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「 140文字の物語 」
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2025.10.04 Sat 09:36
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『「遠慮がちに、両手のひらを軽く握る」キーワードは「困った」』
「これからはよろしくお願いね」気さくな少年は手を差し出した。
内気な少女は途惑う。
遠慮がちに、自分の両手のひらを軽く握る。
どうして明るく振舞えるのだろう。
格子の嵌った部屋で少女は思った。
「少し馴れ馴れしかったかな?でも君と仲良くしたいんだ」少年は言った。
少年の手を握った。
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2019.09.30 Mon 21:24
140文字の物語
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『脇差し』と『指輪』、登場人物が『思いを馳せる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
少女は少年の前に脇差しを置く。
少年は少女の前に指輪を置く。
これにて契約は成立した。
少年は生命の限り少女を守る。
少女は生命の限り少年を愛する。
二人はめでたく婚約者同士になった。
ここまで来るのにずいぶんと回り道をさせられた。
少年は思いを馳せる。
これで少女は自分だけのものだ。
2019.09.30 Mon 21:23
140文字の物語
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『このまま世界の果てに行こう』
「助けて」乾いた唇で少女は言った。
「行こう」少年は少女の手を取った。
「どこへ?」途惑ったような声をしていた。
「このまま世界の果てに行こう」少年は力をこめて少女の手を握る。
「僕たち二人だけの世界に行くんだ」少年はキッパリと言う。
少女の顔が明るくなる。
「連れて行って」と言う
2019.09.30 Mon 21:23
140文字の物語
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文中に『水面』を入れて【哀しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
水鏡は静寂を漂わせていた。
水面に自分の顔が映る。
そこに人型を模した紙を並べていく。
水を知った紙は重さで水底に落ちていく。
穢れが払われていく。
一枚一枚、祈りをこめて水面に置いていく。
病気や怪我をした人たちが早く治りますように、と願う。
巫女である自分だけができることだった。
2019.09.30 Mon 21:22
140文字の物語
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『君に出逢わなければ幸せだった』
君に出逢わなければ幸せだった。
僕は恋の悲しみや苦しさを知らずにいられただろう。
君と出逢って僕は弱くなった。
君の小さな仕草も見逃せなくなった。
僕は君からどう思われているのだろう。
そんなことを考えてしまう。
考えても答えが出ない迷路にさまよう羽目になった。
君と出逢ったばかりに
2019.09.30 Mon 21:22
140文字の物語
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文中に『呟く』を入れて【気持ち悪い】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
お土産で貰った菓子は色物だ。
中身のクリームがネロネロしていて舌触りが悪かった。
どうしてこんなものをお土産にしようと思ったのだろう。
試食はできなかったのだろう。
そんなことを思った。
でも、どんな菓子でも難癖をつけただろう。
どうしても祝福できない。
末永く爆発しろ、と呟く。
2019.09.30 Mon 21:21
140文字の物語
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『声』と『悲願』、登場人物が『拾う』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
民衆の悲願を叶う時がきた。
一つ一つは小さな声だ。
それが集まれば政治上、無視できなくなる。
まだ若手の議員が意見を拾う。
丁寧に声を上げ続けた人の元に訪れる。
願いが叶う時がきたのだ。みんなは確信した。
きっと国会に届けられるのだ。
今まで諦めずに運動を続けてきて良かったと思った。
2019.09.30 Mon 21:21
140文字の物語
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『「怒り顔で、指を両手で包む」キーワードは「ベッドの上」』
昼がきてもベッドの上でめそめそ泣いていた。
大失恋したばかりなのだから、これぐらい許してほしい。
人生の中で最初で最後の人だと思った。
友だちが放課後に授業のコピーを持ってやってきた。
怒り顔で、私の指を両手で包む。
「何があったかは聞かない。独りで泣かないでよ」と優しく言った。
2019.09.30 Mon 21:20
140文字の物語
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『愛する貴方へ宣戦布告』
愛する貴方へ宣戦布告です。
次に来る私の誕生日までに、貴方の口から愛の言葉を勝ち取りましょう。
恥ずかしい。今更だ。と言い訳ばかりを聞かされてきました。
愛する貴方から言葉をもらえないのは、どれだけ辛いことでしょう。
きっと貴方には分からないでしょう。
こちらにも意地があります。
2019.09.30 Mon 21:20
140文字の物語
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『「満面の笑みを浮かべながら、指先をぎゅっと握る」キーワードは「秋」』
涼しい風が吹くようになった。
季節は夏の終わりを告げていた。
日が沈むのが早くなり、夕方が鮮やかに染まるようになった。
学校からの帰り道、影を見つめながら歩いていた。
ふと目をやると満面の笑みを浮かべながら、指先をぎゅっと握る君がいた。
愛しさが胸をいっぱいにさせる。
僕は握り返す
2019.09.30 Mon 21:17
140文字の物語
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『プライドが許してくれない』
少年のことはずっと前から好きだった。
それなのに告白ができない。
プライドが許してくれない。
女の方から告白をするなんてはしたない。
だから、少年が告白をしてくれるのをずっと待っている。
この待っている、という時間が曖昧で、たまらなく不自由だ。
そもそも少年は好意を持っているのか。
2019.08.31 Sat 19:44
140文字の物語
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文中に『震え』を入れて【不満】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
少年の手が伸びてきて少女の手をつかむ。
少女は震えた。
いまだ恋人同士になったのに、スキンシップに慣れない。
少年は当然といった顔で少女を見つめる。
余裕のある調子に少女は俯く。
見つめられるのも、見つめ返すのも苦手だ。
世の恋人らしく振舞えるようになるまで時間がかかりそうだった。
2019.08.31 Sat 19:44
140文字の物語
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『水面』と『革靴』、登場人物が『震える』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
靴を下ろしたばかりなのに、大雨が降った。
アスファルトのあちこちには水溜まりができていた。
革靴だから濡らしてはいけない。
けれども水面をよけて通るのは難儀なことだった。
奮発した革靴だ。
無事に家まで帰りつきたい。
濡らしてみっともないことになったら、と想像して少年は震える。
2019.08.31 Sat 19:42
140文字の物語
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『「恥ずかしそうに、手のひらを両手で包む」キーワードは「いたずら」』
「いつも、いたずらしているから、し返してもいいよ」少年は殊勝なことを言った。
それに少女は頭を悩ませる。
どんないたずらをすれば、少年が驚くのか、分からなかったからだ。
少女は恥ずかしそうに、少年の手のひらを両手で包む。
「これで、どんないたずらもできないでしょ」
「まいったな」
2019.08.31 Sat 19:41
140文字の物語
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静かに降る雨音は子守歌に似ている。
君の声を思い出す。
眠れぬ夜に唄ってくれた。
眠りの浅い僕にしては、ぐっすり眠れたことを覚えている。
外に降る雨を眺めながら、今すぐ君に会いたいと思った。
二人分はいれるような大きな雨傘を持って君を迎えに行きたい。
そして、子守歌を唄ってもらう。
2019.08.31 Sat 19:41
140文字の物語
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