iotuのlog
「 140文字の物語 」
■
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2025.09.29 Mon 09:58
■
『ふたりっきりでいたかった』
試験を合格した祝いにみんなで飲み会になった。
昨今の事情を踏まえると、そうそう飲み会はできない。
難しい試験を突破した、という口実が必要だった。
時間通り解散となった。
どんなことが起きるか分からないから、女子は駅まで送ることになった。
「ふたりっきりでいたかった」と彼女は言う。
PR
2020.08.15 Sat 06:18
140文字の物語
CM(0)
■
『ふたりっきりでいたかった』
試験を合格した祝いにみんなで飲み会になった。
昨今の事情を踏まえると、そうそう飲み会はできない。
難しい試験を突破した、という口実が必要だった。
時間通り解散となった。
どんなことが起きるか分からないから、女子は駅まで送ることになった。
「ふたりっきりでいたかった」と彼女は言う。
2020.08.15 Sat 06:18
140文字の物語
CM(0)
■
『結晶』と『悔しさ』、登場人物が『脱力する』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
課題で透明な結晶を作ることになった。
何故か、分からないけれども一部が曇る。
隣の席の級友は曇りひとつない結晶を作っているのに。
悔しさを感じるが、そのコツを尋ねた。
「普通にやってるだけだよ」級友は言った。
そういえば級友は天才肌だった。
簡単な課題なんだろう。
思わず脱力する。
2020.08.15 Sat 06:15
140文字の物語
CM(0)
■
『「無理矢理、手のひらをぎゅっと握る」キーワードは「酔っぱらい」』
「大好き―!」声のかぎりに言う。
「はいはい、ありがとうございます」僕の態度が冷淡だって。
当たり前だ。
彼女はべろんべろんに酔っぱらっている。
正気に戻ったら覚えていないだろう。
「信じてないでしょ」彼女は目を三角にする。
「信じていますよ」無理矢理、自分の手のひらをぎゅっと握る。
2020.08.15 Sat 06:15
140文字の物語
CM(0)
■
『一生分の君が欲しい』
夜景の綺麗なスポットで、何故か彼は落ち着きがなかった。
誘ったのは彼の方なのに。
何かあるのだろうか。その時がくれば自然に言ってくれるだろう。
私は夜景を眺めていた。
彼が「一生分の君が欲しい」とリングケースを差し出した。
もしかしなくてもプロポーズだ。
彼にしては満点な雰囲気だ。
2020.08.15 Sat 06:14
140文字の物語
CM(0)
■
無題
テストはミスをしていないだろうか。
終わってしまったことに不安になる。
今度のテストの点が良かったら、ご褒美をもらえることになっている。
そのためテスト勉強を励んだ。
あれだけ勉強したのだから大丈夫。
自分に言い聞かせるが、提出した答案に心がさざめく。
提出前に何度も回答を確認した。
2020.08.15 Sat 06:13
140文字の物語
CM(0)
■
『「嫌々ながらも、腕を握り締める」キーワードは「意地っぱり」』
「この電車揺れるから」と少年は腕を差し出した。
吊革が届かない背丈の少女は「大丈夫よ」と言った。
どうしても素直になれずに、意地を張ってしまう。
弱みを見せるようで嫌だった。
想像以上に電車は揺れる。
見ず知らずの人の足を踏むところだった。
少女は嫌々ながらも、少年の腕を握り締める。
2020.08.15 Sat 06:11
140文字の物語
CM(0)
■
『君に似合う花』
誕生日に花束が届いた。
差出人は出張中の恋人だった。
覚えていてくれただけでも嬉しい。
カードには『君に似合う花を』と書かれていた。
真っ白の百合の清楚さが果たして似合っているのだろうか。
どちらかというとトラブルメーカーの自分に釘を刺すようなものだった。
それだけ心配をかけている。
2020.08.15 Sat 06:10
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『いけない』を入れて【後悔】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
してはいけない、と言われるのには意味がある。
けれども『してはいけない』と言われるとやりたくなるのが、人間の愚かさだった。
キスには魔法がかかっているから、簡単にしてはいけないよ。
母が幼い頃からくりかえして言ってきた言葉だった。
生まれて初めてキスをして、その意味が分かった。
2020.08.15 Sat 06:10
140文字の物語
CM(0)
■
『無惨』と『夜風』、登場人物が『霞む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
かつてこの土地には難攻不落の砦があったという。
その面影は無残で、夜風にさらされている。
そして、唯一の生き残りの少女の姿が霞む。
一番若いからと一番安全な場所に身を隠させられた。
それも砦が落ちてしまえば意味はない。
少女は仇の軍に身を預けることとなる。
戦利品として。
2020.08.15 Sat 06:09
140文字の物語
CM(0)
■
『「仕方なく、両手のひらを折れんばかりに握る」キーワードは「真夜中」』
気がつけば真夜中にだった。
一日の終わりに君の声を聴けたら、どんなにいいだろう。
携帯電話をつかみ、君の電話番号を選択する。
こんな時間にかけたら嫌われるだろうか。
そもそもテストの点が悪かったから、会うのを控えるように約束させれたのだ。
仕方なく、両手のひらを折れんばかりに握る。
2020.08.15 Sat 06:08
140文字の物語
CM(0)
■
『器用なのに言えない私と、不器用だから気付かない貴方』
この想いは墓場まで持っていくのだろうか。
器用なのに言えない私と、不器用だから気付かない貴方。
貴方を振り向かせるのには、たくさんの言葉が必要だろう。
たった一言では伝わらない。
他の人ならばたやすく想いを言葉にできる。
貴方だから言えない。
だからといって貴方が気付くのを待てない。
2020.08.15 Sat 06:07
140文字の物語
CM(0)
■
文中に『脱げ』を入れて【夢中】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
今日は好きな番組の放映日。
放課後、カフェによって行こう、という友だちの誘いを断るほど好きな番組だ。
手洗いをして、居間の大きなテレビの前を独占する。
リモコンでチャンネルを合わせる。
そこに兄がやってきた。
「制服ぐらい脱げ」と命令口調で言う。
「今、ここで?番組始まるんだけど」
2020.08.15 Sat 06:07
140文字の物語
CM(0)
■
『挨拶』と『痛手』、登場人物が『手元を見る』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「数合わせに付き合ってくれ」大学生の兄に言われた。
「は?」私は驚く。
今日は兄の友だちが来ることは知っていたが、挨拶もそこそこ部屋に直行していた。
兄の達者な口ぶりで混ざることになってしまったのは痛手だった。
私は手元を見る。
早く罰ゲーム付きのポーカーから抜けたい気分だった。
2020.08.15 Sat 06:06
140文字の物語
CM(0)
■
『「ぎこちなく、指先をぎゅっと握る」キーワードは「喧嘩」』
いつも優しい彼が声を荒げた。
そのことに私はびっくりして、怖くなった。
それだけのことをしてしまったのは確かだった。
でも自分の言いたいことをもあったから口に出してしまった。
初めての喧嘩だった。
もう元には戻れないのかな。
そう思ったら悲しくなった。
ぎこちなく、指先をぎゅっと握る。
2020.08.15 Sat 06:05
140文字の物語
CM(0)
PREV
←
HOME
→
NEXT
忍者ブログ
[PR]
△ページの先頭へ
Templated by
TABLE ENOCH