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「 140文字の物語 」
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2025.09.29 Mon 01:48
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『虹色』と『夜風』、登場人物が『狂う』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
少女は青年に連れ出されて困っていた。
夜風は生温く、これから先を虹色にはしてくれなさそうだった。
青年は無言で少女の左手をつかみ上げる。
どこか乱暴な様子に少女は驚く。
そして薬指に指輪をはめた。
「これでお前は俺のものだ。誰にも渡さない」完全に狂うような言葉に少女は目を瞬かせた。
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2020.08.31 Mon 07:01
140文字の物語
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『「遠慮がちに、手のひらを握る」キーワードは「路地裏」』
二人は追手から逃げるために路地裏に逃げこんだ。
「追え!」
「どこに行ったんだ!」
男たちの足音は荒々しい声と共に去っていった。
煙をまくことに成功した二人は顔を見合わせる。
少年は遠慮がちに、少女の手のひらを握る。
「行こう。いい隠れ場を知っているんだ」少年は声を潜めて言った。
2020.08.31 Mon 07:00
140文字の物語
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『さりげない愛を君に』
さりげない愛を君に届けたい。
春には花見をして。
夏には花大会に行って。
秋には紅葉を見て。
冬には雪に喜んで。
春夏秋冬、君の隣にいたい。
大それたことはできないけれど、君の傍にいることぐらいはできると思うんだ。
君さえ良ければの話だけれども。
君が涙の時は手を繋ごう。
分かち合いたい。
2020.08.31 Mon 06:59
140文字の物語
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文中に『しっとり』を入れて【哀しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
今年は花火大会もなかったから、花火を買ってきて小さな花火大会をすることになった。
最後の花火は、線香花火と決まっていた。
華やかな花火の後を締めくくるのにふさわしい。
蝋燭で火をつけるとしっとりとした火花が散る。
そういえば迷信があった。
線香花火の火球を落とさなければ願いが叶う。
2020.08.31 Mon 06:59
140文字の物語
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『鎖』と『悪夢』、登場人物が『差し出す』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
このところ悪夢を見る。
夢は鎖のようにつながっていて、だんだん鮮明になっていく。
今日も明け方に、目が覚めてしまった。
喉が渇いていた。
台所で水を飲もうと起き上がった。
少女が朝ご飯の支度をしていた。
「郵便受けに入っていたんですが」と切手の貼っていない白い手紙を少女は差し出す。
2020.08.31 Mon 06:54
140文字の物語
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『「さりげなく、指先を触れ合わせる」キーワードは「肝試し」』
夏も終わるということで肝試しをすることになった。
くじで偶然にも君とペアを組むことになった。
なんてラッキーなのだろう。
幽霊なんて怖くなくなってしまった。
小さな蛍光灯片手に墓地を進んでいく。
僕はさりげなく、君の指先に自分のそれを触れ合わせる。
かすかに震えていたから指を握る。
2020.08.31 Mon 06:53
140文字の物語
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『愛の言葉が思い浮かばない』
君を前にすると、愛の言葉が思い浮かばない。
こんなにも君のことが好きなのに、それを伝えることができない。
どうすれば君に告白できるだろうか。
『好きだ』という言葉では物足りない。
『大好きだ』という言葉では思いに足りない。
『愛している』という言葉では気持ちを言い尽くせない。
2020.08.31 Mon 06:52
140文字の物語
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文中に『何度も』を入れて【解って欲しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
何度も言っても母には通じない。
成績が良いのだから、もっと上の学校を目指すように言われる。
今の学校を受験しようと思ったのは、雰囲気が良かったからだ。
それに一応、進学校だ。
なまけなければ、大学への道は通じている。
それを繰り返し言っている。
どうして母は理解してくれないのだろう。
2020.08.31 Mon 06:52
140文字の物語
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『ハート』と『緊張』、登場人物が『走る』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
迷に迷ってハート形のネックレスを買った。
気がつけば待ち合わせ時間が間近になっていた。
僕は君が待つ場所まで走る。
いつものように佇む君を見たら、緊張してきた。
心臓がドキドキしている。
君は僕を見つけて、手を振る。
僕は用意してきた言葉を忘れて、ジュエリーショップの袋を差し出した。
2020.08.31 Mon 06:51
140文字の物語
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『「仕方なく、指先を両手で包む」キーワードは「思い出」』
『記憶じゃなくて、思い出にしたいんだ』とあなたは言った。
真剣な眼差しには嘘偽りもなかった。
同時に、この別れは思い出になってしまうのだ、と思った。
仕方なく、指先を両手で包む。
私よりも暖かい体温はなぐさめてくれるようで、切なかった。
これも思い出の欠片になるのだろうか。
2020.08.31 Mon 06:50
140文字の物語
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『(そんな不意打ち、ずるくないですか)』
「愛しているよ」挨拶代わりにくりかえされているから、少女は動揺しなかった。
けれども、今日は耳元で青年が「愛しているよ」と言った後、耳たぶにくちづけをした。
少女は悲鳴にならない悲鳴を上げた。
(そんな不意打ち、ずるくないですか)
抗議の声すら上げられずに、硬直してしまった。
2020.08.31 Mon 06:49
140文字の物語
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『背伸び』と『炎』、登場人物が『許さない』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
城が炎に包まれる。
月すら姿を消している夜だというのに、それは明るかった。
これからは辺境へと落ち伸びていく。
「行きましょう」としっかりとした口調で少女は言った。
背伸びをしているようで哀れに見えた。
まだ子どもといってもいい年齢なのに。
この光景を一生、許さないと思った。
2020.08.31 Mon 06:47
140文字の物語
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『「ぎこちなく、指を軽く握る」キーワードは「仲直り」』
仲直りは苦手だ。
さっきまで感情をぶつけあって喧嘩をしていた相手と急に仲良くするのは難しい。
だからといって、ずっと喧嘩をしているのも嫌だった。
気まずそうにお互いに『ごめんなさい』を言う。
君はポロポロと大粒の涙を流し始めた。
僕はぎこちなく、君の指を軽く握る。
泣き止むように。
2020.08.31 Mon 06:47
140文字の物語
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「噴水、作者、天才」
時間ごとに、様々な仕掛けがある噴水があった。
ベンチに座って、今日も眺めていた。
この噴水の作者は天才なのだろう。
どれほどの時間、観ていても飽きがこない。
透明な水のショーを見つめながら、羨ましいと思った。
きっとこの噴水の作者は評価されることを期待していないのだろう。
2020.08.31 Mon 06:45
140文字の物語
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『恋愛ごっこ、してみませんか?』
「恋愛ごっこ、してみませんか?」少女は気軽に言った。
「嫌だね」青年は断った。
「えー、どうしてですか?」少女は不満げに頬を膨らませる。
そんな少女の手首をつかみ、耳元でささやく。
「ごっこじゃなくて本気な恋愛がしたいから」青年の言葉に少女は頬を赤くする。
「ごめんなさい」と謝る。
2020.08.31 Mon 06:44
140文字の物語
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