iotuのlog
「 140文字の物語 」
■
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2025.09.30 Tue 04:30
■
『ダイヤモンド』と『未来 』、登場人物が『睨みつける』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
未来を約束するために二人でジュエリーショップにきた。
キラキラした空間は居心地が悪かった。
彼女はダイヤモンドが並ぶ一角に張りつく。
永遠に誓うのに最強の硬度を持った石はお似合いだろう。
ついつい値段を睨みつける。
どれも綺麗だが可愛らしくない値段だった。
それは彼女も思ったらしい。
PR
2020.06.30 Tue 10:55
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『呟く』を入れて【心配】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
隣国から嫁いできた姫様は夕刻に薔薇園に訪れる。
人気のない場所で呟くように故郷の歌を唄う。
政略結婚だ。
供ひとりつけずに輿入れをした。
故郷が寂しいのだろう。
夫たる王太子は、様々なプレゼントを贈る。
少しでも気がまぎれるようにと、今のところ効果は出ていない。
王太子は溜息をつく。
2020.06.30 Tue 10:52
140文字の物語
CM(0)
■
『新緑』と『童話』、登場人物が『狂う』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
新緑のカバーがかかった童話集を手に入ってからというもの、青年はくりかえしその本を読む。
まるで媚薬でも飲まされたように本に狂う。
一度読んでしまえば、あらすじを覚えるだろう。
その本だけを読むことに固執する。
周囲が異常性に気がついて、本を隠すと家の隅々まで探す。
今日も本を読む。
2020.06.30 Tue 10:50
140文字の物語
CM(0)
■
『「嬉しそうに、腕に指を絡める」キーワードは「初夜」』
「二人きりだね」明るい声が言う。
これから初夜だというのも暢気なものだった。
おそらく意味を知らないのだろう。
「怖かったら、怖いって言ってくれ」青年は言った。
「これから怖いことをするの?」少女は無邪気に尋ねた。
青年は優しく頭を撫でる。
すると少女は嬉しそうに、腕に指を絡める。
2020.06.30 Tue 10:49
140文字の物語
CM(0)
■
『最果ての約束』
僕と君とで終わりまで歩いていこう。
そうすれば、僕と君の関係がどんなものだか分かるはずだ。
どこまで行っても僕と君は二人ぼっち。
もう答えは出たんじゃないかな?
最果ての約束をしよう。
死が二人を分かつまで共にいることを。
誰も見ていない場所で、永遠を約束をしよう。
僕たちらしいよ。
2020.06.30 Tue 10:48
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『大通り』を入れて【心配】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「本当に大丈夫?」何度目かの確認だろうか。
お買い物もできない小さな子どもじゃあるまいし。
「大通りを通っていくから大丈夫だよ。五分とかからないコンビニだよ」笑って答える。
「お母さんが買いに行こうか?」母が言う。
「これ以上、晩ご飯が遅くなるのは勘弁。行ってきます」と家を出る。
2020.06.30 Tue 10:47
140文字の物語
CM(0)
■
『「無理矢理、指先を軽く握る」キーワードは「夕方」』
いつまでもそうしていたかった。
岸辺に沈む夕日を見ながら、何もしゃべらずに一緒にいたかった。
沈黙は決して悪いものではない。
二人別々のことを考えているだろう。
そんな夕方。
君は無理矢理、僕の指先を軽く握る。
「帰るよ」ぶっきらぼうに君は言った。
手を引かれて黄金の時間は終わった。
2020.06.30 Tue 10:45
140文字の物語
CM(0)
■
『君が笑うなら、僕が泣くよ。』
強がりな君は泣くことはできない。
君の立場がそれを許さない。
涙を隠して君が笑うなら、僕が泣くよ。
君の分まで泣いて、君の悲しみを表現するよ。
それを告げると君は泣きそうな顔をして、笑った。
「好きにするといいよ」君は微苦笑を浮かべて言った。
僕は君の代わりに盛大に泣く権利を得た。
2020.06.30 Tue 10:44
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『寝坊』を入れて【悔しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
夜更かしをして、寝坊をした。
ダッシュで支度する。
「どうして起こしてくれなかったの?」朝食を終えてお茶をしている母に言った。
「何度も起こしたわよ」母は言った。
朝食を食べている時間はない。
お弁当箱を持って家を出る。
いつも乗る電車に間に合った。
朝食用のおにぎりを口に入れる。
2020.06.30 Tue 10:44
140文字の物語
CM(0)
■
『水晶』と『罪』、登場人物が『瞑る』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
占い師は目を瞑る。
大きな水晶球を撫でるように、指が数度動く。
ゆっくりと目を開け、口を開いた。
「あなたの前世での罪が償い終わっていないのです」占い師は淡々と言った。
「命を奪われるようなことはないでしょう。ですが、徳を積まなければくりかえされるでしょう」
占い師は告げる。
2020.06.30 Tue 10:43
140文字の物語
CM(0)
■
『「遠慮がちに、指先を折れんばかりに握る」キーワードは「わがまま」』
「たまにはお祭りに行きたい」お嬢様が言った。
年の近い護衛はためいきをついた。
予想は的中、お嬢様のわがままを付き合う役目を任された。
会場についたお嬢様は目をキラキラさせる。
はぐれる危険性が高かった。
護衛が遠慮がちに、手を繋ごうとすると、お嬢様は指先を折れんばかりに握る。
2020.06.30 Tue 10:41
140文字の物語
CM(0)
■
『君の涙の味』
ポロポロと零れる涙。
興味が湧いて君の頬をなめる。
僕のために流してくれた君の涙の味は美味しかった。
まるで海のように、とめどなく溢れていた。
君は泣き虫だから、人一倍涙を零す。
それも僕なんかのために。
その博愛精神に飽きてきたところだ。
僕は君にキスをした。
君の涙は止まったようだ。
2020.06.15 Mon 06:51
140文字の物語
CM(0)
■
『黄』と『世界』、登場人物が『弾ませる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
世界は黄色の花で埋まっていた。
そこを少年は息を弾ませる。
隠れ鬼じゃないけれども、姿を消した少女を探すために。
夏に咲く花はピンと背を伸ばして、探し物には厄介だった。
身の丈よりも高い迷路を潜り抜けて、少年は少女を見つけた。
少女は涙を零していた。
少年は言葉を詰まらせた。
2020.06.15 Mon 06:50
140文字の物語
CM(0)
■
『「恐る恐る、手のひらを触れ合わせる」キーワードは「初夜」』
寝台の上で震える少女に優しく声をかける。
「大丈夫だよ。何も怖くない」青年は微笑む。
二人で初めて過ごす晩だ。
「さあ、手を貸して」青年の言葉に少女は恐る恐る、手のひらを触れ合わせる。
それをそっと青年は握り返す。
「優しくするから、僕に身を任せて」緊張した面持ちで少女は頷いた。
2020.06.15 Mon 06:49
140文字の物語
CM(0)
■
『「力強く、指に触れる」キーワードは「記念日」』
「目を閉じて」青年が言った。
言われたとおりに目を伏せる。
青年は力強く、指に触れる。
金属特有の冷たい感触がして、目を開けそうになる。
首を横に向けて、ぎゅっと目を閉じる。
その様子に青年は失笑する。
「もういいよ」という声で目を開ける。
「付き合って一年の記念日」
指輪が輝く。
2020.06.15 Mon 06:46
140文字の物語
CM(0)
PREV
←
HOME
→
NEXT
忍者ブログ
[PR]
△ページの先頭へ
Templated by
TABLE ENOCH