゲームの名は「人生」。
生れ落ちた途端に終わることもあれば、四度目の改元を迎える者もいる。
真っ直ぐに引かれたレールの上を歩く者もいれば、道なき道を傷つきながら歩く者もいる。
死すら不平等であれば、一つの救いもない。
「どっか、ランチを食べに行かない?」勇気を奮って、ラインしてみた。
今日は珍しく二人のお休みが重なった。
なかなか既読がつかない。
返事を待つうちに昼過ぎになってしまった。
せっかくの休みだから、話したいたいことは山のようにあったし顔も見たかった。
どうせ寝ているんだろう
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君は今日も独り、泣いていた。
僕は語れる言葉がなく、ただそれを遠目で眺めていた。
もっと近づいて、悲しみを共有できればいいのに。
君を受け止めることができない弱虫の僕は、溜息を噛み殺す。
君の泣いている姿を見るのがこれが最後だと思いたい。
でも、きっと明日も僕は変われない
君はいつでもポーカーフェイス。
滅多に感情が表情にあらわれることはない。
だから、不意に見せる笑顔の君が好き。
綺麗な顔が崩れて、ちょっと子供っぽい顔になる。
それを気にしているのか、いつでも無表情を貫く。
たくさん君の笑顔を見たいというのは贅沢な悩みなんだろうか。
君の瞳は雄弁だ。
その瞳を覗けば、何を考えているか語っている。
今日も大きな瞳をキラキラさせながら僕を見上げる。
付き合いの長さもあって、言わなくても分かるから。
今日は学校でテストの返却日だった。
想像したよりも良い点数だったんだろう。
約束どおりカフェでパフェを奢るよ。
泣き虫な彼女は今日も泣いた。
ポロポロと無防備に泣くものだから僕はとても心配した。
体中の水分がなくなってしまうほど、大泣きだ。
僕は不安になっておろおろするばかりだ。
彼女は「幸せすぎて泣きたくなるの」と涙を拭いて笑った。
辛くて泣いているわけじゃないと分かって安心した
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「大丈夫」と君は微笑む。
君の「大丈夫」はあてにならない。
辛い時ほど「大丈夫」と言うことを知っている。
辛いんだったら「辛い」と言って欲しい。
そうしたら、手を差し伸べることができるから。
だから「大丈夫」と微笑まないで欲しい。
まるで壁を造るように、離れないで欲しい。
上に立つ者は冷徹であれ。
君はそんな言葉に縛られている。
誰にも涙を見せてはいけない。
常に平常心を保っていなければいけない。
そんな君の代わりに、泣かせてください。
辛い気持ちも、悲しい気持ちも、僕が全部引き受けてあげる。
だから、安心して欲しい。
泣かない君が悪者じゃない
ゲームを始める前に「落とし穴にご注意を」と友達に言われた。
それだけ中毒性のあるゲームらしい。
私は恐る恐る始めた。
それがもう2年前の出来事だ。
すっかり落とし穴にはまった。
もともとゲームが好きだったのが災いした。
すっかりゲーム中心の生活になってしまった。
もう戻れない
君とデートを重ねる度に、新しい発見がある。
君は底知らぬ魅力がある。
君を知れば知るほど「好き」が増えていく。
もっと、たくさんの君と出会いたい。
もっと君のことを分かりたい。
だから、明日も明後日もデートしよう。
僕の知らない君に会うために。
僕は君の新しい一面を見たいんだ
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