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「 140文字の物語 」
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2025.10.12 Sun 12:13
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『ほらまたそうやって笑うから、何も言えなくなる』
「好きだよ」と心の中で、何回つぶやいたことだろう。
「私たち、ずっと友だちでいようね」と君が言う。
卑怯だ。
ほらまたそうやって笑うから、何も言えなくなる。
いつまでも友達というボーダーラインを越えられずにいる。
僕は君に初めて会った時から好きなのに。
「そうだね」僕は言う
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2017.11.25 Sat 07:11
140文字の物語
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『きっと幸せだったんでしょう』
「あなたにそれだけ思われていた。きっと幸せだったんでしょう」慰めの言葉も尽きてきた。
少女の涙は止まることを忘れたように流れ続ける。
小さな箱に収められた骨だけになった物を大切そうに抱えている。
「泣かないでください。きっとあなたの笑顔が好きだったと思いますよ」と言う
2017.11.25 Sat 07:11
140文字の物語
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文中に『もう一つ』を入れて【構って欲しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
君は「もう一つ、ちょうだい」と言う。
本当に欲しくて言っているわけじゃないことを僕は知っている。
口実が欲しいだけだと気がついている。
でも、そんな君のおねだりに僕は応える。
「これ以上、食べると太るぞ」と忠告と一緒に菓子を分け与える。
「ありがとう」と君は屈託なく笑う。
2017.11.25 Sat 07:10
140文字の物語
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『二人』と『一人』、登場人物が『はにかむ』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
ずっと一人だった。
それを辛いとも、寂しいとも思わなかった。
君に逢うまでは。
「これからは二人だね」と僕は指輪を渡しながら言った。
君は、はにかむ。
返事には充分だった。
家族ができるということは幸せなことなのだ、と知った。
一人だったら気がつかなかっただろう。
君に感謝を。
2017.11.25 Sat 07:09
140文字の物語
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文中に『仕事』を入れて【哀しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
裏切り者の始末という任務が下された。
かつては背中を預けて共に闘った相手だった。
どうしてこうなる前に、相談をしてくれなかったのか。
それだけの関係だったのだろうか。
これが最後の仕事になるだろう。
そう分かっているのが辛かった。
これを期に引退するつもりだ。
闘いはごめんだ
2017.11.25 Sat 07:08
140文字の物語
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『「さりげなく、両手のひらを握る」キーワードは「思い出」』
君が思い出になっていく。
記憶に残るさまざまな日常が今は、ただ哀しい。
これから何度でも、今日という日を思い出すだろう。
君は笑顔のまま別れの言葉を告げる。
僕はそんな君を引き止めないように、さりげなく、両手のひらを握る。
そうしなければ、君の荷物を奪ってしまいそうだった
2017.11.25 Sat 07:08
140文字の物語
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『誉められると嬉しいのですが、素直には喜べません』
総大将の首級を討ち取った。
褒められると嬉しいのですが、素直には喜べません。
戦場に出ればそれなりの覚悟を持っているけれども、慣れることができない。
兵士一人一人に家族があって、友がいる。
どうしても人を殺すことには抵抗感がある。
だから主君からの褒め言葉を複雑に受け止め
2017.11.25 Sat 07:07
140文字の物語
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『幸せになんて、なってやらない』
幸せになんて、なってやらない。
幸福になってやる。
これ以上ないぐらいの幸福になれるのは、君がいるからだ。
いつの日か、白い服に身を包み、祭壇の前で永遠を誓おう。
初めて逢った時から運命を感じている。
君は驚くかもしれないけれど、誰にも譲る気はない。
だから覚悟をしていてね
2017.11.25 Sat 07:04
140文字の物語
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『無惨』と『湯船』、登場人物が『遠ざかる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
初めての恋は無惨にも砕け散った。
妹にしか見えない、と言われたのは優しさだろうか。
遠ざかる彼にしがみついた。
それでもかまわないから一緒にいたい、と告げた。
彼は困ったように微笑んだ。]
これ以上、何を言っても無駄なのだ。
湯船に浸かりながら、このまま溺れ死にたいと思った。
2017.10.21 Sat 04:49
140文字の物語
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『砂糖を煮詰めた甘さの君』
女の子は甘い物でできているという。
その中でも、君は断然だろう。
砂糖を煮詰めた甘さの君には、辟易する。
いつでも見通しが甘い。
後先考えずに行動するからいつも僕が尻拭いをする羽目になる。
学習能力というものが欠如しているのか同じことをくりかえす。
ほらまた捨て猫を見ている。
2017.10.21 Sat 04:47
140文字の物語
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『あまりにも君が大切だから』
あまりにも君が大切だから、僕は臆病になった。
君を傷つけないように、言葉を選ぶ。
君に優しくしたいから、態度で示す。
こんなにも君だけを想っているのに、僕の気持ちを君は知らない。
それでもいいほど、君のことが好きになってしまった。
君の隣にいられれば良いと思ってしまうほど
2017.10.21 Sat 04:47
140文字の物語
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『「堂々と、指を軽く握る」キーワードは「寒い」』
先ほどから手をこすり合わせている君。
寒そうに指先に息を吹きかけている。
「そんなに寒い?」僕が訊くと、君は頷いた。
僕は堂々と、君の指を軽く握る。
ひんやりとした冷たさと柔らかな感触に僕の心臓は跳ねた。
「ね、冷たいでしょ?」と君は困ったように微笑んだ。
僕は強く指を握る
2017.10.21 Sat 04:46
140文字の物語
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「選択」
今生の別れだと思うと自然と涙が溢れてきた。
たくさんの分岐点を経て、今に辿りついた。
これ以外の選択肢もあっただろう。
後悔しないといえば嘘になる。
時の砂時計を逆さまにしてやり直せればどんなに良いだろう。
悲しみが胸を締めつける。
どうかお幸せにと祈る
2017.10.21 Sat 04:46
140文字の物語
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『貴方の全てが愛おしいの』
「放って置いてくれないか。どうせ遊びだろう」と貴方は苦しそうに言った。
だから私は貴方の手を握った。
「貴方の全てが愛おしいの」貴方の心に届くように、目線をあわす。
投げやりになった双眸に、一瞬の途惑いが浮かんだ。
「大好きよ。貴方が自分自身が嫌いでも」真っ直ぐ伝える。
2017.10.21 Sat 04:45
140文字の物語
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今日も君に嘘をつかせてしまった。
「大丈夫だよ」ちっとも大丈夫じゃない顔をして君は言った。
「心配してくれて、ありがとう」君は謝辞を口にする。
その姿が儚すぎて不安になった。
からからに乾いた瞳が僕を見つめて笑う。
強がりを言う君を僕は、抱きしめることすらできなかった。
2017.10.21 Sat 04:44
140文字の物語
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