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「 140文字の物語 」
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2025.09.14 Sun 20:00
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『「目を逸らしつつ、両手のひらに触れる」キーワードは「真夜中」』
二人が真夜中に会うのは、何度目か。
周りの目が厳しすぎて、真夜中にこっそりと出会うことしかできない。
それすらも音もたてずに、公園で出会うだけだ。
「月が綺麗だね」と君は言った。
僕は目を逸らしつつ、君の両手のひらに触れる。
月なんか見ていないで「本当に月が綺麗だね」と僕は言った。
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2022.02.28 Mon 04:37
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、痛みを堪えながら最後の嘘をつきました。
それはどうしようもない嘘でした。
「全部忘れていいよ」、と。
君は何も知らないままでいて。」
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僕は、胸をえぐられるような痛みに堪えながら君に最後の嘘をついた。
それはどうしようもない嘘だった。
嘘にしてしまうのが苦しいほどの嘘だった。
「全部忘れていいよ」と君に微笑んで告げた。
君は大きな目をさらに大きくして僕を見上げた。
僕のせめてもの願いだ。君は何も知らないままでいて。
2022.02.28 Mon 04:35
140文字の物語
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『こんな君に恋した私が悪いんですが』
君はすぐに目を移りする。
まるで唱歌に出てくる蝶のように花から花へと移り変わる。
そして都合よく私に「最後に帰るのは君の元だよ」とささやく。
こんな君に恋した私が悪いんですが、あまりにも酷い仕打ちだった。
私もこれからは花から花へと渡り歩いてやろうかしら。
その時の君の顔が見たい。
2022.02.28 Mon 04:34
140文字の物語
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文中に『そばに』を入れて【悔しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
一番そばにいるのは僕だと思った。
けれども、君は僕以外の男性を選んだ。
仲睦まじく歩く姿を見ているだけで、嫉妬の炎で胸が焦げるほどの思いだ。
どうして君の隣を歩くのは、僕じゃないんだい。
悔しい気持ちで胸がいっぱいになってしまった。
これからは君の二番目になるかと思うと苦しかった。
2022.02.28 Mon 04:34
140文字の物語
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『空』と『寝ぼけ眼』、登場人物が『撫でる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
二人そろって、寝ぼけ眼で空を見上げていた。
燦々と注ぐ日差しが春を告げていた。
いつの間にか空になっていたペットボトルに気がつく。
俺は二つ分のペットボトルを持って、立ちあがる。
君は「あ」と気がついたように声を出す。
「俺が捨ててくるよ。ゆっくりしていろ」と俺は君の頭を撫でる。
2022.02.28 Mon 04:33
140文字の物語
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『「怒り顔で、手のひらを握り締める」キーワードは「嫉妬」』
君は怒り顔で、僕の手のひらを握り締める。
「こんなところに何の用?」と君が尋ねる。
僕は女性用のワンピースを眺めていた。
カウンターの奥に身綺麗にした女性スタッフがいた。顔立ちは君に少し似ている。
「あのワンピース、君に似合うと思って」と僕は言う。
「嘘ばっかり」と君は頬を染めた。
2022.02.28 Mon 04:32
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をつきました。
それは相手を楽にするための嘘でした。
「今とても幸せだよ」、と。
・・・どうしようもないな。」
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僕は、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をついた。
それは相手を楽にするための嘘だった。
君は君のままでいてほしいから、僕は口を開く。
「今とても幸せだよ」と、明日の僕は不幸せになっているような気分を抱えて言う。
君が幸せならそれでいいと思う。
本当に・・・どうしようもないな。
2022.02.28 Mon 04:30
140文字の物語
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『なんでこの手を離してくれないの』
君との別れ際、いつもと表情が違ったから、僕はその手首を握った。
君の瞳が夕焼けの中で揺れている。
「なんでこの手を離してくれないの」と君は震えながら言った。
「ここで別れたら後悔しそうな気がするから」と僕は言った。
君は俯いて「明日引っ越す。もう転校先は決まっている」君は告げる。
2022.02.28 Mon 04:30
140文字の物語
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文中に『水面』を入れて【哀しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
水面を泳ぐ鳥たちが渡りの季節になった。
これから先、何キロも飛んでいく。それは辛いだろうと、それは大変だろうと思った。
いつまでもこの地に留まっていてもいい、と考えた。
けれども、渡り鳥は空に列を作って飛んでいく。
それが昔からの習いだ。
だから少しでも、たつ鳥を目に焼きつける。
2022.02.28 Mon 04:29
140文字の物語
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『虹色』と『廃墟』、登場人物が『疼く』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
今は廃墟になってしまった家にも虹色の時間があった。
立派な父と優しい母、仲の良い兄妹。
それがある瞬間から、ガラガラと崩れてしまった。
一家は親戚の家に頼り、肩身を狭い思いをした。
今でも幸福だった虹色を思い浮かべ、心が疼く。
もう二度と戻ってこない日常は思い出になってしまった。
2022.02.28 Mon 04:28
140文字の物語
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『「仕方なく、両手のひらをぎゅっと握る」キーワードは「海」』
少女は海が好きだった。
まるで遠い彼方を見るように、いつまでも海を見続けていた。
それに青年は付き合って、海を見ていた。
少女はここまで海に固執する理由は分からない。
少女はふらりと立ちあがって、波打ち際まで歩いていく。
止める言葉のない青年は、仕方なく、両手のひらをぎゅっと握る。
2022.02.28 Mon 04:28
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、小さく笑って最後の嘘をつきました。
それは最初で最後の嘘でした。
「もう希望に捨てられるのはいやなんだ」、と。
頼むよ、ごまかされてください。」
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僕は、小さく笑って最後の嘘をついた。
それは君に対して、最初で最後の嘘だった。
今までたくさん嘘をついてきたから、罰があったのかもしれない。
「もう希望に捨てられるのはいやなんだ」と僕は君の瞳を見つめて言った。
頼むよ、ごまかされてください。これが僕にとって最後の嘘にするから。
2022.02.28 Mon 04:25
140文字の物語
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文中に『スイッチ』を入れて【哀しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
いつの間にか寝てしまった君を抱える。
起こさないように慎重にベッドに下ろして、毛布を掛ける。
良い夢を見ているのだろうか。君の顔は微笑んでいた。
僕はスイッチを消して、書斎に足を運ぶ。
スイッチを消すのは、いつだって僕の役割だ。
『夜になるのは寂しいから』とあの日、君が言ってから。
2022.02.28 Mon 04:24
140文字の物語
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『光』と『中身』、登場人物が『かばう』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「どうして星は光るんでしょうね」と少女は、星の欠片の中身を詰めこんだ提灯を振るう。
「生命は輝かずにはいられない」と青年は言った。
「答えになっていませんよ」少女は笑った。
「星が光るのは、お前の瞳が輝くのと一緒だ」と青年は苦し紛れに、星をかばう。
二人は夜空を見上げながら笑う。
2022.02.28 Mon 04:24
140文字の物語
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『「泣きそうになりながら、両手のひらに触れる」キーワードは「喧嘩」』
好きなものが違うから、よく喧嘩になる。
傷つけて、傷ついて、口論の果ては重苦しい沈黙。
どうしても譲れないもの、ではなかった。癪に障るけれども、僕の方から謝ろうか。
そんなことを考えていた。
すると君が泣きそうになりながら、僕の両手のひらに触れる。
そして「ごめんなさい」と謝った。
2022.02.28 Mon 04:23
140文字の物語
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