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「 140文字の物語 」
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2025.09.29 Mon 08:29
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文中に『初めて』を入れて【知りたくない】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
初めてばかりだから途惑うことばかり。
それなのに大人の男性は、そんな自分を器用にエスコートしてくれた。
今までも、私の知らない誰かとこうして食事をしたのだろうか。
今は私が『恋人』だ。
過去は過去だ。
やがて未来に、今を思うことがあるかもしれないけれども。
限りある今を大切にしたい。
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2020.08.15 Sat 06:34
140文字の物語
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『DVD』と『追憶』、登場人物が『重ねる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
積み重なったDVDを手にしたのは偶然だった。
君が好きで、二人で繰り返し観た映画だった。
僕は飲み物を用意して再生した。
内容をすっかり覚えてしまっている。
君とふたりで観た頃を追憶してしまう。
どこにでもある恋愛映画と君が重なる。
元気だろうか。
君が隣にいないけど映画は最後まで観た。
2020.08.15 Sat 06:33
140文字の物語
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『「怒り顔で、指に爪を立てる」キーワードは「罰ゲーム」』
酔いが回った頃に罰ゲームをしようと変なテンションで盛り上がった。
定番の王様ゲーム。
僕は7番目。
君は2番目。
「7番の人が2番にキスをすること」王様が命令した。
僕はためらわず君の唇を塞いだ。
飲み慣れない甘いカクテルの味がした。
君は怒り顔で、僕の指に爪を立てる。
僕は離れた。
2020.08.15 Sat 06:32
140文字の物語
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『報われないのはわかってたけど』
報われないのはわかってたけど、もう少しチャンスがあっても良かったと思う。
僕は結局、君に気持ちを伝えられなかった。
君は僕以外の男と手を握り、その仲睦まじい姿を見て「良かったですね」と僕は微笑む。
仮面は亀裂だらけ。
どうして手を繋ぐのは自分ではないのか。
そんな思いに囚われる。
2020.08.15 Sat 06:32
140文字の物語
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文中に『見えない』を入れて【納得する】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「これからお祭り?」浴衣姿でお隣さんの玄関で言われた。
「母さんは黙っていてよ」これまた浴衣姿の幼馴染が言った。
「何かあったら息子を盾に使ってちょうだい」おばさんは笑った。
「そうやって髪を上げると大人っぽいわね。もう兄妹には見えないわよ」
おばさんは息子の背中を景気良く叩く。
2020.08.15 Sat 06:31
140文字の物語
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『光』と『炎』、登場人物が『歯噛みする』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
外はまるで炎で焼かれるような光で満ちていた。
その中君は出かけなければいけないという。
「もう少し涼しくなってから出かけたら」と僕は提案した。
「急ぎの仕事だから行かなきゃ。行ってきます」君は微笑むと、僕の頬にキスをした。
僕は歯噛みする。
君じゃなければ意味がない。
悔しかった。
2020.08.15 Sat 06:30
140文字の物語
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『「目を逸らしつつ、指を触れ合わせる」キーワードは「仲直り」』
君は目を逸らしつつ、僕と指を触れ合わせる。
君は照れくさそうに小さく「ごめん」と呟く。
それでケンカはおしまい。
僕は君と視線を合わせて「僕も悪かった」と言った。
これで仲直り。
君の瞳は水のように揺れていた。
気落ちしているのだろうか。
僕は君の指を握り返した。
大きな瞳は感情豊かだ。
2020.08.15 Sat 06:29
140文字の物語
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『落とし穴にご注意を』
これは夢だと思った。
ウサギの耳をした紳士がシルクハットを取り、恭しく礼をしてきた。
紳士はズレたモノクルを戻して微笑む。
「どうか、落とし穴にはご注意を」穏やかな口調で言った。
どこまでいっても不思議な光景だった。
そこで目が覚めた。
そして、注意も空しく見事に落とし穴に落ちた。
2020.08.15 Sat 06:28
140文字の物語
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文中に『みんな』を入れて【知りたくない】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
平凡でいい。
みんなと同じでいい。
特別な美しさも、力強さもいらない。
その代わり穏やかな日常が欲しかった。
16歳の誕生日に本家から招待を貰った。
嫌な予感しかしなかった。
代々、神様を祀って、家を守ってもらってきた。
でも、それは本家の役割だった。
分家筋が呼ばれたというのは異常だ。
2020.08.15 Sat 06:27
140文字の物語
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『「ぎこちなく、指先を握り締める」キーワードは「朝」』
幼馴染から恋人に変わった初めての朝。
少女は自然に手を差し伸べてきた。
「手を繋いでいこう」太陽のように明るい笑顔で少女は言った。
少年はぎこちなく、指先を握り締める。
少年の心臓は緊張でドキドキが止まらない。
幼馴染の時にさわった時と同じなのに。
これからは、これが自然になるのだ。
2020.08.15 Sat 06:26
140文字の物語
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『僕を許す君がいけない』
ベッドに押し倒された。
いつか来る恋愛の順番だった。
ただ少しばかり性急だっただけだ。
恋人を信頼して、見つめる。
「僕を許す君がいけない」彼は言った。
私は腕を伸ばして彼の首に手を回す。
緊張しているのか体温が高く、脈拍も早かった。
「後悔しても遅いよ」彼は最終確認をする。
優しい。
2020.08.15 Sat 06:25
140文字の物語
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『羽根』と『スーツ』、登場人物が『囁く』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
窓を開けたらスーツ姿の青年がいた。
見間違いかと思って目を瞬かせる。
白い羽根を背にはやした青年は笑う。
「君はラッキーだな。24時間以内に天国へ行ける」ととんでもないことを囁く。
「それって死ぬってことですか?」ビックリして尋ねる。
「ありたいていに言えば、そうだな」青年は言う。
2020.08.15 Sat 06:23
140文字の物語
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『「力強く、両手のひらを握る」キーワードは「寒い」』
僕は力強く、両手のひらを握る。
するとそんな僕に君は微笑む。
手を重ねて「こんなに握りこんだら痛いでしょ」と穏やかに言う。
「寒いんだ」僕は言った。
「そう?なら手を繋いで帰りましょうか?」君は提案する。
魅力的なお誘いに僕は首を横に振る。
『寒いんだ』
君との距離がつかめなくて。
2020.08.15 Sat 06:22
140文字の物語
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『猫』と『現実』、登場人物が『握りしめる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
動物を飼うのは向いていない方だ。
それが猫を飼うという現実がある。
捨て猫を拾ってしまったのだ。
弱り果てて一晩持たないと思っていた。
それがミャーと弱々しい声で鳴いていた。
動物病院に向かうこととなった。
猫を捨てた人物を許せない。
手を握りしめる。
これから不器用の飼い主と一緒だ。
2020.08.15 Sat 06:20
140文字の物語
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『「恥ずかしそうに、両手を触れ合わせる」キーワードは「記念日」』
君は恥ずかしそうに、両手を触れ合わせる。
頬を染めて「大きな手だね」と君は言った。
「君を守る手だからね」僕は言った。そっと手が離れる。
「貴方はこんなに大きくなったんだね」君は笑う。
僕はポケットから小箱を取り出す。
「左手の薬指にはめてくれないか?」僕は言った。
記念日が増える。
2020.08.15 Sat 06:19
140文字の物語
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