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「 140文字の物語 」
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2025.10.06 Mon 12:44
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『そう言って欲しいんでしょ?』
同じ部活で同じ学年ともなれば、帰り道が別れるまで一緒に帰路する。
たとえ異性でも不思議なことはない。
最初は集団で学校の話をしながら、やがて散り散りになると話題もなくなる。
二人きりというのが変な緊張を生む。
「好きです」少年は言った。
少女は驚く。
「そう言って欲しいんでしょ?」
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2019.03.28 Thu 18:41
140文字の物語
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文中に『花火』を入れて【後悔】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
探し物をしていたら、余った花火が出てきた。
独りで花火をするのも寂しかったので、お隣さんにも声をかけた。
幼馴染は二つ返事で、小さな花火大会を開催することになった。
水を張ったバケツを用意して蝋燭も用意した。
次々と火をつける。
夏の記憶が呼び出されてしんみりとした気分になった。
2019.03.28 Thu 18:40
140文字の物語
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『無理やり奪って、今すぐに』
駅の改札口まで来てしまった。
大切にされているのは分かる。
でも無理やり奪って、今すぐに。
きっかけなんて些細な事。
恋の階段を上るのに必要なのは、ちょっとした勇気。
早く貴方だけのものにしてほしいの。
じゃないと不安になる。
友達じゃない。
恋人同士しかできないことをしてみたいの。
2019.03.28 Thu 18:40
140文字の物語
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『「そっと、指先を握り締める」キーワードは「電車」』
通勤ラッシュで電車は満員だった。
通い慣れた路線とはいえ、もう少し余裕があれば、と思ってしまう。
でもこの車両じゃなきゃ意味がない。
もうすぐ丸二年になる。
いつもの車両の窓の側。
少女は今日も鞄を抱えて立っていた。
サラサラとした髪にふれそうなほど近い。
そっと、指先を握り締める。
2019.03.28 Thu 18:38
140文字の物語
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文中に『ひらり』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
郵便受けも玄関も通り抜けてそれはひらりと舞いこんだ。
青年は縁側で普通に受け取った。
現実離れに慣れていく自分が怖くなる。
同胞からの戦闘の申し込みだった。
時間内に来なければ人間を一人ずつ殺していく、という物騒な文章が綴られていた。
そんなことはさせられない。
青年は立ち上がった
2019.03.28 Thu 18:38
140文字の物語
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『後ろ姿しか思い出せない』
今年もあなたがいなくなった季節が巡ってきた。
庭に植えられた木々も花をつけ始めた。
最期の年、一緒に見ることはできなかった。
白い天井と定期的に鳴る機械たちに囲まれて、あなたの生は閉じた。
「さようなら」をする覚悟をさせてくれなかった。
だからか、あなたの後ろ姿しか思い出せない。
2019.03.28 Thu 18:37
140文字の物語
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『湯船』と『道』、登場人物が『思い浮かべる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「お風呂沸いてしますから、先に入っていてくださいね」玄関で少女は言った。
青年は言われた通りに、脱衣所に向かう。
洗濯したてのタオルと着替え一式が揃っていた。
ありがたく湯船につからせてもらう。
奇妙な共同生活が始まってからの道のりを思い浮かべる。
ここまでやってくると離れがたい
2019.03.28 Thu 18:36
140文字の物語
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『君に似合う花』
インターフォンが鳴ったので、玄関の鍵を開ける。
少女は驚いて思考を停止した。
「今日は君の誕生日だろう?」青年は言った。
SNSでお祝いの言葉をたくさんもらったから、それで満足していた。
「君に似合う花を考えていたら、あれもこれもと思って」
両手いっぱいの花束を持った青年は微苦笑した
2019.03.28 Thu 18:36
140文字の物語
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『境界線なんていらない』
二人の間にある年齢差や身分差は煩わしい。
そんなもので恋の障害だとは思いたくはない。
どこまでも続く空のように境界性なんていらない。
恋している二人だけで世界は完結している。
外野がどうこういう問題ではない。
言われれば言われるほど恋の炎が燃え上がる。
二度と離れないように手を繋ぐ
2019.03.28 Thu 18:35
140文字の物語
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『「嬉しそうに、手のひらを触れ合わせる」キーワードは「出会い」』
PCゲームで知り合った。
優しい人で、ギルドでも中心人物だった。
レベル上げではないゲームの楽しみ方を教えてくれた。
ログインしている時はチャットをたくさんした。
仕事の用で近くに来ると聞いて案内をかって出た。
待ち合わせの場所にリアルでいた。
嬉しそうに、手のひらを触れ合わせる。
2019.03.28 Thu 18:35
140文字の物語
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明日、君が来なくても大丈夫。
僕は独りでも行くよ。
離れがたくなってしまうから、君がいないほうが良いのかもしれない。
でも君は優しいから見送りに来てくれるだろう。
そして、二人して涙するのだろう。
サヨナラの言葉を飲みこみ最後には微笑みあうだろう。
君は小さくなっていく僕に手を振る
2019.03.28 Thu 18:34
140文字の物語
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『まぁ、お前の方が可愛いのですが』
久しぶりに一緒の休日。
食事中なのに、彼はスマホをいじってばかりいる。
確かに彼は食べ終わって、暇なのかもしれないけれど。
まだ私は食事中だ。
それに二人きりなのにスマホに夢中なのはどうかと思う。
「LINE?相手は女の子?」棘がつく。
「まぁ、お前の方が可愛いのですが」彼は顔を上げる
2019.03.28 Thu 18:34
140文字の物語
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文中に『眩しい』を入れて【気持ち悪い】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
いつの間に寝てしまったのだろう。
上体を起こすとぐらりと揺れた。
頭が痛く、胃が鉛のように重い。
テーブルの上は散乱していた。
干からびたおつまみとからの缶酎ハイ。
片付けなければと思って起き上がる。
窓からは眩しい日差しが届く。
眩暈と吐き気が加わる。
失恋したからといって呑みすぎた
2019.03.28 Thu 18:33
140文字の物語
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『こんな君に恋した私が悪いんですが』
君は「好き」って言われると、その人物のことを好きになってしまう。
そんな単純な思考回路の持ち主だ。
だから恋愛のトラブルは多かった。
「好き」をくれる人が一人の時は良いけれども、複数の場合は気にせず付き合う人数を増やす。
こんな君に恋した私が悪いんですが修羅場をくぐるのは辛い。
2019.03.28 Thu 18:33
140文字の物語
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文中に『なびく』を入れて【不安】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
ずっと好きだった。
出会った瞬間、雷を打たれたかのように感じた。
よく話が合う異性からスタートした。
彼にはすでに付き合っていた彼女がいたから。
自分の入りこむチャンスをうかがった。
それは長い時間だった。
やがて彼は彼女の話をしなくなった。
柳が風になびくように彼がこちらを向いた。
2019.03.28 Thu 18:32
140文字の物語
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