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「 140文字の物語 」
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2025.10.01 Wed 09:23
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『「無理矢理、指先を指先でつつく」キーワードは「思い出」』
思い出にするには痛々しい記憶。
かまってほしくて無理矢理、少女の指先を指先でつつく。
課題をしていた少女は「どうしたの?」と手を止める。
「飽きた」少年は言った。
少女のプリントと違って半分も埋まっていない。
「遊ぼうよ」と少年は言う。
「これが終わったらね」真面目な少女は言った。
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2020.04.15 Wed 06:16
140文字の物語
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『僕の精神安定剤』
君は僕の精神安定剤。
どんなに怖いことも、どんなに不安なことも、君の笑顔を見れば乗り越えられるような気がした。
それだけの力が君にはある。
幾度、僕を救ってくれただろう。
だから、今度は僕の番だ。
僕が君の精神安定剤になってあげる。
辛いことや、悲しいことを心の中に溜めこまないで。
2020.04.15 Wed 06:15
140文字の物語
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『「ぎこちなく、手のひらを指先でなぞる」キーワードは「危機一髪」』
授業開始のベルが鳴っても先生が来なくて騒いでいた。
時間に厳しい先生だったからなおさらだった。
廊下側に座っている女子が顔を上げた。
ぎこちなく、手のひらを指先でなぞる。
それで黙って、席に戻った。
程なくして先生がやってきた。
危機一髪を救ってくれた女子に感謝する。
女子は照れた。
2020.04.15 Wed 06:13
140文字の物語
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『好き、時々不安。』
片想いが成就して、両想いになりました。
見ているだけしかできなかった人と付き合うことに決まりました。
背中を押してくれた親友には感謝しています。
彼氏になった人は寡黙な人です。
そこが格好良いところです。
でも好き、時々不安。
言葉にしてくれることが少ないから。
私で良かったのかと。
2020.04.15 Wed 06:12
140文字の物語
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『挨拶』と『指輪』、登場人物が『打ちのめされる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
憧れの先輩がいた。
社交的な先輩は、何かと気を配ってくれた。
内気の私は挨拶ぐらいしか会話はできなかったけれども。
その朝、先輩の様子が違った。
左手の薬指に指輪がはまっていたのだ。
そのことに打ちのめされる。
「結婚したんですか?」棒読みな言い方だと分かっていた。
先輩は頷いた。
2020.04.15 Wed 06:10
140文字の物語
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『君が吐いた嘘と本当』
「ずっと一緒にいるよ」君は言った。
ふいに泣きだした私を慰めるように背中を撫でる。
『ずっと』はない。
それを私を知っていた。
それでも君は約束するように言った。
君の吐いた嘘と本当。
君もずっと一緒にいたかったのだろうか。
できないと分かっていても、望んでいたのだろうか。
分からない
2020.04.15 Wed 06:09
140文字の物語
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文中に『波』を入れて【不安】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
寄せては返す波を見ていると落ち着かない気分になる。
隣を歩く人がさらわれてしまうような。
私を置いてどこかに消えてしまうような。
そんな不安が胸に去来する。
そんなことはないのに。
潮騒が非日常だろうからか。
滅多に見られない海に連れてきてもらったのに、私の心臓は早鐘を打つ。
2020.04.15 Wed 06:08
140文字の物語
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『雲』と『罪』、登場人物が『痛む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
雲ひとつない青空の日だった。
少女に罪を被せるには心が痛むような日だった。
何も知らない無垢な少女は微笑んでいた。
天から罰せられるように、良く晴れていた。
少女の長い髪を切る。
丁寧に扱われていたのだろう。
絹のような手ざわりだった。
ようやく少女は違和感に気がついた。
笑顔が消える
2020.04.15 Wed 06:07
140文字の物語
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『海に沈めたあの日の思い』
言葉にすることができなかった。
笑顔で見送ることしかできなかった。
ずっと胸の片隅にいた思いは伝えることができなかった。
あなたと別れてから、独り浜辺にきた。
海に沈めたあの日の思いは、すんなりと同化した。
そこでようやく泣くことができた。
波打ち際を二人で歩いたのは過去のことだ。
2020.04.15 Wed 06:05
140文字の物語
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『湯船』と『無視』、登場人物が『泣く』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
彼女自身も疲れているのだろう。
それでも湯船を張って待っていてくれた。
感謝の言葉を告げても無視された。
忙しそうに晩ご飯の準備をしていた。
気になったが僕は湯船をつかるのを優先してしまった。
上がってくると彼女は泣く現場と遭遇してしてしまった。
とりあえず優しく背中を撫でてやる。
2020.04.15 Wed 06:04
140文字の物語
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『「軽々しく、両手を触れ合わせる」キーワードは「嫉妬」』
今の私は壁の華。
エスコートしてきた婚約者は、他の女性とダンスを踊るのを楽しんでいる。
婚約者は軽々しく、見知らぬ女性と両手を触れ合わせる。
確かに練習で正確にステップが踏めずに、何度も足を踏んだ。
だからといって一曲も踊らないのは、どういうことだろう。
仮にも婚約者なのだから。
2020.04.15 Wed 06:02
140文字の物語
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文中に『叶う』を入れて【気持ちいい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「もうすぐ誕生日だろう?今年は何がいい?」青年が尋ねた。
一年に一度だから、常識の範囲内ならどんな願い事も叶うという約束を交わしていた。
少女は迷う。
ホールのケーキも食べたいし、美味しいホテルビュッフェにも行きたいし、日帰り旅行にも。
したいことがたくさんあって一つに絞れない
2020.04.15 Wed 06:01
140文字の物語
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『君が吐いた嘘と本当』
君は「大丈夫だよ」と明るい口調で言う。
「今までとそう変わらないよ」と告げる。
君が吐いた嘘と本当。
泣きだしたいほど、不安なくせに。
わめきたいほど、心細いのに。
それを隠して、君は笑う。
それが分かってしまったから『さようなら』と別れの言葉を紡げなくなってしまった。
君は孤独だ。
2020.03.31 Tue 08:10
140文字の物語
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文中に『呟く』を入れて【未練】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
桜散る中、卒業を迎えた。
今年は卒業生と関係者だけの簡素な式になった。
卒業の時期に桜が満開なのは、惜しんでくれているようだった。
三年通った学校には、当然嫌なこともあったけど、おおむね笑い話になるようなことが多かった。
級友に最後の「さようなら」を呟く。
自然と涙が零れてきた。
2020.03.31 Tue 08:09
140文字の物語
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『ゴミ袋』と『追憶』、登場人物が『痛がる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
新生活が始まる。
ゴミ袋片手に新居に持っていく物を選別していく。
どれも想い出があって作業は一向に進まない。
ひとつ物を手にしては追憶する。
この時は、楽しかったなと。
アルバムなんか開いてしまったら最後だ。
笑顔の写真を見ているのに、心が痛がる。
置いてはいけない、と思ってしまう。
2020.03.31 Tue 08:09
140文字の物語
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