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「 140文字の物語 」
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新聞に入っていた折込チラシで紙飛行機を作る。
折り方を変えて、何個も作る。
お気に入りの曲を口ずさみながらの作業は今でも楽しい。
抱えきれないほど紙飛行機を作ると、部屋中の中で飛ばす。
すぐに落ちるものもあれば、思ったよりも長く飛ぶものもある。
子供時代を思い出して拾う。
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ふいに携帯電話を取り上げられた。
まったりとやるゲームだったから良いものの、一分一秒を争うゲームだったらキレていた。
人質に、この場合、物質に取られた俺の携帯電話。
彼女の手の中に納まっている。
返すように促すと、彼女はぷいと横を向く。
仕方がないので、窓の外の雲でも見る
雲の切れ間から月光が差し込む。
青年は中途半端な長さの髪をヘアゴムで結ぶ。
それから神剣・神楽を手にする。
月の光を浴びた神剣・神楽は怪しく光る。
自分で選んだ道だ。
たとえそれが不帰の道だとしても。
今宵も命がけの戦いが始まる。
玄関先で待っていた少女は何も言わなかった。
昼がどんどん短くなっていく、夜の時間がのびていく。
空を見上げれば透き通った青空。
吐く息も白く、首をすくめながら歩く。
ほんの数日まで、暖冬だと言っていたのに、こんなにも寒い。
かじかむ手をさする。
夏のときは早く冬になればいいのにと思っていたのに。
身勝手な願いだ。
自分は弱い人間だと青年は自覚している。
成り行きで神剣・神楽の持ち主になったが、いまだに慣れない。
同族殺しの妖剣を手に取り、戦場で血みどろの戦いを続けているのが夢のようだ。
もっと強くなりたいと思う。
少女に心配をかけないぐらいには。
今日も青年は神剣・神楽を手にする。
クリスマスの予定がなくなった。
空いた一日をどう過ごせばいいのだろう。
こんな時、女友達は捕まらない。
一人寂しくシングルヘルかと思っていた。
仕事が終わって、家に真っ直ぐ帰った。
ダイニングテーブルにはターキーとサンドイッチ、ケーキが待っていた。
家族の暖かさを感じた。
帰り道にある喫茶店に入る。
私が頼むのは決まってアイスコーヒー。
彼はブレンド。
豆の香りを楽しみながら、今日あったことを話す。
最近は将来について語ることが増えた。
彼の瞳がきらきらと輝いている。
それを支えられたら良いなぁと私は思う。
彼の夢が叶えられたら良いと願う。
桜の蕾が膨らみ始めた。
通い慣れたこの校舎ともお別れだ。
仲の良かった友達とも離れ離れになる。
三年間は長いようで短かった。
志望校に受かったのに、行きたくないと思ってしまう。
それぐらい思い出が詰まった場所だった。
毎日が楽しかった。
そんな環境を整えてくれた人々に伝えたい
調理実習で作ったお菓子を彼の机の上に置く。
甘党な彼は喜んでくれるだろう。
砂糖をたっぷり使ったパウンドケーキ。
嬉しそうに頬張る彼を思い浮かべる。
それだけでも心が弾む。
スキップしながら自分の教室に戻る。
ダメだ。
どうしても顔がにやけてしまう。
早く放課後になればいいのに
体温よりも暑い炎天下。
アスファルトに影が焼きつく。
拭いても拭いても汗が流れる。
いつもよりも寡黙になる。
足音も重々しく響く。
隣を歩いていた彼女が遠慮がちに、俺の腕を指先でつつく。
「手、繋いでもいい?」小首を傾げながら訊ねてきた。
汗を拭って彼女の手を握った。
たまの休みにはのんびりとしたいものだ。
アラームに左右されずに起き、ゆったりとブランチをとる。
メニューはクロワッサンにスクランブルエッグ、カリカリに焼いたベーコンとたっぷりとしたサラダ。
忘れちゃいけないのはドリップした珈琲で飲むカフェオレ。
気楽に過ごすのが肝心だ。
いつもの時間のいつもの車両。
二人分、空いた座席に腰を下ろす。
暖房が効いた車内。
手袋を外し、マフラーを緩める。
学校までの最寄り駅まで、乗り換えなしの一本だ。
彼女がそっと、指を軽く握ってきた。
氷を触ったように冷たいのはいつものこと。
温もりが分け与えられればいいと握る
0時の時報を聞いて、眠ろうかと思ったところだった。
控えめなノック音がした。
ドアを開けてみれば、そこには泣き顔の少女がいた。
少女は手のひらを指先でつつく。
寝る前に怖い映画でも見たのだろう。
一人で眠れなくなったのだろう。
無言の圧力に屈しそうになるが、お引取り願いたい
街はイルミネーションで輝いている。
店はどこも華やかな活気にあふれている。
息の白さが気にならないほど、暖かい。
コーヒーショップでアイスコーヒーを飲みながら、携帯電話を開く。
液晶画面にはただ一人の名前が表示されている。
クリスマスの予定を訊くだけなのに、緊張している。
一昔前の流行歌が鳴る。
振動する携帯電話のアラームを切る。
今日もいつもの朝がやってきた。
目覚めは快適だった。
ベッドから下り、カーテンを開ける。
窓いっぱいに広がる青い空。
今日もお日様は輝いていた。
暖かくなるんだろうなと予感を覚えながらパジャマを脱ぐ。
今日も飛び切りだ
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