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「 140文字の物語 」
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2025.09.29 Mon 00:00
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『メール』と『一人』、登場人物が『祈る』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
祈るような気持ちで、一人ずつにメールを送る。
たいていのメールはエラーで送信できない。
ニュースで見る現場は、絶望的だった。
僕は諦めずにメールを送り続ける。
もしかして、という希望にすがりつく。
このメールを受け取ることで、生きる気力を取り戻すことができるかもしれない。
諦めない。
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2020.09.15 Tue 04:55
140文字の物語
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『ほら、早く言わなくていいの?』
「ほら、早く言わなくていいの?」親友が背中を叩く。
呼び出されたクラスメイトは不思議そうな顔をしていた。
私は勇気を奮う。
「私と付き合ってください!」恐る恐るクラスメイトの顔を見る。
「僕なんかでいいの?」クラスメイトは尋ねる。
「あなたが好きなんです」私は思わず俯いてしまった。
2020.09.15 Tue 04:54
140文字の物語
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文中に『白金』を入れて【心配】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
白金色の頭髪の少年は少女の元にふらりとやってきた。
「顔色が悪いみたいだけど、大丈夫?」少年は尋ねた。
もうすぐテストの時間だった。
ここで欠席するわけにはいかない。
「ご配慮ありがとう。でも心配は結構よ」少女は少年を遠ざける言葉を言う。
「それならいいんだけど」少年は席に戻った。
2020.09.15 Tue 04:53
140文字の物語
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『香水』と『鼓動』、登場人物が『はにかむ』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
デートだからお姉ちゃんの香水を拝借。
少しは大人ぽっくなれただろうか。
彼と歩くと鼓動が早まる。
早く彼に似合う大人の女性になりたい。
待ち合わせ場所で、そわそわしながら彼を待つ。
時間通りにやってきた彼は微笑む。
「いい香りがする。似合っているよ」彼は言った。
その言葉にはにかむ。
2020.09.15 Tue 04:53
140文字の物語
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『「無理矢理、腕を指先でつつく」キーワードは「冬」』
息も白く凝る寒さだった。
ホッカイロ一つでは、到底暖まらない。
「寒いね」幼馴染が言った。
口を開くの面倒だった。
幼馴染は無理矢理、僕の腕を指先でつつく。
「冬だから、当たり前だろう?」僕は言った。
「そこは、寒いねって返すところでしょう?」幼馴染はご立腹だった。
僕は溜息をついた。
2020.09.15 Tue 04:52
140文字の物語
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『ふたりっきりでいたかった』
君はずっと不機嫌そうに膨れっ面。
つまらなそうに席の端っこにいた。
そんな君が気になって、僕は君の隣に座る。
全然、減っていないグラスを握り締めた君は言う。
「ふたりっきりでいたかった」
それを聞いた僕は微苦笑する。
「じゃあ、このあと二次会に行かないで、一緒に帰る?」僕は言った。
2020.09.15 Tue 04:51
140文字の物語
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文中に『電気』を入れて【不安】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
嫌な予感はしていた。
雷の音が近づいてきていた。
唐突に、電気のブレーカーが落ちた。
蛍光灯も消え、室内は真っ暗になった。
停電になったのは初めてではないけれども、心をかきたてられる。
壁伝いによろよろと歩きながら、ブレーカーを上げる。
蛍光灯がつく。
明るくなった室内に安堵する。
2020.09.15 Tue 04:50
140文字の物語
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『日差し』と『新聞』、登場人物が『黙らせる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「今日も日差しが強いから、買い物には日傘を持っていった方がいい」
新聞を読んでいた青年は少女に声をかけた。
「すぐそこのスーパーですよ」少女は反論した。
「まだ秋とはいえない気温だ。熱中症になりたくないだろう?」青年は新聞を置き少女を見つめた。
少女を黙らせるのに成功したようだ。
2020.09.15 Tue 04:50
140文字の物語
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『「優しく、指先に爪を立てる」キーワードは「病院」』
季節柄、発熱をした君を病院に連れて行った。
待合室は時たま小さなお喋りが聞こえるぐらいで静かだった。
君は優しく、僕の指先に爪を立てる。
ささやかな抵抗に僕は苦笑してしまった。
マスクで顔半分、隠れているから君には見えなかっただろうけれども。
君の名前が呼ばれ、君は立ち上がった。
2020.09.15 Tue 04:49
140文字の物語
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『「恥ずかしそうに、両手のひらを触れ合わせる」キーワードは「肝試し」』
「お願い!」幼馴染は恥ずかしそうに、両手のひらを触れ合わせる。
「頼めるのあんたぐらいだから」怖がりな幼馴染は切羽詰まったように言う。
女子の間で肝試しをすることになったらしい。
ただし男女1組ずつでの参加。
体のいいデートということだ。
彼氏のいない幼馴染は、頼みこんできたのだ。
2020.08.31 Mon 07:06
140文字の物語
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文中に『快感』を入れて【知りたい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
一度、快感を覚えてしまうと、人は貪欲になる。
二度と戻れない。
もう一度、甘い蜜を味わいたいと思ってしまう。
快感に果てはなく、深まっていくばかりだった。
その内、究極の快楽を追い求めてしまう。
イヴが禁断の園でリンゴをもいだのも分かる。
人の知識は知りたいと思えば思うほど甘く滴る。
2020.08.31 Mon 07:05
140文字の物語
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『朝』と『靴下』、登場人物が『起きる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
昨日夜更かしをしてしまったので、携帯のアラームを無視したくなったが、起きる。
朝といってもようやく太陽が顔を出した時間だ。
寝る時用の靴下を脱いで、部屋着に着替える。
顔を洗いに洗面所に向かう。
階段を下りていくと、おいしそうな香りがした。
胃がきゅるりと鳴った。
欠伸を噛みころす。
2020.08.31 Mon 07:04
140文字の物語
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『「嬉しそうに、手のひらを握り締める」キーワードは「初夜」』
宴会から解放されて、ようやく二人きりになれた。
初めて見る花嫁の顔は、愛らしく、笑顔が似合いそうだった。
今は緊張のためか少し強張っていた。
型通りの挨拶を済ませ、花婿は手を差し伸べた。
すると乙女は嬉しそうに、青年の手のひらを握り締める。
その柔らかさに青年は恐々と握り返した。
2020.08.31 Mon 07:03
140文字の物語
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『さりげない愛を君に』
いつまでも、さりげない愛を君に届けられたら良かったのに。
僕はいつの間にか強欲になってしまったようだ。
僕が君を愛するのと同じぐらいの、君の僕に対する愛が欲しい。
『愛している』と言ったら『愛している』と返してほしくなった。
最初は君に見つめ返してもらえるだけで嬉しかったのに。
2020.08.31 Mon 07:03
140文字の物語
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文中に『振り向く』を入れて【後悔】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
『また、今度』とも『また、明日』とも言えなかった。
もう約束はできない。
それでも、せめて想い出の中は喜びにあふれているようにと微笑んだ。
繋いでいた手を静かに離す。
別れ道を進もうと、あと一度だけと思って振り向く。
取り残された少女は大粒の涙を零していた。
少年は少女を抱きしめた。
2020.08.31 Mon 07:02
140文字の物語
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