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「 140文字の物語 」
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2025.09.30 Tue 20:06
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『ハート』と『花びら』、登場人物が『抵抗する』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
僕のハートは盗まれてしまった。
恋に堕ちるなんて、くだらないことはみっともなかった。
そんなダサいことはしたくなかったから、これは恋じゃないと抵抗する。
それも空しく、僕の目は君を追いかける。
花びらが散ったことを憂う君の横顔を見て、心臓は破裂寸前だった。
全部、君が悪いんだ。
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2020.05.15 Fri 06:28
140文字の物語
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『「恥ずかしそうに、両手のひらに指を絡める」キーワードは「肝試し」』
誰が言い出したのだろうか。
夜になっても、うだるような暑さに頭を冷やしたくなったのだろう。
肝試しをすることになった。
くじを作って、二人一組になる。
風は意外に涼しく、気分転換になるだろう。
「よろしく」君は恥ずかしそうに、両手のひらに指を絡める。
「怖いの苦手なんだ」君は言った
2020.05.15 Fri 06:27
140文字の物語
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『今日も星空は見えないみたいだ』
この頃の天候不順で天気予報が外した。
今日も星空は見られないみたいだ。
それが残念だと、部屋の中から空を見上げた。
歳月の中、君は輝く星になってしまった。
もう手の届くところにはいない。
生前『死んだら星になるの』と言っていた君だ。
きっと全天の中で一番、明るい星になったのだろう。
2020.05.15 Fri 06:27
140文字の物語
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文中に『掠め』を入れて【対抗心】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
一位の座は掠め取られた。
今回も白金色の頭髪の少年のものだった。
少女にはそれが悔しかった。
どんなに勉強をしても、少年には勝てない。
廊下に張り出された順位表を見上げながら、少女は拳をぎゅっと握る。
少年は確認するように見上げて立ち去った。
その背中を少女は睨みつけた。
次は勝つ。
2020.05.15 Fri 06:25
140文字の物語
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『瞬く星』と『文字』、登場人物が『心から笑う』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
夜空に瞬く星は綺麗だった。
文字にしてしまえば陳腐だけれども、見事だった。
キラキラと光る星を見上げていると「綺麗だね」と君は言った。
同じことを考えていたかと思うと、面白い。
僕は心から笑う。
君はきょとんとしていたけれども、答えを教える気はなかった。
二人で見上げる空は綺麗だ。
2020.05.15 Fri 06:25
140文字の物語
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『「優しく、指をぎゅっと握る」キーワードは「意地っぱり」』
思ったよりも人出があった。
「これは、はぐれそうだ」と僕は呟き、手を差し出した。
すると君は「大丈夫だよ」と言う。
過去の経験からはじき出すと、迷子になる確率が高かった。
僕は優しく、君の指をぎゅっと握る。
「大丈夫だって!」君は抗議する。
聞かなかったことにして、僕は歩き出す。
2020.05.15 Fri 06:24
140文字の物語
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文中に『画面』を入れて【知りたい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
僕は携帯電話の画面を食い入るように見つめる。
流れてくるTLを見逃さないように、目も見張る。
君が今どんな思いをしているのか。
君が今どんなことをしているのか。
一文字たりとも逃さないように液晶画面に張りつく。
本当は直接、君と会って話したいけれども。
そんな勇気は僕にはなかった。
2020.05.15 Fri 06:22
140文字の物語
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『夜空』と『虚栄』、登場人物が『傷つく』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
どうして夜空は静かなのだろうか。
昼の賑やかさとは裏腹だ。
だからかもしれないけれど、僕の心は傷つく。
君の前では虚栄を張ったけれども、弱虫な僕が現される。
君の前では平気な振りをしていた。
本当は叫びたいほど辛かったのに。
そんな僕の強がりを夜空の前では隠せない。
一滴、涙が零れた
2020.05.15 Fri 06:21
140文字の物語
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『「目を逸らしつつ、手のひらにしがみつく」キーワードは「夏」』
立夏も過ぎ、空は夏へと準備を始めた。
緑が輝き爽やかな風が通り過ぎる。
君と過ごす夏は何回目だろう。
来年も一緒に過ごしたいと思った。
僕が君を見つめると、君は目を逸らしつつ、手のひらにしがみつく。
僕よりひんやりとした君の手を僕は握り返す。
少しでも想いが伝わればいいと思いながら
2020.05.15 Fri 06:20
140文字の物語
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「君がいなくても大丈夫。一人でも平気だよ」僕はそんな嘘をついた。
君の笑顔を守るために。
本当は独りぼっちが怖いくせに。
君の温もりがなければ、寂しいくせに。
「それなら良かった」と君は笑った。
一番見たいものだったから、僕は目に焼きつけるように見た。
それだけで孤独は軽くなった。
2020.05.15 Fri 06:19
140文字の物語
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『振り返ることもないだろうから』
永訣の別れになることを、薄々と感じていた。
「じゃあ、また」君は微笑んで、別れの言葉を言った。
僕は涙を飲みこんで「また」と挨拶をした。
君は踵を返して、明日へと歩いていった。
君が振り返ることもないだろうから、僕は涙を零した。
声を殺して、君を見送った。
もう二度と会えない君に。
2020.05.15 Fri 06:19
140文字の物語
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文中に『意味』を入れて【悔しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
僕は『サヨナラ』の意味も知らなかった。
いつでも君に会えると思っていた。
今日の続きの明日があると思っていた。
だから気軽に『サヨナラ』を言っていた。
あの日も軽い気持ちで『サヨナラ』を言った。
最後になるとは思っていなかった。
君は少し寂しそうに微笑んだ。
気づかなかったのが辛い。
2020.05.15 Fri 06:18
140文字の物語
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『挨拶』と『廃墟』、登場人物が『忍ぶ』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
廃墟で佇む少女がいた。
かつては豪華な城が建っていた。
それを忍ぶようで可哀想だった。
「ごきげんよう、お嬢さん」青年は挨拶をする。
「ごきげんよう」少女は笑いもせずに返事をした。
その様子があまりにも哀れだった。
笑顔が見たいと思ったが視線を逸らされてしまった。
青年は廃墟を見た。
2020.05.15 Fri 06:18
140文字の物語
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『「無理矢理、両手のひらを折れんばかりに握る」キーワードは「初夜」』
二人で初めて過ごす夜だ。
彼女の緊張が伝わってくる。
床に就くと、さらに不安が伝わってくる。
彼女は無理矢理、俺の両手のひらを折れんばかりに握る。
痛いというよりも、揺れる瞳が哀れだった。
「そんなに怖がらなくても大丈夫だ」俺は優しく、声をかける。
強く握られた指がほんの少し緩む。
2020.05.15 Fri 06:17
140文字の物語
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『頬が赤いのも気のせいってことにしてあげる』
「あなた、私のこと好きでしょ」君は唐突に言った。
「藪から棒になんだよ」僕は視線を逸らした。
「だって、私の好きなものをよく覚えているし、いつも傍にいてくれるし」君は言い出した。
それが事実だったから「気のせいだよ」と早口で言った。
「頬が赤いのも気のせいってことにしてあげる」
2020.05.15 Fri 06:16
140文字の物語
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