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「 140文字の物語 」
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2025.09.30 Tue 11:01
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文中に『そっと』を入れて【構って欲しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
君はそっと指で僕の指をつつく。
僕が顔を上げると、君の笑顔と出会った。
「どうしたの?」僕は尋ねる。
「何でもない」君は嬉しそうに言う。
僕が作業に戻ろうとすると手の甲に手のひらを重ねる。
これでは仕事にならない。
「おしゃべりでもしようか?」僕は提案した。
「本当に?」君は笑う。
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2020.06.15 Mon 06:12
140文字の物語
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『「泣きそうになりながら、両手を軽く握る」キーワードは「記念日」』
静かに冷めていくおかずを見やる。
今日は結婚記念日。
スマホの液晶画面には『帰るのが遅くなりそうだから、先に寝ていてね』という文字が浮かび上がっている。
消えそうになる度に、液晶の画面をタッチした。
泣きそうになりながら、両手を軽く握る。
今日くらいは、早く帰ってきてほしかった
2020.06.15 Mon 06:10
140文字の物語
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『あなたはそれを、恋といった』
孤独を埋めるように、寄り添いあった。
寒い夜を越えるために、ぬくもりを分かち合った。
ただ隣にいるだけの存在だった。
誰でも良かったのかもしれない。
偶然が生んだ産物だった。
小指の先の赤い糸は繋がってはないないだろう。
それでもあなたはそれを、恋といった。
なら、恋でいいのだろう。
2020.06.15 Mon 06:09
140文字の物語
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文中に『制服』を入れて【解って欲しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
同じ制服を着て、似たような髪型にする。
そこには個性というものがなかった。
学校という名の監獄に閉じこめられているようなものだった。
このまま飼い殺されたくはない。
『私』は『私』だと叫び声を上げたい。
『私』は道に転がる小石ではない。
たった一人の『私』だ。
沈黙してはいたくない。
2020.06.15 Mon 06:08
140文字の物語
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『刹那』と『写真』、登場人物が『霞む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
写真は刹那を切り取る芸術作品だ。
閉じこめられた記録は霞む記憶を思い出させる。
両親が写真撮影をするのが好きだったからだろうか。
私自身も写真を撮るのが好きだ。
見上げた空の色。
咲き零れた花。
食べて美味しかった料理。
ささやかな日常をスマホで記録する。
たまに眺めて、懐かしさに浸る
2020.06.15 Mon 06:08
140文字の物語
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『「仕方なく、手のひらに爪を立てる」キーワードは「旅行」』
幼馴染は手を繋ぎたがる。
初めて訪れる場所だからではない。
迷子になる不安になるからではない。
そんな可愛らしい理由なら、簡単に手を繋いだろう。
本当の理由を知っているけれど、意地があって自分からは手を繋げない。
「お願い!」幼馴染は言った。
だから仕方なく、手のひらに爪を立てる。
2020.06.15 Mon 06:07
140文字の物語
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『君に似合う花』
青年は花束を抱えて、待ち合わせ場所にやってきた。
少女は大きな目を丸くして「どうしたのですか?」と尋ねる。
「君に花でも贈ろうと思ったんだ」青年は微苦笑した。
「君に似合う花が思いつかなくて。どの花も綺麗に咲いていたから。これだけあれば一輪ぐらい相応しい花があるだろう」と言う
2020.06.15 Mon 06:06
140文字の物語
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文中に『ときどき』を入れて【気持ちいい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
背伸びをしている少女がときどき歳相応な姿を見せる。
退屈しのぎに、撮りためていた番組を消化している最中だった。
定期的に青年の肩に掠るぬくもりがあった。
視線だけで見やると、少女がこっくりこっくりと舟をこいでいた。
疲れが出たのだろうか。
素顔をさらけ出すのは珍しいことだった。
2020.06.15 Mon 06:05
140文字の物語
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『天気』と『口唇』、登場人物が『見つめる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
あまりの天気のよさに、心が弾む。
口唇にもうっすらと笑みが浮かぶ。
そんな青年の顔を、少女はじっと見つめる。
「どうかしたか?」青年は問うた。
すると、少女はゆでだこのように顔を真っ赤にして、首を横に振る。
「何でもないです!洗濯しちゃいますね!」青年から逃げるように去っていった
2020.06.15 Mon 06:04
140文字の物語
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『「遠慮がちに、指をぎゅっと握る」キーワードは「ソファの上」』
タイトルだけでレンタルを決めたDVDは、いまいちだ。
ソファの上に二人並んで観賞しているが欠伸をかみ殺していた。
ホラーものなのに全然怖さが伝わってこない。
むしろギャグにすら見える。
そんな青年の隣の少女は震えていた。
青年がソファの上に手を置くと少女は遠慮がちに、指をぎゅっと握る
2020.06.15 Mon 06:01
140文字の物語
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『「ぎこちなく、指先を握る」キーワードは「喧嘩」』
帰り道、大喧嘩をした。
どちらも口を閉ざし、一切しゃべらなかった。
足音すら不揃いで、どうして一緒に帰っているのか分からなかった。
寄り道もせずに、無駄口をたたかない帰り道は意外に短い。
別れ道でどちらともなく立ち止まった。
このまま終わるのが嫌だったので、ぎこちなく、指先を握る
2020.05.31 Sun 06:51
140文字の物語
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文中に『電気』を入れて【不思議】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
暗い夜道を独りで歩いていた。
まばらにある街灯のおかげか不思議と恐怖はなかった。
昼間と比べれるとぼんやりとした灯りに見守られながら、帰宅した。
玄関を開けると電気をつける。
帰ってきた実感が湧き、玄関先で崩れ落ちる。
今日も仕事は大変だった。
贅沢は言ってられないと分かっている。
2020.05.31 Sun 06:50
140文字の物語
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『コンクリート』と『ボールペン』、登場人物が『悲しむ』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
ふと思いついたフレーズがあった。
このままでは忘れてしまうだろう。
手帳とボールペンを取り出した。
コンクリートでできたブロック塀に手帳を押しつけて、フレーズを書きつける。
書いたら、満足してしまった。
このフレーズも世に出ないかと思うと、悲しむ気持ちが湧いてきた。
首を振る。
2020.05.31 Sun 06:50
140文字の物語
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『「恥ずかしそうに、腕を指先でなぞる」キーワードは「公園」』
公園は様々な人たちであふれていた。
いつもは来ない場所だけに、青年は新鮮に感じた。
ベンチに座ると少女は持っていた包みを開く。
公園でお弁当を食べるのは、いつぶりだっただろうか。
青年は少女に礼を言う。
恥ずかしそうに、青年の腕を指先でなぞる。
「この腕に守ってもらっていますから」
2020.05.31 Sun 06:49
140文字の物語
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『一生かけて、口説き落としてあげるから』
「大丈夫だよ、子猫ちゃん。一生かけて、口説き落としてあげるから」と男は笑った。
「誰が、子猫ですか!」女は言い返した。
「おやおや、可愛いね。そんなに精いっぱい爪を伸ばしても痛くもないよ」男はグラスを手にする。
琥珀色の液体を呑む。
「からかわないでください」女は男を睨みつける
2020.05.31 Sun 06:49
140文字の物語
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