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「 140文字の物語 」
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2025.10.02 Thu 02:30
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君がここにいなくても、君との思い出は消えたりしないから。
君を思い描けるよ。
君が僕の前から消える日が来ることは、ずっと前から知っていた。
だから、たくさん思い出を作った。
君がいない孤独を乗り越えられるように。
だから「大丈夫だよ」と強がりを言えるんだ。
笑って、お別れをしよう。
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2020.02.29 Sat 06:55
140文字の物語
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何千回目の願い。
何万回目の祈り。
神様、どうかお願いです。
この祈りが届きますように。
諦めきれない心の底にあるものが訴えるのです。
それはささやかなもので、それは我儘なものです。
とても大事なものだと胸を張って言えるものです。
だから何千回も願うのです。
だから何万回も祈るのです。
2020.02.29 Sat 06:54
140文字の物語
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『忘れて、なんて残酷だね』
二人の間には、たくさんの想い出があった。
出会ってからこれまで。
どれも胸の中で輝いている。
それなのに君は僕を置いて、遠くに行ってしまう。
忘れて、なんて残酷だね。
君がいたから僕は生きてこれた。
それを全て消去しろというのか。
だから僕は君の言葉を無視することに決めた。
忘れない。
2020.02.29 Sat 06:53
140文字の物語
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文中に『覗く』を入れて【哀しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
教科書を立てて、勉強するふりして覗く。
隣の彼女は丁寧な文字で板書している。
こちらの視線に気がつくことはないだろう。
それが少し安心で、少し寂しい。
真面目な彼女の横顔を見つめながら、ノートの片隅に落書きをする。
ノートに増えてきた落書きには正面顔はない。
それが僕と彼女の距離。
2020.02.29 Sat 06:53
140文字の物語
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『夜空』と『拝借』、登場人物が『ハッとする』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
星がキラキラ瞬く夜空だった。
星の一つが落ちてきた。
「今日はめでたい日。お嬢さんのお手を拝借」と星が言う。
「一本締めでお願いします」と言われたものだから合図に合わせて柏手を打つ。
それからハッとする。
スマホを見ると、起床時間の5分前。
あれは夢だったのか。
そう思うと残念だ。
2020.02.29 Sat 06:52
140文字の物語
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『「堂々と、指先を握り締める」キーワードは「修学旅行」』
ついていないと思った。
修学旅行の班決めで親友と別れた。
しかも、いつも煩い男子と一緒。
他の女の子たちは喜んでいたけど。
距離を開けて、とぼとぼとついていく。
うつむきがちに歩く。
すると男子の一人が堂々と、指先を握り締める。
ビックリして言葉が出ない。
「はぐれそうだから」と言う。
2020.02.29 Sat 06:51
140文字の物語
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文中に『撫でる』を入れて【納得する】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
自分よりも幼い少女のお頭を撫でる。
「子ども扱いしないでください!」少女は抗議する。
それに青年は微笑んだ。
「俺から見れば、まだ子どもだよ」青年は言った。
少女は膨れっ面をする。
他愛のない日常だった。
それが尊く、ずっと続けばいいと青年は思った。
少女と二人、日差しを浴びながら。
2020.02.29 Sat 06:50
140文字の物語
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『木』と『眼鏡』、登場人物が『忘れない』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
学校には一つや二つ伝説がある。
そのうちの一つに、校庭にある木に願い事を書くと必ず叶うというものがあった。
卒業式に迎えるある日、その木を眺めた。
色んな筆跡でささやかな願い事が書いてあった。
そのうちの一つに見覚えのある文字があった。
眼鏡をかけてよく見る。
忘れないと思った。
2020.02.29 Sat 06:49
140文字の物語
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『「泣き顔で、両手を軽く握る」キーワードは「お風呂」』
泣きたい時はお風呂に入るといい、と聞いた。
誰にも見られずに泣きたかったので、湯船に浸かる。
気分が晴れるように入浴剤を入れた。
鮮やかに染まった湯船を見ていたら気が落ち着く。
泣き顔で、両手を軽く握る。
水のようにつかめないそれは自由なようで良かった。
いつの間にか涙は止まった。
2020.02.29 Sat 06:49
140文字の物語
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『どんな私がお好みで?』
どんな私がお好みで?
あなたが望むような女性を演じてみせる。
可愛い女の子が好き?それともリードしてくれるような大人女性が好き?
あなたが望むままに姿を変えましょう。
何より大好きなあなたのためですから。
苦痛はありません。
「ありのままの私が好き?」ずいぶんと変わり者のようですね
2020.02.29 Sat 06:48
140文字の物語
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文中に『そろそろ』を入れて【解って欲しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
彼は察しが悪い。
どうして、私が怒っているのか気がつかない。
ただ機械人形のように謝るばかりだ。
そろそろ、私のことを分かってくれてもいいと思う。
謝れば許してもらえる。
そんな甘さがないことを気づいていくれてもいいと思う。
まるでかみ合わない歯車のようだと感じた。
どこが違うのだ。
2020.02.29 Sat 06:47
140文字の物語
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『木の葉』と『波』、登場人物が『はにかむ』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
優しい風が吹き木の葉がかすれあう。
その音が波のように聞こえた。
少女と二人で海へ行ったのはいつのことだっただろうか。
「波の音みたいですね」少女は言った。
同じことを考えていたことを知って嬉しかった。
「また海が見たいです」少女ははにかむ。
青年が提案しようとしたことを少女が言う。
2020.02.29 Sat 06:46
140文字の物語
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『「遠慮がちに、手のひらをぎゅっと握る」キーワードは「秋」』
真っ赤に染まるものなんだ?
モミジの葉。カラスウリ。リンゴ。夕焼け。
少女は遠慮がちに、少年の手のひらをぎゅっと握る。
真っ赤に染まるものなんだ?
二人の頬。
少女の見間違えなければ、少年の頬は真っ赤に染まった。
それを見た少女の頬も真っ赤に染まった。
繋いだ手は振りほどかずに帰る。
2020.02.29 Sat 06:45
140文字の物語
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『君だけがいい、君しかいらない』
僕を傷つけるのも、僕を喜ばせるのも。
君だけがいい、君しかいらない。
君の冷たさ、君の優しさ。
そんなもの全てを手に入れたい。
あの日、出会ったのは『運命』ということにしておきたい。
僕の人生に彩りを洗えてくれた君だから、喪えばまた灰色に戻るだろう。
生きている間は僕の傍にいて。
2020.02.29 Sat 06:45
140文字の物語
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文中に『蒼』を入れて【哀しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
蒼穹を白い鳥が渡っていた。
快晴だったから色の対比が美しかった。
ふと国語の授業で習った和歌を思い出す。
白鳥は空の青さも、海の青さに染まらない。
それは哀しいことではない。というものだった。
作者の名前は度忘れしてしまったが心に残る和歌だった。
実物を見てみると、なるほどと思う。
2020.02.29 Sat 06:44
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