「愛してる」君は言った。
僕は驚いた。
「そう言って欲しいんでしょ?」と君は微笑む。
「何べんでも言ってあげる。だって本心だもの」君は笑顔を浮かべたまま言う。
「僕も君を愛してる」そう言って細い肩を抱いた。
幸福感で心が満たされる。
こんなに幸せで良いのだろうか。
不安が脳裏を過ぎる
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いつでも君が先に泣くから、僕は泣いてはいけないような気がしたんだ。
大きな瞳いっぱいに涙をためて、声もなく君は泣く。
その涙を拭うのが僕の役目のような気がしていてた。
君は僕の分まで涙を流す。
だから、僕は痛みを感じずにすんでいた。
僕は自然に、君の優しさに寄りかかっていたんだ。
月のない静かな夜。
僕たちは黙って歩き続けた。
目的地のないまま、ただ歩いた。
それはちょうど答え合わせのない問題を解くようなものだった。
一緒にいるのに理由が必要だった。
別れの言葉を紡ぐ勇気はなく、おしまいを先延ばしにしている。
それでも終りの時間はやってきた。
携帯電話が鳴る。
すべての生命は命をという歌を刻むために生まれてくる。
この世界に生を受けた瞬間から、息を引き取るまでの間。
鼓動は歌う。
その歌は、いつか大切な誰かに巡りあうために紡がれる。
笑顔でサヨナラを告げるその日まで歌は続く。
誰にも意識されなくても。
新しい生命が生み出すために、歌われる
神剣・神楽に出会う前は自由だった。
独り気ままに生きていた。
けれども神剣。神楽を手にした少女に出会って、その時間にピリオドを打たれた。
殺し合いの中に投げこまれた。
そんなに日常を送りながら、青年は決めていた。
少女と共に笑える日が来るまで投げ出さない、と。
今日も妖刀を手にする
忙しさに心が磨耗していく。
君に最後に連絡を取ったのはいつだっただろうか。
君のことを想ったのはいつだろうか。
好きだったのは、嘘じゃないけど。
君という存在が遠ざかっていくような気がした。
ずっと一緒だと誓った言葉は、偽りではないけれど。
忙しいを言い訳にしているような気がした。
今日も君を泣かせてしまった。
夢の君は、笑っていたのに。
どうして上手くいかないのだろう。
いつでも君には笑顔でいて欲しいのに。
それなのに現実は厳しい。
君は笑顔の数よりも泣き顔の方が見せるほうが多い。
どうすれば夢の中のように笑ってくれるのだろう。
非力な僕は神様に願ってばかりだ
今、ここにいないあなたへ。
伝えたいことは言葉にならず、涙に変わります。
胸の奥で焦がれる想いは、夏の蛍のようです。
私を置いて、遠いところへと行ってしまったあなた。
恨み言の一つぐらい言っても良いと思うのです。
それなのに私ときたら寂しいと言うばかりで、責める言葉はありません。
好きなものはたくさんある。
だけど、あなた以上に好きな人はいない。
どんなに想っても、応えてくれないあなた。
それなのに傍にいてくれるあなた。
寄りかかってしまいそうになる。
いったいどんなつもりで一緒にいてくれるのか。
身の内が焦げてしまいそう。
二人の間の曖昧な境界線が揺らぎそう
お味噌汁も上手に作れるようになったよ。
一人分だから、美味しいと言ってくれる人はいないけれど。
卵焼きとわかめと豆腐の味噌汁は、同じ味になるようになったよ。
砂を食べているような味になるのはあなたがいないから。
天国に旅立ったあなたは、地上で悲しむ私のことを知らないのでしょうね
どこにいても君のことを想うよ。
無力な僕にはそれしかできないから。
一緒にいたくても、一緒にいられない。
空は繋がってるよ。
君が見上げる空と僕の見上げる空は、色すら違うのだろうけど。
光の速さで、この祈りよ届け。
君が独りぼっちにならないように。
二人にとって広すぎる世界だから。
この想いは、いつから始まったのでしょうか。
それはきっと二人が一つになれることを知った日からでしょう。
ふいに寂しさに囚われた時、あなたがいないことが辛いと感じるようになりました。
今まで一人で大丈夫だったことが、あなたがいないというだけで切なくなります。
ただあなたに逢いたい
私が悲しい時、あなたも悲しいと言いました。
二人揃って、同じ気持ちを抱えることは、なんて尊いのでしょう。
どれだけ傍にいても、鼓動の早さまで一緒にはなれない。
それなのに同じ痛みを感じることができる。
この想いを人は「恋」と呼ぶのでしょうか。
それとも「愛」と呼ぶのでしょうか。
君に逢うまで、ただ流されていくだけだった。
死ぬ勇気もなく、時間を浪費しているだけだった。
死なないから生きている。
からくり人形のような人生だった。
それが君に出会い僕は変わった。
生きている理由なんて、そんな些細なことで変化することを知った。
君に逢うために、今日も生きていく。
今日は両想い記念日。
私の想いが届いて、あなたの気持ちにふれることができた。
長い片想いの時間は、もうおしまい。
今日から二人は恋人同士。
どんな困難も乗り越えていける。
そんな二人でいたい。
片想いよりも辛い日々が待っているけれども、手を離したりはしない。
ずっと一緒だと目をあわす