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「 140文字の物語 」
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2025.09.30 Tue 14:27
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『深海』と『宝物』、登場人物が『読む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
地図を読む。座標は間違っていない。
この深海に宝物が埋まっている。
地図を信用すれば。
ここまで船で着て空振りだったら虚しい。
「船長。いつでも行けますぜ」手下が言う。
海は凪いでいるし、魚影もない。
今がチャンスだろう。
「よし、宝を持ってこい!」地図をしまい、手下たちに声をかける
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2020.05.31 Sun 06:47
140文字の物語
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『「満面の笑みを浮かべながら、指を両手で包む」キーワードは「春」』
人生幾度目かの春が巡ってきた。
両親と共に過ごした春。
友人と共に過ごした春。
そして、少女と共に過ごす春。
どの情景にも笑顔があった。
桜を見上げ他愛のない話をしてきた。
それはこれからも同じだろう。
少女は満面の笑みを浮かべながら、指を両手で包む。
「この手に守られているんですね」
2020.05.31 Sun 06:47
140文字の物語
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『枝』と『煙』、登場人物が『遂げる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
魔法の授業を使う用の枝を探していた。
自分用の短杖を持つことによって、ようやく半人前に認められる。
手を伸ばした枝は煙のように、手のひらから消え失せる。
授業が始まるまでもう少しだ。
あちこちの枝にふれては消えられる。
貧弱な枝が目に入った。
枝は消えなかった。
遂げることができた。
2020.05.31 Sun 06:45
140文字の物語
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『鎖』と『機械』、登場人物が『重ねる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
その機械は人の心を知ってしまった。
それ故に、機械を壊しまわった。
自分のように人の心を持ってしまわぬように。
自分と似て非なる存在に思いを重ねる。
人の心を知ってしまった機械は、鎖に繋がれた。
死ぬことすら許されずに、その心が本物かどうか調べられた。
機械は早く終わりにしたかった
2020.05.31 Sun 06:42
140文字の物語
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『「無理矢理、両手を握り締める」キーワードは「夏」』
一度しかない熱い夏だった。
三年の先輩にとって、引退試合になるはずだった。
春の大会は無理でも、と願いをかけていた。
それなのに政府の決定は先輩たちの期待を裏切るものだった。
部員を集め、監督だった先生が発表した。
無理矢理、両手を握り締める。
そうしていなければ泣きそうだから。
2020.05.31 Sun 06:41
140文字の物語
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『君が好きで、嘘をついた。』
「ずっと一緒だよ」君は嬉しそうに微笑んだ。
眩しくて。僕は思わず目を逸らす。
繋いだ手のぬくもりに縋りつきたくなる。
「そうだね。ずっと一緒だ」僕は言った。
君が好きで、嘘をついた。
ずっと一緒にいられるわけがないのに、と僕は影を蹴り飛ばした。
「嬉しいな」君は幸せそうに言った。
2020.05.31 Sun 06:41
140文字の物語
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文中に『やっと』を入れて【不安】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
やっと手にした平穏だった。
しばらくは微睡むような平穏の中にいられるはずだった。
けれども、不安の種が心の奥底から生えてくる。
仮初だからだろうか。
永遠に続くことがないと知っているからだろうか。
不安の芽は日に日に大きくなっていく。
幸せになってはいけないと言われているようだ。
2020.05.31 Sun 06:40
140文字の物語
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『幸せ』と『ひまわり』、登場人物が『遂げる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
幸せというものは、ひまわりのようなものだ。
熱心に太陽を追いかけても、見返りはない。
太陽をひと夏見つめ続け、晩夏にはうなだれて俯くだろう。
それでも人は幸せを追いかけてしまう。
夏が終わる前に、ひまわりは幸せになれた。
背の高い花は、想いを遂げることができたのだ。
永遠を手にした
2020.05.31 Sun 06:39
140文字の物語
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『「そっと、指を握る」キーワードは「わがまま」』
少女の視点が一点に注がれていた。
仲睦まじそうな恋人同士がいた。
「どうした?」青年が少女に声をかける。
少女はハッとして首を横に振る。
「何でもありません」嘘が吐くのが下手すぎる。
わがまま一つ言わない少女だ。
叶えてやりたくなる。
青年はそっと、少女の指を握る。
「さあ、帰ろう」
2020.05.31 Sun 06:39
140文字の物語
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『伝えることのできない一言』
『愛している』他ならぬ君に伝えることのできない一言だ。
言ったら最後、僕たちの関係は砂の城のように崩れるだろう。
タイトロープを渡るように慎重に足を運んできた。
僕と君はただの友達。
そこには『恋』も『愛』もない。
ありきたりな『情』があるだけだ。
継続したいのなら言ってはいけない
2020.05.31 Sun 06:38
140文字の物語
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文中に『夢』を入れて【後悔】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
夢の中まで君が出てきた。
会いたかったのだろうか。
君に投げつけた言葉を謝りたかったのだろうか。
夢の中の君はふれることができた。
僕は君にふれた手のひらをまじまじと見つめる。
まだ余韻が残っていた。
目覚まし時計の音が現実に戻す。
もう朝だ。
君に会ったら謝ろう。
目覚まし時計を止めた
2020.05.31 Sun 06:37
140文字の物語
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『罰』と『目玉焼き』、登場人物が『気づかない』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
昨夜、私よりも先に眠った罰として目玉焼きをターンオーバーにする。
いつもの黄身が半熟の目玉焼きじゃない。
黄身までしっかりと火を通す。
何食わない顔をして食卓に並べた。
「今日も美味しそうだな」と言うなりあなたは食べ始めた。
あなたが気づかないことにがっかりした。
期待外れだった。
2020.05.31 Sun 06:36
140文字の物語
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『「嫌々ながらも、両手に触れる」キーワードは「路地裏」』
猫すら遠慮する路地裏に二人は飛びこんだ。
追手の足音は近い。
「早く」君が急かす。
僕は嫌々ながらも、君の両手に触れる。
「契約はなされた。出でよ光の剣」君が小さな声で呟く。
二人の繋いだ手から、光り輝く剣が生みだされる。
僕は手を離した。
路地裏には相応しくない剣を君は握り締める。
2020.05.31 Sun 06:36
140文字の物語
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『寝癖』と『邂逅』、登場人物が『許さない』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「寝癖がついていますよ」と少女が笑ったのは数時間前。
手段を選ばなくなった同胞が少女を切りつけたのは数分前。
闇に落ちた同胞と邂逅した。
青年は神剣・神楽を引き抜いた。
絶対に許せない。
戦う能力のない少女を傷つけた罰は生命で贖ってもらう。
青年は初めて怒りでもって、戦いに臨んだ。
2020.05.31 Sun 06:34
140文字の物語
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『「優しく、腕を触れ合わせる」キーワードは「寒い」』
隣を歩く少女がカタカタと震えていた。
この季節にしては薄着の格好。
寒いのだろうか。
青年は羽織っていた上着を少女の肩にかける。
大きな瞳をさらに大きくして、こちらを見上げる。
「迷惑だったか?」青年の言葉に「ありがとうございます」と少女は礼を言う。
少女は優しく、腕を触れ合わせる
2020.05.31 Sun 06:33
140文字の物語
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