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「 140文字の物語 」
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2025.10.01 Wed 22:00
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『慟哭』と『未来 』、登場人物が『選んだ』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
胸が張り裂けそうだった。
涙があとからあとから零れて止まらない。
この慟哭を見る人がいないことが幸運だ。
この未来を選んだのは自分だ。
けれども酷すぎる。
笑顔で別れた人と二度と会えない。
別れ道に手を振って見送ったのは、後悔をしたくなかったからだ。
こんな未来を望んだからではない。
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2020.03.15 Sun 06:43
140文字の物語
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『「満面の笑みを浮かべながら、両手に爪を立てる」キーワードは「罰ゲーム」』
どこも自粛、自粛、で家の中にいるのにも飽きた。
テレビをつければ暗いニュースばかり。
そんな時に幼なじみがやってきた。
暇を持て余しているようだった。
「罰ゲームしない?」と幼なじみの挑発に乗ってしまった。
負けた僕は満面の笑みを浮かべながら、両手に爪をたてる、という罰を受けた。
2020.03.15 Sun 06:42
140文字の物語
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『僕らにとっての世界の終わり』
「どこかへ行きたい」と君は言う。
「どこへ行きたい?」僕は尋ねた。
「誰も知らない場所」君は悲しそうな顔をして言う。
「じゃあ、行けるところまで行こうか」と僕は手を差し出した。
君はおずおずと僕の手を握った。
逃避行はすぐに見つけられるだろう。
それが僕らにとっての世界の終わりだ。
2020.03.15 Sun 06:41
140文字の物語
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『鬼』と『痛手』、登場人物が『手元を見る』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
鬼教官と呼ばれていた。
地獄の方がマシだと言われていることも知っていた。
そんなことは痛手ではなかった。
何も知らない兵士を戦場に送る方が恐ろしかった。
一人でも帰還できるように、鍛え上げるのが自分の役割だと思っている。
何と言われても平気だった。
じっと手元を見る。
まだ足りない。
2020.03.15 Sun 06:40
140文字の物語
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『慟哭』と『新聞』、登場人物が『滲ませる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
新聞をめくっていると見知った名前を見つけた。
見出しを見て慟哭する。
新聞を涙で滲ませる。
いくら何でも早すぎる死だろう。
冷徹に新聞は事実を伝える。
離れていても大好きな人だった。
再会を期待しているような人だった。
もう会えないと思うと涙があとから零れてくる。
彼はもういないのだ。
2020.03.15 Sun 06:36
140文字の物語
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文中に『地面』を入れて【嬉しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
地面に落ちていた小石を蹴りながら、通学路を歩いていた。
一緒に帰ろうと思っていた友だちはバイトがあるそうだ。
ホームルームが終わると同時に駆けていった。
独り童心に帰って石けりをしているのだが意外と楽しい。
真っ直ぐに蹴るのが難しくて道路の隅に転がってしまう。
嬉しい発見だった。
2020.03.15 Sun 06:34
140文字の物語
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『驚愕』と『幸福』、登場人物が『嘲る』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「聞いてよ、お姉ちゃん」と妹がやってきた。
「今日、好きな人と目があっちゃったの」嬉しそうに妹が言う。
なんて幸福な人生なのだろうか。
驚愕した。
視線が合うだけの恋は卒業した。
「どうしよう」と途惑いながらも幸せそうな妹の恋に内心は嘲る。
好きな人は違う好きな人がいるかもしれない
2020.03.15 Sun 06:33
140文字の物語
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『「そっと、腕を軽く握る」キーワードは「危機一髪」』
スマホを見ながら駅までの通学路を歩いていた。
ざわめきと共に車の走行音。
見知らぬ男子がそっと、腕を軽く握る。
驚いて硬直してしまう。
そのままで腕を引っ張られ、横断歩道を歩ききる。
車がよろよろと揺れてすぐ側で停止した。
危機一髪を助けてくれた男子の目を見られない。
「ありがとう」
2020.03.15 Sun 06:28
140文字の物語
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『だったら捕まえてごらん?』
あなたは花から花に渡る胡蝶のよう。
どれほど焦がれても、あなたの真は手に入らない。
私のように百花にうずもれるような野の花には。
好きだという気持ちであなたを見つめることしかできない。
視線に気がついたのかあなたは笑う。
「だったら捕まえてごらん?羽をもぎ取ればいいさ」残酷だった
2020.03.15 Sun 06:28
140文字の物語
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文中に『適当』を入れて【知りたい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
適当にあしらわないで。
あなたの全てを知りたいの。
どんなことで泣くのか。
どんなことで笑うのか。
隣で見ていたいの。
だから、いつまでも傍に置いてちょうだい。
煙たがらずに受け入れて欲しいの。
私はあなたのことが好きだから、あなたも同じ気持ちになってくれたら嬉しいし、違ったら悲しい
2020.03.15 Sun 06:27
140文字の物語
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『外見』と『連続』、登場人物が『染める』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
外見がいいと得だ、なんて嘘だ。
こうして校舎裏に呼び出されたのは何回目だろうか。
連続しているから数えるのをやめた。
どんな可愛い子が告白してきても答えは一緒。
好きな人がいるから、それ以外の告白は無意味だ。
「また、振ったんだって?」放課後に声をかけられた。
嬉しくて頬を染める。
2020.03.15 Sun 06:21
140文字の物語
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『「上目遣いで、腕を指先でつつく」キーワードは「困った」』
「手を繋いで歩きたい」と少女が言った。
少年はどう断ろかと思案する。
少女の手を握ってしまったら、離したくなくなる。
それが分かっているから困った。
少女は上目遣いで、腕を指先でつつく。
「ダメ?」甘えるような声で少女は言った。
ますます少年は動揺する。
少女の期待に応えたくなる。
2020.03.15 Sun 06:21
140文字の物語
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文中に『ひとつ』を入れて【夢中】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
少女はパズルにハマっていた。
それを少年は眺めていた。
一過性の趣味か、それとも数ある中の趣味になるのか。
それはまだ分からなかった。
ただ一緒にいるのに、こちらを見つめてくれないのが面白くなかった。
ようやく少女はひとつのピースをはめこんだ。
パズルは完成した。
少女は笑顔を見せた
2020.03.15 Sun 06:14
140文字の物語
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『「満面の笑みを浮かべながら、腕を握る」キーワードは「朝」』
爽やかな朝だった。
明け方には、まだ遠いだろうか。
制服に着替え、階段を下りていく。
「酒くさ」と思わず言ってしまった。
ダイニングテーブルに並べられた缶に目を丸くする。
姉が満面の笑みを浮かべながら、腕を握る。
「私を置いていく気?」その言葉に何度目かの失恋をしたことに気がつく。
2020.03.15 Sun 06:12
140文字の物語
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『「恥ずかしそうに、両手のひらを指先でつつく」キーワードは「危機一髪」』
体育の後の古典の授業は眠気を誘う。
机を巡回しながら朗読する先生の声は上質な子守唄のようだった。
うつらうつらと眠りがやってきて瞼が重くなる。
隣の席の女子が恥ずかしそうに、両手のひらを指先でつつく。
「次、当たるよ」と女子は教えてくれた。
危機一髪。
目をこすりながら教科書を見る
2020.03.15 Sun 06:09
140文字の物語
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