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「 140文字の物語 」
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2025.10.02 Thu 15:25
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『破滅』と『慈悲』、登場人物が『かばう』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
この国が破滅するのは秒読みだった。
弱い国が敗れるのは戦国の習い。
仕方がないことだった。
一番若かった兵士は奥方と幼い姫を先導しながら城を出る。
慈悲があるとすれば血脈が絶えることがないことだろう。
兵士は残党狩りから奥方と姫をかばう。
過酷な旅になるが生命に替えることはできない
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2020.01.14 Tue 19:36
140文字の物語
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『「泣き顔で、指に指を絡める」キーワードは「修学旅行」』
また、はぐれた。
いつも間にか見知らぬ土地で独りたたずんでいた。
一緒の班で周っていた友達にLINEを送る。
せっかくの修学旅行も台無しだ。
なかなか既読がつかなくてハラハラする。
やがて見知った顔がやってきた。
泣き顔で、もうはぐれないように指に指にを絡める。
独りぼっちで心細かった。
2020.01.14 Tue 19:36
140文字の物語
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『君不足』
少年が急に抱きついてきたので少女は身構えてしまった。
氷のように固まってしまった少女の耳朶に少年は囁く。
「深刻な君不足」疲れ切った声が耳に響く。
大接近された少女の心臓は早鐘を打つ。
「毎日、会っていても足りない」少年は少女を抱きしめる。
少女はぎこちなく少年の背に腕を回した。
2020.01.14 Tue 19:35
140文字の物語
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文中に『きらり』を入れて【心配】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
少女はきらりと輝かく星を見上げながら歩く。
街灯はところどころにしかない暗い夜道だ。
転んだりしないか心配になる。
実際、段差に気づかずよろけた。
青年は少女の手を繋いだ。
大きな瞳がこちらを見た。
「転びそうになったら助けるよ」と青年は言った。
少女の顔に笑顔が浮かぶ。
再び見上げる
2020.01.14 Tue 19:34
140文字の物語
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『カレンダー』と『中身』、登場人物が『立ちあがる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
気がつけば松の内すら終わっていた。
壁に張られたカレンダーが去年のものだった。
それぐらい充実して年末年始だった。
今年のカレンダーを取り出す。
カレンダーを替えるために立ちあがる。
今年こそ、中身のある一年にしたいものだと思った。
この調子なら、あっという間の一年になりそうだった
2020.01.14 Tue 19:31
140文字の物語
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『「軽々しく、腕を軽く握る」キーワードは「修学旅行」』
修学旅行の班行動が気が重かった。
男女混合の班を組まされた。
女子は比較的仲が良いメンバーだったがのが救いだった。
地図を見ながら古都を歩く。
ふいに一人の男子が軽々しく、腕を軽く握る。
ビックリして目を丸くしていると、背後から車が追い抜いて行った。
「大丈夫だった?」と訊かれた。
2020.01.14 Tue 19:31
140文字の物語
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『吐いた嘘を見抜いてしまう、貴方が嫌い』
「大丈夫だよ」と私は言った。
本当は一人で抱えているのが辛かった。
それでも貴方と分かち合いたいとは思わない。
苦しいのは、自分だけでいい。
貴方には知られたくなかった。
「そんなに頼りない?」貴方は言った。
吐いた嘘を見抜いてしまう、貴方が嫌い。
私のことは放っておいてほしかった。
2020.01.14 Tue 19:30
140文字の物語
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文中に『昼』を入れて【未練】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
昼下がり、あたたかい日差しが差しこんでいた。
絶好の昼寝日和だった。
青年は毛布をかけ、ソファでまどろんでいた。
すると、少女がやってきて毛布をはごうとする。
「いつまで寝てる気ですか?夜、眠れなくなってしまいますよ」少女が言った。
尤もなことだが昼寝したいという欲求の方が強い。
2020.01.14 Tue 19:29
140文字の物語
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『「力強く、指を指先でつつく」キーワードは「電車」』
電車に揺れれていると、眠気が増す。
1/f揺らぎというものらしい。
欠伸をかみ殺し、隣を見ると君はスマホを見るので忙しそうだった。
僕と一緒にいるのに、タイムラインを追いかけるの方が楽しそうだった。
僕は力強く、君の指を指先でつつく。
君は顔を上げて、ようやく僕を見た。
作戦は成功だ
2020.01.14 Tue 19:28
140文字の物語
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文中に『朝日』を入れて【感謝】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
朝日が昇る前に、目覚まし時計は鳴る。
冬休みも終わろうとしていた。
今年は受験生だ。
規則正しい生活を送らなければいけないだろう。
目覚まし時計を止めて、パジャマから部屋着に着替える。
階段を下りていくといい匂いがした。
母が朝ご飯の支度をしていた。
主婦に休みはない。
ご苦労なことだ
2020.01.14 Tue 19:27
140文字の物語
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『夜空』と『靴』、登場人物が『かばう』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
冬至が過ぎ、年が改まったといっても、帰るころには星が瞬く時間だ。
二人は夜空を見上げながら黙々と歩く。
靴音だけが響く。
寒さに首をすくめる。
ふいに眩しい光が目を刺す。
とっさに君の手を引き、かばう。
制限速度を超えた車が通りすぎる。
「ありがとう」君は言う。
「驚かせただろうか?」
2020.01.14 Tue 19:26
140文字の物語
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『「力強く、手のひらを握る」キーワードは「デート」』
今日は買い出しじゃない。
歴っとしたデートだ。
待ち合わせ場所の5分前に到着したのは彼女を待たせたくなかったから。
緊張して早く着きすぎたためじゃない。
待ち合わせ場所で彼女が立っているのを見て、心が弾んだ。
「お待たせ」と言うと彼女は微笑んだ。
僕は力強く、彼女の手のひらを握る。
2020.01.14 Tue 19:26
140文字の物語
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『君を甘やかして駄目にしたい』
君は立派な人だから、僕と釣り合わない。
できることなら君を甘やかして駄目にしたい。
僕がいなければ何もできないぐらいに。
そんなことはできないと知っているけれど考えてしまう。
僕が駄目人間だから、同じレベルまで引きずり下ろしたい。
そんな願望も君の澄んだ瞳を見てしまえばおしまいだ
2020.01.14 Tue 19:25
140文字の物語
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文中に『夜空』を入れて【気持ち悪い】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
少女は夜空を見上げていた。
そこへ、ほろ酔い気分の青年がやってきた。
「何を見てるんだ?」青年は尋ねた。
口臭から酒の匂いがして、少女は眉をひそめた。
「星を見ていました」少女は答えた。
「楽しいのか?」青年は問う。
完全な絡み酒だ。
気分が害される。
星が綺麗だったから見てたのに。
2020.01.14 Tue 19:24
140文字の物語
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『銀』と『新聞』、登場人物が『痛がる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
青年が新聞を読んでいる間に、朝食はできたらしい。
珍しく洋食だった。
銀のスプーンを添えられたオムライスを食べる。
卵がきちんと半熟で、ケチャップライスとよく合っていた。
作ってくれたことに感謝しながら食べ進める。
青年の手が止まる。
そして痛がる。
原因は分かっている。
虫歯だ。
2020.01.14 Tue 19:24
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