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「 140文字の物語 」
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2025.09.29 Mon 05:00
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『過去』と『靴下』、登場人物が『許さない』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「靴下は揃えて出してください!」少女はお冠だった。
「今度こそ許さないですからね」と片一方になってしまった靴下を見せる。
青年は困ったような表情を浮かべて「どこで脱いだっけ」と過去の自分と向き合う。
帰ってくるなり脱いだはずだ。
掛布団の下から、それは出てきた。
「ごめん」と謝る。
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2020.08.31 Mon 06:27
140文字の物語
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『「無理矢理、両手のひらを軽く握る」キーワードは「危機一髪」』
少女の長い髪が風に揺れている。
少年の胸元まで届きそうだった。
一房ぐらいならふれてもかまわないだろうか。
魅惑的な綺麗な髪だった。
少年は無理矢理、自分の両手のひらを軽く握る。
それと同時に、少女は振り返った。
危機一髪だった。
恋心を悟られてはいけない。
少女と少年は友達なのだから。
2020.08.31 Mon 06:26
140文字の物語
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『欠けた愛を探してる』
人が恋を渡りあうのは、欠けた愛を探してるのかもしれない。
ジグソーパズルの最後のピースを見つけるまで、恋の遍歴を綴っていくのかもしれない。
『運命』という言葉を信じるのならば、いつか巡り会える魂の片割れ。
だから人の心は歪に作られているのかもしれない。
いつか出会う相手のために。
2020.08.31 Mon 06:25
140文字の物語
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文中に『白金』を入れて【気持ちいい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
白金色の頭髪の少年が少女の元へやってきた。
少女は身構える。
「さっきの授業でわからないところがあった」少年は言った。
「君は理解できたのだろう?教えてほしい」
学年1位の座を譲らない少年の言葉に、少女の心は狂喜乱舞した。
今度こそ2位ではなく1位を取れるかもしれない。
「いいわよ」
2020.08.31 Mon 06:24
140文字の物語
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『DVD』と『雨合羽』、登場人物が『我慢する』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
本当はBlu-rayが欲しかったけれどもDVDで我慢する。
一人の少女がレインコートとよりも雨合羽と呼んだ方がいい格好で雨の中を黙々と歩いていた。
冷たい雨だろうか、恵みの雨だろうか。
液晶画面を通してはわからない。
どれだけ映像技術が発達しても温度を伝えることはできない。
遠い未来の話だ。
2020.08.31 Mon 06:23
140文字の物語
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『「軽々しく、両手を握る」キーワードは「寒い」』
空調が利きすぎた部屋は涼しいを通り越して寒いぐらいだった。
設定温度は何度になっているのだろうか。
『寒い』と訴えたいぐらいだったけれども、招かれた側だ。
大人しくしてはいなければ。
招いた青年はお茶を持って戻ってきた。
軽々しく、両手を握る。
「冷たいね。寒かっただろう」と言った。
2020.08.31 Mon 06:23
140文字の物語
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文中に『消えない』を入れて【感謝】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
向日葵がうなだれる時刻。
日ごと短くなっていく昼の時間。
つかんでいた腕が離れた。
少女は向日葵畑の迷路に足を踏みこんだ。
決して消えない痕を手首に残したまま。
隠れ鬼の始まりだ。
少年は少女を探して向日葵畑の中を迷走することになった。
一途に少女を探すのは厄介ごとを忘れさせてくれる。
2020.08.31 Mon 06:21
140文字の物語
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『リンゴ』と『体』、登場人物が『飛びこむ』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
イブが禁断のリンゴをもいでから、人間は体ひとつで楽園を追放された。
神代の時代から、人間は変わっていない。
愚かで、弱い。
それらを打ち勝つために、ホイッスルと共にプールの中に飛びこむ。
息もできない水の中でタイムを競う。
一秒を争う中で、学校の名前を背負って、必死に泳ぐ。
孤独だ。
2020.08.31 Mon 06:20
140文字の物語
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「桂月、いちご、呼吸」
射干玉の夜を照らすように桂月が晧く輝いていた。
いちご味のジュースを飲みながら、それを見上げる。
姉媛が空を緩やかに滑り落ち、だいぶ呼吸が楽になった。
それでも汗は拭っても拭っても滴り落ちる。
生温い風に吹かれ、狗尾草が揺れていた。
酷暑の夏もようやく終わろうとしていた。
2020.08.31 Mon 06:18
140文字の物語
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文中に『愛され』を入れて【面白そう】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「皇帝陛下の弟君の正妃にならないかい?」父が持ってきた縁談は破格なものだった。
「いまだに側妃もおらず、独身だ。尊いお方から愛されたいと思わないかい?」
返事をしなかったから、乗り気に見えなかったのだろう。
皇帝陛下には男の後継ぎがいない。
そのため弟君は独身を貫いていると聞く。
2020.08.31 Mon 06:17
140文字の物語
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『緑 』と『魂』、登場人物が『微笑む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
私は生まれつき魂の色が見える。
正確には、その人が思っていることが色として判別できる。
あまり嬉しくない能力だった。
人の内側を覗くというのはプライバシーに反する。
見たくもない色もある。
その中、いつも緑色の幼馴染は貴重な存在だった。
いつ見ても緑色。
安寧と平和の色に私は微笑む。
2020.08.31 Mon 06:16
140文字の物語
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『「ぎこちなく、両手を軽く握る」キーワードは「別れ」』
夕暮れは別れの時間だ。
手を伸ばそうと思えば手を伸ばせる。
そんな距離にいる少女の手をつかむことが、今日もできなかった。
「さようなら」と少女は笑顔で、別れの挨拶をする。
少年はぎこちなく笑顔を作り、自分の両手を軽く握る。
一秒、一瞬でも、少女を引きとめたい。
わがままを防ぐように。
2020.08.31 Mon 06:12
140文字の物語
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『その口で何人の女を口説いたの?』
「その口で何人の女を口説いたの?」踏みこんではいけない言葉を言ってしまった。
気まずい沈黙が落ちる。
けれども、どうしても『ごめんなさい』が言えなかった。
ただの八つ当たりだと分かっている。
「君を大切にしたいんだ。これまでの女性とは違って」彼は困ったように微笑んで言った。
2020.08.31 Mon 06:11
140文字の物語
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文中に『噂』を入れて【解って欲しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
彼は華やかな噂がある男性だった。
美しい容貌に、すらりと伸びた背、洗練された立ち振る舞い、誰にでも優しい。
モテるのも当たり前だった。
でもそれらは本心を隠して身につけたものだと、どれほどの人間がわかるだろうか。
彼が柔和に笑う度に、私には小さな子どもが泣いているように見えた。
2020.08.31 Mon 06:11
140文字の物語
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『望遠鏡』と『決心』、登場人物が『変える』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
流れ星がたくさん流れると聞いて青年は望遠鏡を引っ張り出した。
埃をかぶったシートから取り出す。
今までだったら興味がなかっただろう。
少女の喜ぶ顔を見たい。
そう思うようになった。
少女が青年を変える。
これからも共にいたいと思う。
そのためには同胞殺しを躊躇してはいけない。
決心する。
2020.08.31 Mon 06:10
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