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「 140文字の物語 」
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2025.10.02 Thu 04:48
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文中に『虹色』を入れて【夢中】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
君は虹色の未来を追いかけるのに夢中だった。
君なら叶えることができるだろう。
そう分かっていたから、僕はいつでも俯いていた。
君と一緒に、夢を見ることはできない。
夢は君だけのものだ。
君の夢が叶わなければ、僕と一緒にいられることができるのでは。
そんな浅ましいことを考えてしまう。
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2020.02.15 Sat 23:20
140文字の物語
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『化身』と『十字路』、登場人物が『美しい』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
一人で夕暮れの十字路に立ってはいけない。
夕方は逢魔が時。
顔を隠した魑魅魍魎が通り過ぎる。
そう言い含まれていたのに立ち止まってしまった。
それはやってきた。
美しい姿を見て驚く。
僕を見て美の女神の化身だと告げる。
人の身だから不自由であると。
どうすればいいのか分からなかった。
2020.02.15 Sat 23:20
140文字の物語
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『「目を逸らしつつ、指を触れ合わせる」キーワードは「デート」』
人生初のデート。
それも大好きな子とのデートだ。
印象を良くしたいと思う。
そして、次につなげたい。
そうはいっても慣れないことの連続だ。
一緒に歩くだけでも緊張する。
こういう場合、手ぐらい繋ぐよな。
そう思うがタイミングがつかめない。
それでも目を逸らしつつ、指を触れ合わせる。
2020.02.15 Sat 23:19
140文字の物語
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『僕を許す君がいけない』
君は本当に優しい。
取り繕うためではなく、偽善のためではなく。
誰にでも優しかった。
冷たい態度を取られようと、キツイ言葉を投げつけられようと。
君は親切をやめようとしなかった。
誰からも見向きもされない僕にまで優しくしてくれた。
そんな君を傷つけた。
僕を許す君がいけない。
君は笑う
2020.02.15 Sat 23:18
140文字の物語
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文中に『煙草』を入れて【後悔】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
ストレスに次ぐストレス。
溜息をついても終わらない仕事。
帰りは日付が変わる前に帰ってこれたら早い方だ。
とうとう煙草に手が伸びた。
一呼吸して、煙を吐き出す。
このところ吸わなかったから「禁煙できるかも」と思っていたが無理そうだった。
募る苛々で手を出してしまったことに後悔する。
2020.02.15 Sat 23:18
140文字の物語
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『水』と『足跡』、登場人物が『微笑む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
廊下に点々と残る足跡。
どれも水分を含んでいた。
それは居間まで続いていた。
濡れた髪のまま、足跡の持ち主はテレビを見ていた。
「テレビを見る前にやることがあるだろう?」面倒見の良い少年が言った。
「面白い番組がやっているよ」と微笑む。
とりあえず肩にかけていたバスタオルで髪を拭く
2020.02.15 Sat 23:17
140文字の物語
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『「堂々と、両手のひらにしがみつく」キーワードは「いたずら」』
「手、貸して」と何の気なしに言われたので素直に差し出した。
しばらしくしてくすぐった感触があった。
青年は少女を見た。
手には油性ペン。
大きな目をさらに大きくする。
「見ちゃ駄目」と堂々と、両手のひらにしがみつく。
書かれた文字は見えない。
こんないたずらを教えてのは誰だ。
嘆息する
2020.02.15 Sat 23:17
140文字の物語
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『砂糖を煮詰めた甘さの君』
砂糖を煮詰めた甘さの君は、今日も僕以外に優しい。
顔を合わせれば口論になってしまう。
本当はその甘さにたかりたいアリなのに。
その一片の甘さを口にすることはできない。
君の冷たい眼差しに見据えられたのは何度目だろうか。
僕にも優しくしてほしい。
その一言が言えなくて今日も空回り。
2020.02.15 Sat 23:16
140文字の物語
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文中に『片隅』を入れて【不満】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「はいはい、お掃除の邪魔をしないでね」と片隅に追いやられた。
これが掃除機をかけるなら理解できる。
けれども、掃除するのはルンバだ。
スイッチを入れられた機械は几帳面にフローリングを滑っていく。
これでは人間の方が機械に合わせているようだった。
何でもかんでも母は手を抜いていく。
2020.02.15 Sat 23:16
140文字の物語
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『「仕方なく、指に触れる」キーワードは「怪我」』
怪我なんて日常茶飯事だ。
真剣・神楽をもってしても無傷でいることはできない。
同胞殺しの妖刀は大きな傷は塞いでくれる。
中立の病院に行けばだいたいの傷を治してくれる。
それは青年よりも少女の方が知っているはずだ。
しかし少女は泣く。
青年は仕方なく、少女の指に触れる。
「大丈夫だよ」
2020.02.15 Sat 23:14
140文字の物語
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『うちの嫁がこんなに可愛いのは当たり前』
「こういうキャラクターが好きなんですか?」後輩が尋ねた。
アイドルグループの写真を目ざとく見つけられてしまった。
「可愛い感じですね」お世辞かもしれないが嬉しかった。
「うちの嫁がこんなに可愛いのは当たり前」と言ってしまった。
「でも、二次元なのが残念でしたね」
「裏切らないぞ」
2020.02.15 Sat 23:13
140文字の物語
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文中に『消えない』を入れて【夢中】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
夜更けには雨から雪に変わっていた。
朝になったら溶けて、もう見られないのだろうと思った。
新聞受けから新聞を取り出す時、一面の銀世界を見て童心がよみがえる。
雪は消えないで、わずかながら積もっていた。
まずは足跡をつける。
そのあと綺麗な場所から雪を集めて、小さな雪だるまを作る。
2020.02.15 Sat 23:13
140文字の物語
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『策士』と『Delete』、登場人物が『揺れ動く』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「携帯どころだろ?電話貸してもらってもいい?」困ったようにあなたは言った。
だからスマホを貸した。
あなたは笑った。
「ありがとう」とスマホが返ってくる。
アドレス帳がDeleteされていた。
策士の手段に心が揺れ動く。
これが初めてじゃない。
もうすでに何回かあった。
嫉妬深く過ぎる。
2020.02.15 Sat 23:12
140文字の物語
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『「怒り顔で、指を触れ合わせる」キーワードは「電車」』
喧嘩の余韻を残して電車に乗った。
どちらも無言だ。
幸いに座れるスペースがあったので腰を下ろす。
君は怒り顔で、指を触れ合わせる。
話したいことがある時の君のクセだ。
自分も言い過ぎたと思っていたから、聞いても良い気分になっていた。
君は小さく「ゴメン」と言った。
素直な謝罪に驚く。
2020.02.15 Sat 23:12
140文字の物語
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『きっと幸せだったんでしょう』
細い呼吸だ。
時折、咳が混じる。
胸が上下するのを見つめていた。
横たわる人は目を瞑っていた。
こちらを見ることはもうないだろう。
やがて、息が止まった。
まるで眠るように静かな最期だった。
それが合図のように古馴染みが室内に入ってくる。
「きっと幸せだったんでしょう」と肩を叩かれた。
2020.02.15 Sat 23:11
140文字の物語
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