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「 140文字の物語 」
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2025.10.15 Wed 04:11
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文中に『菓子』を入れて【気持ちいい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
オーブンレンジの中には焼き菓子が回る。
バターの良い香りが部屋を充満する。
ガステーブルの上のケトルが鳴る。
火を止め、手早くティーポットに熱湯を注ぐ。
充分、茶葉が開いたのを確認して、マグカップに注ぐ。
彼が帰ってくるのに合わせて、お茶の準備をする。
鍵が開く音がした。
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2016.08.22 Mon 17:16
140文字の物語
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文中に『最高』を入れて【嬉しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
深夜零時きっかりに携帯電話が振動した。
寝るところだったから、ちょっと不機嫌になった。
Eメールに添付画像があった。
件名には「誕生日、おめでとう」の文字があった。
そこで初めて今日が誕生日だということを思い出した。
添付画像を開くと満月の写真。
最高に幸福な気分になった。
2016.08.22 Mon 17:16
140文字の物語
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文中に『快感』を入れて【対抗心】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
少女は何でも一番になるのが好きだった。
そのための努力は苦ではなかった。
だから手を抜くことはしなかった。
それがこの学校に入ってから、一番になれなくなった。
白金色の頭髪の少年がいたからだ。
成績優秀で整った顔立ち、先生受けも悪くはなかった。
少年に勝てたら快感だろう。
2016.08.22 Mon 17:13
140文字の物語
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『「恐る恐る、指をぎゅっと握る」キーワードは「春」』
穏やかな日差しが室内に入り込んでいた。
長い冬が終わり、花たちがほころび始めていた。
カーテンを揺らす、風が心地よかった。
ふいに肩に重さを感じた。
首をめぐらすと彼女の健やかな寝顔が見えた。
陽気に誘われて眠ってしまったのだろう。
恐る恐る、指をぎゅっと握る。
幸福を感じた
2016.08.22 Mon 17:10
140文字の物語
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文中に『スイッチ』を入れて【不安】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
優しいキスに涙が零れた。
心の中にあるスイッチが入ったように。
離れていった感触に鼓動が早くなる。
そんな私を彼は黙って抱きしめてくれた。
世界で一番安全な場所にいるはずなのに、心が揺れる。
落ち着いた心音に耳を傾けながら、ぎゅっと抱きついた。
離れ離れにならないように。
2016.08.22 Mon 17:10
140文字の物語
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『桜』と『手のひら』、登場人物が『起きる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
桜の花弁が手のひらに落ちてきた。
薄紅色の小さな欠片は儚くも美しいものだった。
「ラッキーだね」隣にいた彼女が楽しげに笑う。
そこで目が覚めた。
カーテン越しの弱々しい光に目を細める。
今は梅雨明けが迫る夏だ。
ベッドから起きると同時にアラームが鳴った。
彼女はもう隣にいない
2016.08.22 Mon 17:08
140文字の物語
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『水面』と『文字』、登場人物が『痛む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
それは水面に文字を書くように頼りない約束だった。
果たせることなどないと分かっていながら、交わした約束だった。
そんなものに縋りつくほど不安定な関係だった。
確たる約束ができないことに胸が痛む。
作り笑いを浮かべながら、小指を絡める。
不安で揺れる瞳が針千本よりも痛かった
2016.08.22 Mon 17:07
140文字の物語
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『無惨』と『写真』、登場人物が『微笑む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
無惨の一言に尽きる。
おおよそ整理整頓できているとは呼べない。
どこに何があるかは分かっている。と部屋の主は嘯く。
到底看過できるものではないので季節外れの大掃除が始まった。
ふいに本棚から写真が一枚、抜け落ちてきた。
浴衣を着た少年少女たちが写っていた。
部屋の主は微笑む
2016.08.22 Mon 17:06
140文字の物語
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『秒針』と『生命』、登場人物が『没頭する』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
生命の焔は秒針のように、体に刻み込まれる。
荒野を駆け抜けるように通り過ぎていくもの。
どれだけ残されているかは分からないまま、その音を聞く。
その中で没頭することができたなら幸いだ。
痛みも悲しみも喜びに変えることができるだろう。
永遠を見出すことができるだろう。
2016.08.22 Mon 17:06
140文字の物語
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文中に『テレビ』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
テレビをつけていれば一日中、少女はかじりついていた。
変わり映えのないニュースを見ていて楽しいのだろうか。
今日もリビングにあるテレビを見ていた。
その小さな背中を見ながら、青年は守らなければと意識する。
神剣・神楽を手にした瞬間から決まった運命に逆らう気はない。
2016.07.21 Thu 22:13
140文字の物語
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文中に『寝坊』を入れて【気持ち悪い】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
アラーム音に気づかなかった。
目を覚ますと寝汗でパジャマが肌に張りついていた。
窓から差しこむ日差しに驚く。
時計を見れば、起きる予定の時刻から一時間も過ぎ去っていた。
確実な寝坊だった。
ダッシュで風呂場に向かう。
デートまでにかけられる時間は残り少なそうだった。
2016.07.21 Thu 22:11
140文字の物語
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文中に『キス』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
少女はおもむろに神剣・神楽を手にした。
鞘から白刃を抜くと、鋼の塊にキスをした。
妖刀は嬉しそうに律動した。
少女は刃を鞘に戻すと、青年に手渡した。
「必ず帰ってきてくださいね」と少女は微かに笑む。
「もちろんだ」と青年は神剣・神楽を受け取る。
鉄の塊はいつもよりも重かった
2016.07.21 Thu 22:10
140文字の物語
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文中に『熱い』を入れて【嬉しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
外はとろけるように暑い。
容赦ない日差しにじりじりと焼かれる。
噴き出す汗をハンカチで拭いながら家を目指す。
暑いを通り越して熱い。
重い体を無理矢理動かして玄関まで辿りついた。
よろよろと冷凍庫を開ける。
買い置きのアイスが入っていた。
一口食べれば冷たさと甘さが嬉しい。
2016.07.21 Thu 22:08
140文字の物語
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「Go」
見えない振りをしていたけれども、Goサインは出ていた。
このまま傍で立ち止まっていたかった。
君を置いて独りで向かう道は寂しい。
手を伸ばせば届く距離にいるのに、どんどん遠ざかっていく。
君も独りで行くんだね。
これから先、会えなくても笑顔を忘れないよ。
2016.07.21 Thu 22:07
140文字の物語
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文中に『啄む』を入れて【不安】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
隠れるようにカーテンの陰でキスをした。
小鳥が餌を啄ばむように、何度でも。
くりかえされるキスの数分、怖かった。
いつか終わりが来るんじゃないかって。
今は気持ちが重なっているけれど、離れ離れになる日がやってくるんじゃないかって。
優しいキスの分だけ思ってしまう。
2016.07.21 Thu 22:06
140文字の物語
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