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「 140文字の物語 」
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そこの住み心地はかなり良いらしい。
帰ってきたという話を聞かない。
そんな素敵な場所なら、行ってみたい。
そう思うのも不思議なことではないでしょう。
今度は止めないでくださいね。
そんなに一緒にいたいというのなら、どうでしょう。
あなたも一緒に向かう。
二人で幸せになりましょう。
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これが最後です。
貴方は笑ったまま言ったから、私も釣られるように笑ってしまった。
今日の天気の話をするように、貴方は切り出した。
それがあまりにも貴方らしくて、私は強がりを言うことができなくなった。
明日には、もう貴方がいないことが当たり前になることが信じられない。
貴方の影を見た
真新しい制服に身を包む。
新しい学校では、上手くやっていけるだろうか。
何度、くりかえしても慣れない。
転入生はどこへ行っても、目立つもの。
こうもコロコロと学校が変わると、勉強についていくので精一杯だ。
どうか仲良しのグループに入れますように。
全身鏡に制服姿のまま微笑んでみる。
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いつか終わりが来るというのなら、今でもいいような気がしてくる。
理由はいくらでも思いつく。
でもそれは全ていい訳のような感じがしてくる。
答えはもっとシンプルで、幸福な他人には分からない。
自分がいなくても明日は朝を連れてやってくる。
それだけは変わらない事実だ。
暗闇で目を閉じる
本物だけが欲しいの。
うすっぺらい愛の言葉なんていらないの。
貴方の心からの言葉で伝えて。
陳腐でもありきたりな言葉でかまわない。
それが本物なら一生分の宝物になるから。
だから誰かが言ったような借り物の言葉で愛を囁かないで。
マニュアルなんていらないのよ。
好きって言葉だけでいいの
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君のことが好き。
この気持ちは宝物だ。
誰にも譲れない。
いつでも君の隣にいたいんだ。
悲しい時は涙を半分こ。
苦しい時は荷物を半分こ。
嬉しい時には喜びを二倍に。
いつだって君のことを守り続けたいんだ。
だからといって、君は気にすることはない。
僕の勝手な誓いだから。
覚えてなくてもいい
今日も花屋さんで、花を一輪、買い求めた。
喜ぶ顔を見たくて、店員さんと相談しながら選んだ。
花言葉なんて、貴方は知らないんでしょうね。
それでもいい、と思った。
いや、花言葉を知らないからこそ、自由に選べる。
知っていたら、恥ずかしくて選べないだろう。
だからそのままでいて
君と別れてから季節がひとつ巡った。
君がいないと生きていけないと思ってた。
けれども今は君がいない生活にも慣れた。
あれほど愛し合っていたのに、慣れというのは怖い。
これからの人生君以上に愛せる存在に出会うことができるのだろうか。
そんなことを思いながら日々を過ごしている
空は雲ひとつない快晴。
日差しも暖かく、吹く風も穏やかだった。
まるで二人の別れを彩るように、美しい季節だった。
君は嬉しそうに、僕の指を握る。
だから、僕も想いをこめて握り返す。
いつも通りの光景も、これでおしまいだと思うと愛おしい。
君と過ごした時間はとても貴重だった。
「君のことなんてどうでもいいんだ」といえたら、どんなにいいだろうか。
とっくの当に、僕の世界の中心は君になっている。
君がいなければ生きている価値もないような気がしている。
だから、そんな君に「どうでもいい」なんて嘘でもいえない。
君が存在しているだけで僕は嬉しいんだ。
生まれて初めて「告白」というものをされた。
そのことが嬉しくて、付き合うことにした。
好きじゃないのに「恋人が欲しい」という気持ちだけで。
お付き合いをすることになって、一通りの儀式をした。
誰もがうらやむカップルになった。
幸せなはずなのに、気持ちはゆらゆらと揺れる。
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僕は君からさいごの手紙を貰った。
白い封筒に入った白い便箋に、黒インクで書かれた手紙だ。
几帳面に整った文字は君らしい感じがした。
白い便箋には別れが綴られていた。
誰も責めない言葉選びは、さいごだということを知らせる。
もう二度と僕は君に会うことはできない。
それを伝える
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君の孤独を癒せる人でありたい。
寂しさに寄り添っていたい。
君には僕がいる。それは君の世界では救いにならない。
どれだけ僕が想っていても、それは伝わらない。
君は独りぼっちで影を追いかけている。
手に入らない物へ、必死に手を伸ばしている。
傷つくことが怖いのに、茨の上を歩く
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君が明日死ぬとして、今日の僕は何もできない。
静かに見送るだけだ。
そんな僕を見て、君は笑うんだろうな。
いつもと変わらない笑顔を見て、僕の胸は痛むのだろうか。
僕を置いて、君は自由になる。
君のいない世界で僕はどうすればいいのだろう。
どうせなら一緒に連れて行って欲しい。
どんなに頑張っても万年2位の位置にいる。
1位を取った白金色の頭髪の少年は張り出された紙を無表情で見上げていた。
彼にとっては当たり前の成果なのだろう。
少女にとっては屈辱的な結果だった。
どうしても少年には勝てない。
今度こそは、と少女は努力をする。
次は勝つと意気込む。
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