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「 140文字の物語 」
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2025.09.14 Sun 18:13
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『口唇』と『武士』、登場人物が『没頭する』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
淡く彩られた口唇から甘い香りがした。
僕は思わず吸い寄せられそうになった。
武士は食わねど高楊枝、と言葉を思い出して、君から視線を逸らす。
そして素数数えるのに没頭する。
君の手が伸びてきて、僕の手を繋ぐ。
「私のこと嫌いになっちゃった?」君の声が震えていた。
その反対だから困る。
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2022.02.28 Mon 04:53
140文字の物語
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『「ぎこちなく、指先を触れ合わせる」キーワードは「初夜」』
二人は掛布団に座って、向かい合った。
これから行われることに、二人そろって緊張していた。
「怖かったら言ってくれ」と新郎は言った。
「私、お嫁さんらしくないかしら?」新婦は言った。
「ゆっくりと関係を深めていきたいんだ」と新郎は真摯に言った。
ぎこちなく、花嫁の指先を触れ合わせる。
2022.02.28 Mon 04:53
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、痛みを堪えながら最後の嘘をつきました。
それはたぶん最低の嘘でした。
「君が幸せなら、幸せだよ」、と。
いっそ笑い飛ばしておくれよ。」
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僕は、心がズキズキと続く痛みに耐えながら最後の嘘をついた。
それはたぶん最低の嘘だった。少なくとも言うべきことではなかった。
「君が幸せなら、幸せだよ」とウェディングドレスをまとった妹に言った。
誰よりも愛している人の祝福をする振りをする。
そんな僕をいっそ笑い飛ばしておくれよ。
2022.02.28 Mon 04:50
140文字の物語
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文中に『静寂』を入れて【不思議】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
そこは静寂だった。僕が歩く足音すら聞こえない。
わざと大きな音を立てようと、思いっきり足音を立てた。
それなのに僕の耳には、その音は届かなかった。
先導してくれていた神官が振り返り、微笑んだ。
怒られるのだろうか。僕は首をすくめる。
「ここにくると誰もがするのですよ」と神官が言う。
2022.02.28 Mon 04:49
140文字の物語
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『狼狽』と『炎』、登場人物が『心から笑う』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
俺を長年閉じこめてきた家が炎に包まれていた。
狼狽した鼠たちが慌てて、逃げ出してきた。その様子の滑稽ないなこと、心から笑う。
俺はようやく自由を手に入れたのだ。そのことに喜んだ。
もう奴隷のように扱われることはないのだ。
俺は明るい未来へと一歩、踏み出した。
鼠たちの声は知らない。
2022.02.28 Mon 04:48
140文字の物語
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『「そっと、手のひらを軽く握る」キーワードは「仲直り」』
僕は『今度こそ言うぞ』と意を決する。
そっと、自分の手のひらを軽く握る。緊張してきて、上手く言えそうになかった。
そんな僕を見て、ふいに君は笑った。馬鹿にしたような笑いではない。慈しむような優しい笑顔だった。
「仲直りしてくれる?」と君は小首を傾げた。
そんな君に僕は夢中だった。
2022.02.28 Mon 04:47
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、ぎゅっと手を握り締めながら最後の嘘をつきました。
それは歩き出すための嘘でした。
「欲しい物のは手に入れたから、もういいんだ」、と。
・・・どうしようもないな。」
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僕は、ぎゅっと手を握り締めながら最後の嘘をついた。
それは明るい明日へと、希望を携えて歩き出すための嘘だった。
見送りに来た君に向かって微笑む。
「欲しいものは手に入れたから、もういいんだ」と君に向かって最後になる嘘をついた。
・・・どうしようもないな。
独りで旅立つのが怖いのに。
2022.02.28 Mon 04:45
140文字の物語
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『泣きたくなるのは間違いだ』
こんなことで泣きたくなるのは間違いだ。
泣く時間があるのなら、努力へ費やした方がいい。
チャンスの神様を今度こそ、捕まえる。
また捕まえることができなかったら、捕まえられるまで何度でも。
諦めた瞬間が終わりの時間だった。
だから涙を拭って未来を見据える。
今度こそをチャンスをつかむ。
2022.02.28 Mon 04:44
140文字の物語
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文中に『夕暮れ』を入れて【納得する】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
人は夕暮れ時に恋をする。そう言われた時は、不思議に思ったものだった。
けれども、今は納得していた。
寂しそうに夕暮れを見つめる君に、僕は恋をした。
青空の明るさでも、夜空の悲しさではなく、夕空の切なさに、恋に落ちた。
それは刹那の時間だった。
もう二度と見られない君の横顔に恋した。
2022.02.28 Mon 04:44
140文字の物語
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『宇宙』と『人情』、登場人物が『心で泣く』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
今でこそ宇宙で繫栄している人類だったが、忘れてはいけないことがある。
一番初めに地球圏を飛び出したのは、人間ではない。
実験をくりかえした犬が宇宙船に乗せられた。
それは人情がない片道切符だった。
そのことを思うと心で泣く。
それから、何度も人間がロケットに乗って、今の繁栄がある。
2022.02.28 Mon 04:43
140文字の物語
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『「泣き顔で、指先を両手で包む」キーワードは「デート」』
あれはデートと呼んでいいものだったのだろうか。
お飯事の延長線にあったものだ。
こじんまりとした遊園地に二人は遊びに来た。
もちろん、親の許可はとった。それほど幼い二人のデートは波乱があった。
慣れた遊園地なのにはぐれたのだった。
ようやく見つけた君は泣き顔で、指先を両手で包む。
2022.02.28 Mon 04:42
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、無意識に緊張しながら最後の嘘をつきました。
それは相手の笑顔のための嘘でした。
「くだらない毎日なんて、消えてしまえ」、と。
嘘だと見破ってくれたらいいのに。」
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僕は、無意識に緊張しながら最後の嘘をついた。
それは相手の笑顔のための嘘だった。
ここで失敗してはいけない。その思いが声を震えさせる。
「くだらない毎日なんて、消えてしまえ」と僕は魔法をかけるように言った。
「そうだね。くだらないね」君は微笑んだ。
嘘だと見破ってくれたらいいのに。
2022.02.28 Mon 04:40
140文字の物語
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『泣きたいくせに、意地っ張り』
あなたの夕陽の中の横顔は憂いていた。
「泣きたいくせに、意地っ張り」と私が言った。
するとあなたは私を見つめる。
「これでいいんだよ。多くを求めてはいけないからね」とあなたは寂しそうに笑った。
そんな顔をするぐらいなら、外聞なんて考えずに泣いてしまってもいいと私は思ったのだけど。
2022.02.28 Mon 04:39
140文字の物語
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文中に『ときどき』を入れて【構って欲しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
ご主人様が忙しいのは知っているの。
毎日、夜遅く帰ってきて謝るように僕を撫でる。
ご主人様の顔色が悪くなっても、僕へのご飯は毎日、用意された。
それが悲しくって、それが悔しくって。
ご主人様は寝る間を削って、今日も家で仕事をしている。
ときどきでいいから僕を構って欲しいなんて贅沢。
2022.02.28 Mon 04:38
140文字の物語
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『熱』と『暗闇』、登場人物が『輝く』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
妹が高熱を出して、下がらない。
貧民の僕らでは薬を買うお金なんてなかった。
日々、脆弱していく妹を見るのが辛くて、僕は暗闇の中を走った。
鉱山へと続く道を静かに歩いていく。
ここで宝石を手に入れれば、妹に薬を買ってやれる。
僕は無心に掘り続けた。
すると輝く石を見つけることができた。
2022.02.28 Mon 04:38
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