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「 140文字の物語 」
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2025.10.03 Fri 07:43
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「大丈夫だよ」
魔法の言葉を口にする。
震える背中を優しく叩く。
「心配することはない」
何度もくりかえされる夜。
「大丈夫だよ」
そんなことは嘘だということを僕も君も気づいている。
それでも頼らなければ超えられない夜。
静かに涙を零す君の背中を抱きしめる。
あと何夜、呟けばいいのだろう
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2019.11.30 Sat 06:32
140文字の物語
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『本当に泣きたいの?』
「本当に泣きたいの?」君は尋ねた。
「泣きたいぐらい辛いよ」僕は言った。
君の強張っていた顔がふにゃっと解ける。
「悲しんでくれて、ありがとう」君は言った。
僕は君との別れに身を引き裂かれそうに辛いのに、君は嬉しそうだった。
これからの君のことを思うと自然と涙が零れてきた。
2019.11.30 Sat 06:31
140文字の物語
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文中に『時計』を入れて【不満】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
どうして一日は24時間しかないのだろうか。
仕事をして、ご飯を食べて、お風呂に入ったら、もう眠る時間だ。
働きアリよりも勤勉に働いている。
時計を見れば、寝る時間になっていた。
今日も一生懸命に働いた。
それなのに給料は上がらない。
ずっと低月給でこき使われるのだろうか。
未来が怖い
2019.11.30 Sat 06:30
140文字の物語
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『香水』と『雨合羽』、登場人物が『美しい』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
雨合羽を着て自転車を走らせていた。
傘差し運転はレッドカードが切られる。
ちょっと間抜けだが仕方がない。
交差点で止まる。
赤信号なんてついていない。
傘を差した女性が隣に並んだ。
甘い香りがした。
香水だろうか。
同世代の女子たちとは違う。
良く似合っていた。
凛とした横顔が美しい。
2019.11.30 Sat 06:29
140文字の物語
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『「怒り顔で、両手のひらに爪を立てる」キーワードは「デート」』
僕が悪いのは重々承知だ。
久しぶりのデートだというのに、君の話を聞かずに、上の空で返事をしていた。
頭の中が完全に仕事モードだった。
君は怒り顔で、両手のひらに爪を立てる。
痛みが走る。
けれども、もっと痛かったのは君の表情。
今にも泣きそうな顔だ。
自分の失敗にようやく気がついた。
2019.11.30 Sat 06:29
140文字の物語
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『欠けた愛を探してる』
あの日、僕と君の心は通じあえた。
紛れもない愛だった。
それから長いことの月日が流れた。
真円だった愛は歪になった。
踏みこんではいけないプライベートを縛るようになった。
別れ話がでるのも時間の問題だった。
僕は欠けた愛を探してる。
また君と真円の愛を抱けるように。
笑い話にしたくない
2019.11.30 Sat 06:27
140文字の物語
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文中に『坂道』を入れて【不安】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
ずっと歩き詰めだった。
終わることのない坂道に道があっているのか不安になる。
坂道をこえた先に、目的地の屋敷があるはずだった。
それにしてもこんな坂道の上に屋敷を立てたのだろう。
金持ちの考えることは分からない。
ほんのりと汗をかきながら、これで地図が間違っていたら嫌だなと思う。
2019.11.30 Sat 06:26
140文字の物語
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『嵐』と『遠い目』、登場人物が『泣く』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
予定通り嵐がやってきた。
稲光を遠い目をしながら眺めていた。
雷が落ちる度、君が泣く。
それがとても不思議だった。
家の中にいれば安全だし近くには避雷針がある。
怖がる要素はどこにもない。
ガタガタと震える雨戸の音に怯え、僕も服の裾をぎゅっと握り締める。
怖がりな君を優しく抱きしめる
2019.11.30 Sat 06:25
140文字の物語
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『「無理矢理、両手に触れる」キーワードは「意地っぱり」』
意地っ張りな君は「子供だましだよ」と言った。
ゴールまで歩いていく幽霊屋敷だった。
二人一組になって、挑戦することになった。
僕と君の順番になって薄暗闇に入っていった。
意地っ張りな君は平気そうな顔をしていたけれども立ち止まる。
僕は無理矢理、君の両手に触れる。
引っ張りながら歩く
2019.11.30 Sat 06:25
140文字の物語
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文中に『ぶつかる』を入れて【構って欲しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
大きな背にぶつかる。
迷惑そうな顔であなたは振り返った。
作戦成功。
無視されたら、どうしようと思った。
あなたは私の頭をなでる。
それが嬉しくて笑顔になった。
「びっくりするから、今度は声をかけてくれ」あなたは言った。
次も大きな背に向かってぶつかるような気がする。
気づいてほしくて
2019.11.30 Sat 06:22
140文字の物語
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文中に『無視』を入れて【納得する】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「おはよう」君が言った。
昨日の一件があったから無視しようと思った。
けれども長年の流れから「おはよう」と挨拶を返していた。
きちんと怒ることはできないのだと納得された。
それぐらい君の笑顔の挨拶は卑怯だった。
嬉しそうに声をかけられて無視なんてできない。
僕はため息をかみ殺した。
2019.11.30 Sat 06:19
140文字の物語
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『天気』と『魂』、登場人物が『はにかむ』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
良い天気だった。
見事な青空が広がっていた。
君は焼かれ、煙になる。
魂は真っ直ぐと天国へ行けただろうか。
痛みに耐えるよりも、家族で見守るときめてから、こんな日が来ることは覚悟していた。
「愛されていたんですね」係の人が言った。
「愛していました」過去形なのが寂しいけどはにかむ。
2019.11.30 Sat 06:18
140文字の物語
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『忘れて、なんて残酷だね』
あんなに愛し合ったのに、忘れて、なんて残酷だね。
白紙に戻してもう一度出会いから始めたい。
当たり前のように出会って、当たり前のように心を通わさせて。
手順を踏まないで一夜を共にしたから、普通の恋人同士になれなかった。
今からでも恋の告白するのは遅くはないのだろうか。
分からない
2019.11.30 Sat 06:16
140文字の物語
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『松』と『靴下』、登場人物が『刺す』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
松を見上げている男性に、靴下のままで近づく。
男性はこちらには気がついていないようだった。
手にしていた包丁でその背を刺す。
できるだけ深く刺したかったけれども気がつかれた。
男性は振り向き、私の首を絞める。
手から包丁が滑り落ちる。
男性はぎりぎりと喉を絞める。
呼吸ができない。
2019.11.30 Sat 06:14
140文字の物語
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『「嬉しそうに、腕を触れ合わせる」キーワードは「喧嘩」』
彼は嬉しそうに、腕を触れ合わせる。
人前ではベタベタしないという約束を破った。
約束を破られた私は裏切られたという感情が胸を占める。
彼から距離を開ける。
「どうしたの?」暢気に彼は言う。
すっかり約束を忘れている。
喧嘩にすらならない。
そのことに落胆する。
「別に」私は悲しみを飲む
2019.11.30 Sat 06:14
140文字の物語
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