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「 140文字の物語 」
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2025.09.19 Fri 03:36
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『好きと嫌いが裏表』
『大好き』と思う瞬間がある。
それと同じぐらい『大嫌い』と思う瞬間がある。
自分でも情緒不安定だと思うけれども仕方がない。
好きと嫌いが裏表なのだ。
簡単に『大好き』になるし、単純に『大嫌い』になる。
紙の裏表のように、ひらりと渡り歩く感情は、あなただから。
他の人には感じないよ。
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2021.08.31 Tue 06:37
140文字の物語
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文中に『蒼』を入れて【知りたい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
一羽の小鳥は蒼穹の果てになにがあるのか、知りたいと思った。
けれどもその小さな翼では、そこへたどりつけないことも分かっていた。
渡り鳥たちのお喋りを聞いていると、憧れは増すばかりだった。
勇気を振り絞って小鳥は飛びあがった。
ようやく電線に乗った。
空が近くなったような気がした。
2021.08.31 Tue 06:37
140文字の物語
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『泡』と『悔しさ』、登場人物が『撫でる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「泡になってしまった人魚姫のように恋を貫きたい」と幼い少女が言った。
読み聞かせをしていた青年は幼い少女の頭を撫でる。
「きっと幸せだったに違いありません」幼い少女は悔しさをにじませて言った。
「それなら眠る前の読み聞かせは必要ないな」と青年は苦笑した。
幼い少女は目を瞬かせる。
2021.08.31 Tue 06:36
140文字の物語
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『「上目遣いで、両手のひらを指先でつつく」キーワードは「夕方」』
夕方、君と一緒にたどった帰り道。
空が一瞬にして真っ赤に染まった。
ピンクモーメントだ。
それに気を取られて、僕は立ち止まった。
君の足音も止まって、沈黙が漂う。
いつまでそうしていただろうか。
空は夕闇に沈んだ。
君は上目遣いで、僕の両手のひらを指先でつつく。
僕は包みこむように握る。
2021.08.31 Tue 06:35
140文字の物語
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最後の嘘をつきました
「iotuは、少しだけ震える声で最後の嘘をつきました。
それは本音とは真逆の嘘でした。
「君を、信じきることができなくてごめん」、と。
嘘だと言えたら、どんなに。」
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僕は、少しだけ震える声で最後の嘘をついた。
まるで分かっているという風に、君に対して嘘をついた。
それは本音とは真逆の嘘だった。
「君を、信じきることができなくてごめん」と僕は告げた。
君を疑ったことは一度もない。
君の心が軽くなるのなら、僕は嘘をつく。
嘘だと言えたら、どんなに。
2021.08.31 Tue 06:32
140文字の物語
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文中に『やっと』を入れて【知りたくない】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
重い腰を上げて、やっと恋文を書く気になった。
結果は分かっていても、自分の気持ちを知っていてほしくなったのだ。
迷惑だろうか、そんな思いが過る。
自分勝手だろうか、そんな考えに支配される。
用意した便箋は白いままだ。
全部、言い訳だ。
振られると分かっているから、恋文を出せないのだ。
2021.08.31 Tue 06:31
140文字の物語
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『明かり』と『雨』、登場人物が『震える』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
雨の夜、古めかしい提灯を持った人物が近づいてきた。
心細く思っていたから、明かりは助かった。
人物は一人ではなく、複数の集団だった。
どこへ行くのだろうか、そんなことを持っていると、すれ違った。
和傘の下の人物はみな狐の面をつけていた。
向かう先は神社だ。
それに気がついて震える。
2021.08.31 Tue 06:30
140文字の物語
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『「満面の笑みを浮かべながら、両手を折れんばかりに握る」キーワードは「嫉妬」』
僕はすれ違う女の子に、心の中で得点をつけていた。
すると隣を歩いていた恋人が立ち止まる。
気になるショップでもあったのかな。
「両手、貸して」と恋人が言った。
疑問を持ちながら両手を差し出す。
恋人は満面の笑みを浮かべながら、僕の両手を折れんばかりに握る。
嫉妬でもしたのだろうか。
2021.08.31 Tue 04:59
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をつきました。
それは自分が傷つくだけの嘘でした。
「いなくなったりなんてしないよ」、と。
嘘だと見破ってくれたらいいのに。」
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僕は、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の噓をついた。
それは自分が傷つくだけの嘘だった。
どこにも『大丈夫』はなかった。
それを分かりつつ、君に嘘をついた。
「いなくなったりなんてしないよ」と微笑みながら、幼い君の頭を撫でると笑顔が弾ける。
嘘だと見破ってくれたらいいのにと思う。
2021.08.31 Tue 04:56
140文字の物語
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『いつから嘘だってわかってた?』
「君を愛しているから、ここで別れよう」と僕は言った。
すると君は微笑みながら「嘘つき」と言った。
駄々をこねられると思ったが、すんなり別れられそうだった。
そこまで清々しいと未練が湧き始める。
「いつから嘘だってわかってた?」と僕は尋ねる。
ささやくような声で「最初から」と言った。
2021.08.31 Tue 04:55
140文字の物語
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文中に『輝く』を入れて【後悔】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
一種のゲームみたいなものだった。
太陽のように輝く少女を誰が手にすることができるか。
恋に堕とした方が勝ち。そこには恋情も愛情もなかった。
ゲームの勝者は、仲間から賞賛を受ける。
少年は戦利品を見返してみると、そこには華やかな輝きはなかった。
恋に堕ちた太陽は真昼の月のようだった。
2021.08.31 Tue 04:55
140文字の物語
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『寒さ』と『罪』、登場人物が『傷つく』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
心が寒さを感じて傷つく。
いったいどんな罪があるというのだろうか。
美しく生まれてきた、それだけで献上品のように扱われる。
奴隷と一緒だった。
いや、奴隷の方が仲間がいる分、マシかもしれない。
味方になってくれる人はどこにもいない。
自分の肩を自分で抱く。
心を少しでもあたためるため。
2021.08.31 Tue 04:54
140文字の物語
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『「上目遣いで、手のひらを握り締める」キーワードは「修学旅行」』
世界的な感染症の流行のため、修学旅行は中止になった。
それを伝えなければならない教師も、辛い気持ちだった。
学生はおとなしく従っている。
三年間の集大成であり、楽しみである修学旅行まで取り上げるのか、と思うと時期が恨めしい。
上目遣いで、不甲斐ない自分の手のひらを握り締める。
2021.08.31 Tue 04:53
140文字の物語
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最後の嘘をつきました
「iotuは、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をつきました。
それは相手の笑顔のための嘘でした。
「今とても幸せだよ」、と。
嘘だと言えたら、どんなに。」
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僕は、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をついた。
落ち着いて、声の震えに気づかれずに、話せば大丈夫。
それは相手の笑顔のための噓でした。
「今とても幸せだよ」と君を安心させるために笑った。
嘘だと言えたら、どんなに楽だろうか。
君には嘘をつきたくなかったんだ。
君は微笑んだ。
2021.08.31 Tue 04:50
140文字の物語
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『僕らにとっての世界の終わり』
僕らが僕ららしくあれないのならば、それは僕らにとっての世界の終わりだった。
泣きじゃくる君の手を繋ぎながら、今までの人生とお別れする。
新しい世界は優しいだろうか。
君がいないのなら、どんな世界であっても哀しいだろう。
それが分かっていたから、残された時間にしがみついてもがく。
2021.08.31 Tue 04:49
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