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「 140文字の物語 」
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2025.09.15 Mon 01:48
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『好きと嫌いが裏表』
僕と君はつぎはぎだらけの恋模様。
コイントスでもしているかのように、好きと嫌いが裏表。
とんでもなく好きだと感じる時もある。
憎たらしくて口をききたくないほど嫌いになる時もある。
まるで紙の裏表。感情は簡単に入れ違う。
それでも僕と君は、繋いだ手を離さないのだから、とんだ天邪鬼だ。
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2022.02.15 Tue 04:54
140文字の物語
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文中に『独り言』を入れて【嬉しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「あ、雨だ」と昇降口で僕は呟いた。
こんな時に傘は持ってきていないし、置き傘もしていない。
職員室まで戻って傘を借りようかと思った。
「相合い傘で良かったら、入る?」と声をかけられた。
独り言のつもりだったから驚いた。
横を見ると、悪戯っぽい表情の君。
嬉しい誤算だった。雨に感謝を。
2022.02.15 Tue 04:53
140文字の物語
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『望遠鏡』と『冷酷』、登場人物が『立ちあがる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
理科の先生にお願いして、望遠鏡を見せてもらった。
けれども冷酷にも、空は曇り空。
星も月も見ることができなかった。
「ありがとうございました」と僕は先生にお辞儀をした。
「あ、待って」と先生が呼び止めた。先生は立ちあがる。
引き出しの中から一枚のビニール盤。
「星座早見盤だ」と言う。
2022.02.15 Tue 04:53
140文字の物語
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『「上目遣いで、指を折れんばかりに握る」キーワードは「夕方」』
君の機嫌が悪いことに、薄々気がついていた。
どうやら僕は何かへまをしてしまったようだ。
君が一言も喋らない夕方の帰り道。心身ともに氷るように寒い。
さりげなく君の手を握ろうとした。
すると君は上目遣いで、指を折れんばかりに握る。
それだけの痛みの分、僕は君を傷つけてしまったんだね。
2022.02.15 Tue 04:52
140文字の物語
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『うすっぺらい愛の言葉なんていらないの』
行きつけのバーに顔見知りができた。
彼女がどんな人生を歩んでいるかも知らない。名前すら知らないのだから。
ただ止まり木に並んで、カクテルを交わすだけの関係だ。
「うすっぺらい愛の言葉なんていらないの」とポツリと彼女は零した。
「真摯な愛の言葉なら受け取るのかい?」と僕は尋ねた。
2022.02.15 Tue 04:49
140文字の物語
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文中に『大通り』を入れて【心配】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
二人が付き合っていることは内緒だった。
だから大通りを通ることは心配だった。
クラスメイトに遭遇するかもしれない。
そしたら、どう言い訳するのだろうか。
案の定、顔見知りと出会った。
「二人でデート?」興味津々と言った顔でクラスメイトは言った。
恋人は「付き合っているからな」と言う。
2022.02.15 Tue 04:48
140文字の物語
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『リンゴ』と『責任』、登場人物が『痛む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
少女は器用にリンゴを剥く。
悪戯っぽく笑って「責任、とってくださいね」と言う。
「知恵の実を食べた責任か?」と青年は尋ねる。
「楽園から追われた責任です。はいどうぞ」と少女はウサギの形に飾り切りされたリンゴを差し出す。
何も知らない少女を連れてきてしまったことに、青年の胸が痛む。
2022.02.15 Tue 04:48
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、感情を抑えながら最後の嘘をつきました。
それは現実逃避のための嘘でした。
「いなくなったりなんてしないよ」、と。
こんな酷い嘘は、もう二度と吐けない。」
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僕は、感情を抑えながら最後の嘘をついた。
それは現実逃避のための嘘だった。
「いなくなったりしないよ」と君に大嘘をついた。
いつかは離れ離れになることは分かっているのに。
いつまでも一緒にいられることなんてできないのに。
こんな酷い嘘は、もう二度と吐けない。
正しく最後の嘘だった。
2022.02.15 Tue 04:45
140文字の物語
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『ベルト』と『要塞』、登場人物が『盗む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
俺は気合を入れ直すために、ベルトを締め直した。
狙いは要塞に閉じこめられたお姫様。
盗賊の名にかけてみごと盗むんだ。
夜の闇に紛れて、こっそりと要塞に入りこむ。足音を立てるようなへまはしない。
牢に閉じこめられたお姫様に人差し指を立てる。
そうして、俺はまんまとお姫様を手に入れた。
2022.02.15 Tue 04:43
140文字の物語
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『「遠慮がちに、腕を握り締める」キーワードは「夕方」』
何度、君と同じ夕方を見ていたのだろうか。
一つとして同じではない空を僕たちは、何度ながめただろう。
喜んだり、悲しんだりしながら暮れていく空を見ただろうか。
僕が遠慮がちに、腕を差し出すと、それに君が握り締める。
もっと強く握っていもいいのに、君はいつも遠慮がちにふれる。
愛しい。
2022.02.15 Tue 04:42
140文字の物語
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『君限定の魔法の言葉』
僕には、どんな言葉も響かなかった。
心まで凍てついているのだろうか。そんな不安になるほど、他人の言葉に納得したことがなかった。
君はそんな僕の頑な心を溶かした。
優しく頬にキスをして「大好き」と笑った。
君限定の魔法の言葉に、僕は氷から溶けた心で微笑んだ。
「僕も君が大好きだよ」
2022.02.15 Tue 04:39
140文字の物語
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文中に『囁き』を入れて【納得する】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
君の声は囁き声かと思うほど小さい。だから僕はいつも、耳を澄ましていなければなかった。
けれども、君との会話は嫌いではなかった。
天から星が落ちてきたようなキラキラした言葉であふれていたから。
君の言葉はあたたかい。
君はとっておきの囁き声で僕に告げた。「大好き」とかぼそい声で。
2022.02.15 Tue 04:38
140文字の物語
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『雷鳴』と『革靴』、登場人物が『喜ぶ』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
僕は雷鳴轟く中、帰ってきた。
玄関で革靴をそろえて脱ぐと、ドタバタとし足音がやってきた。
それこそ雷鳴を遠ざけるような。
君は「お帰りなさい、あなた」と僕に抱きつく。
微かに震えているようだった。
そう言えば雷は苦手だったな。
降って湧いた幸運に僕は喜ぶ。
「ただいま」と僕は微笑んだ。
2022.02.15 Tue 04:38
140文字の物語
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『「そっと、手のひらを指先でつつく」キーワードは「愛情」』
僕がテレビを見ていたら、君がやってきて肩にもたれかかった。
そっと、僕の手のひらを君が指先でつつく。
僕はテレビを消した。
「いいの?見なくて」と君が尋ねる。「君がいるからね」と僕は微笑んだ。
「君は僕にとって優先順位、一番だから。つまらないニュースよりも大切なんだ」と僕は言う。
2022.02.15 Tue 04:37
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、ぎゅっと手を握り締めながら最後の嘘をつきました。
それは切望のような嘘でした。
「すべて夢でも構わない」、と。
決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。」
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僕は、ぎゅっと手を握り締めながら最後の嘘をついた。
それは切望のような嘘だった。
「すべて夢でも構わない」と君に決意を告げた。
君と過ごした時間が泡のように弾けていく。
「貴方も夢を追いかけて去っていくの?」と君は言った。
決めたはずの覚悟が、揺れそうだな。本当はその手を取りたい。
2022.02.15 Tue 04:34
140文字の物語
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