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「 140文字の物語 」
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2025.09.28 Sun 22:19
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『こんな君に恋した私が悪いんですが』
君は自由奔放だった。
一つのところに留まっていられない。
その分、恋を重ねては、失って私のところに戻ってくる。
こんな君に恋した私が悪いんですが、少しは落ち着いてほしいと思ってしまう。
最後に恋する相手は私にしてほしいと願ってしまう。
君を一番大事にするから。
そんな想いは虚しい。
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2020.09.15 Tue 05:20
140文字の物語
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文中に『仕方ない』を入れて【悔しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
二人の関係は、ただの幼馴染だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
幼馴染に恋人ができた。
『もう一緒に帰れない』と告げられた。
仕方ないことだった。
幼馴染という関係に甘えて、何も行動してこなかったのだから。
今更、悔いても意味がない。
いつか来る未来だった。
幼馴染の恋人に嫉妬した。
2020.09.15 Tue 05:19
140文字の物語
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『不幸』と『事実』、登場人物が『立ちあがる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
少年は家族を一気に亡くした。
それは不幸な事実だった。
両親も小さな妹も、もう帰ってこない。
縁の薄い遠縁の親戚が引き取ってくれるようだ。
未成年の自分には決定権はない。
いっそのこと、家族と天国とやらに召されたかった。
そうはいっても仕方ない。
親戚に名を呼ばれ、少年は立ちあがる。
2020.09.15 Tue 05:18
140文字の物語
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『「堂々と、手のひらを触れ合わせる」キーワードは「秋」』
少年は堂々と、稚い少女の手のひらに自分のそれを触れ合わせる。
そして、その小ささに驚く。
庭で染まった紅葉よりも小さな手だった。
「どうかしましたか?」稚い少女がおっとりと聞く。
「何でもないよ」少年は稚い少女の手を握りしめる。
稚い少女の頬が紅葉のように、真っ赤に染まった。
2020.09.15 Tue 05:17
140文字の物語
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『好き好き大好き、愛してる』
『愛』の重さを知らない少女は「好き好き大好き、愛してる」と青年に告げる。
無邪気な様子に青年は微笑む。
「信じてないでしょ」少女は不機嫌になる。
「信じていますよ」青年は願望を言った。
『恋』の苦しみを知らない少女はそのままでいてほしいと思う。
苦い思いをするのは自分一人で充分だ。
2020.09.15 Tue 05:16
140文字の物語
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文中に『そっと』を入れて【哀しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
失恋した夜に友だちは、そっと寄り添ってくれた。
たった一つの恋だったから、失われたことが悲しかった。
片想いまで戻っただけれども。
一度、両想いになったから、元に通りになったことが辛い。
もう二度とあの人は振り返ってはくれないのだ。
友だちには悪いけれども、涙は途切れそうにない。
2020.09.15 Tue 05:15
140文字の物語
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『コンクリート』と『変化』、登場人物が『目を潤ませる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
かつて空き地だった場所はコンクリートのマンションに変化した。
一緒に遊んだ想い出の場所はもうない。
久々の帰郷で感傷的になっていたのかもしれない。
僕は目を潤ませる。
もうシロツメグサの冠を作ることも、四つ葉のクローバーを探すこともできないのだ。
幼馴染は背中をポンポンと叩いた。
2020.09.15 Tue 05:14
140文字の物語
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『「目を逸らしつつ、両手を指先でなぞる」キーワードは「真夜中」』
真夜中の訪問を受け入れたものの、君は本題を語らない。
リラックスできるように、君が「好きだ」と言ったハーブティーを入れる。
君は一口飲んだものの、顔色が冴えない。
辛いことでもあったのだろうか。
君は目を逸らしつつ、僕の両手を指先をなぞる。
くすぐったい感触に僕は苦笑する。
2020.09.15 Tue 05:13
140文字の物語
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『また次の世界で』
ベッドに横たわる君が僕を見て微笑んだ。
白い雪よりも淡い微笑みだった。
君に残された時間は砂時計よりも短い。
僕は細い指先を握り締める。
現世に繋ぎとめられるように。
そんな僕を見て君は微笑みを深くする。
「また次の世界で出会いましょう」と君は囁くような声で言った。
別れがきたのだ。
2020.09.15 Tue 05:10
140文字の物語
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『「遠慮がちに、両手のひらに指を絡める」キーワードは「秋」』
昼間よりも夜の時間が長くなっていく。
長くなっていく影を踏みながら、紅色の空を見やる。
季節は秋に移り変わっていく。
その刹那の瞬間に立ち会うことができて良かったと思うべきなのだろうか。
隣を歩く君の頬が夕焼けによりも真っ赤だ。
君は顔を上げると遠慮がちに、両手のひらに指を絡める。
2020.09.15 Tue 05:08
140文字の物語
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『つまりはまぁ、好きってことでして』
誕生日プレゼントに小さな小箱を貰った。
ビロードの小箱は、いかにも高そうだった。
蓋を開けてみると、誕生石のペンダントが入っていた。
「ありがとう」少女は感激を隠さずに礼を言う。
少年は歯切れ悪く「つまりはまぁ、好きってことでして」と言う。
恋の告白に少女は頬を染める。
嬉しすぎる。
2020.09.15 Tue 05:00
140文字の物語
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文中に『見守って』を入れて【嬉しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「上手に作るもんだ」と青年は少女の手つきを褒める。
卵液が綺麗な出汁巻き卵になっていく。
「作ってみますか?」少女が尋ねる。
「不器用だから、遠慮しておく」と青年は辞退する。
「失敗したら、スクランブルエッグにすればいいんですよ。見守ってますから」
断ることはできなさそうだ。
2020.09.15 Tue 04:59
140文字の物語
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『朝』と『童話』、登場人物が『読む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
目覚まし時計が賑やかに鳴る。
まだもう少し寝ていたいが、それをやって遅刻ギリギリになったので眠い目をこする。
枕元にある童話集を読む。
毎朝の習慣だ。
起きたら一編ずつ読んでいく。
読書が苦手な自分でもよく続いていると感心してしまう。
次の話が気になっても一話だけ読むのがいいのかも。
2020.09.15 Tue 04:58
140文字の物語
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『「優しく、両手のひらを握る」キーワードは「廊下」』
廊下ですれ違った幼馴染が慇懃に礼をする。
目を瞬かせていると「Shall We Dance?」と尋ねてきた。
答えにまごついていると幼馴染は優しく、私は両手のひらを握る。
そういえば後夜祭でダンスをすることが決まっている。
まだパートナーを決めていない。
三拍子のステップに揺れながら考える。
2020.09.15 Tue 04:58
140文字の物語
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『一生分の君が欲しい』
「一生分の君が欲しい」少年は真剣な表情で言った。
少女の鼓動がトクンっと跳ねた。
「それってプロポーズ?」声が上擦らないように注意して少女は尋ねた。
「そのつもりだ」生真面目な少年は言った。
飛び跳ねるぐらい嬉しいがそんなそぶりを見せたら負けだ。
「幸せにしてくれるならいいわよ」
2020.09.15 Tue 04:57
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