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「 140文字の物語 」
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2025.09.22 Mon 19:52
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最後の嘘をつきました
「iotuは、内緒話をするように声を潜めて最後の嘘をつきました。
それは相手の幸福を祈る嘘でした。
「君を、信じきることができなくてごめん」、と。
・・・まだ、泣いちゃだめだ。」
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僕は、内緒話をするように声を潜めて最後の嘘をついた。
君以外が、この嘘を聞かないように、耳元で囁いた。
それは相手の幸福を祈る嘘だった。
「君を、信じきることができなくてごめん」と。
これで、君は自由の身だ。
僕から離れても、誰からも文句を言われない。
・・・まだ、泣いちゃだめだ。
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2021.03.31 Wed 06:40
140文字の物語
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『正論はいつだって人を傷つける』
正論はいつだって人を傷つける。
正しいことが正義ではない。
時には優しい嘘が涙を拭うことがある。
正論を振りかざして、嘘を払拭しようとする。
それがどれほど傲慢なことか、正論を信じている人には分からない。
傷つく人がいることを想像できない。
私はそんな人にはなりたくないと思った。
2021.03.31 Wed 06:39
140文字の物語
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文中に『いけない』を入れて【悔しい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
あれも駄目、これも駄目。
母は厳しかった。
同級生が許されていることも、私には許されることはなかった。
それもこれも、私の未来のためだ、と母は言う。
母がいけないということをしたくなる。
青春は一度しかないのだから、後悔はしたくない。
手始めにナイショで『恋』というものをしてみる。
2021.03.31 Wed 06:37
140文字の物語
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『日差し』と『幸福』、登場人物が『震える』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
冷たい石牢の暗闇に閉じこめられて、震える。
それが今、日差しを浴びることができる。
少女は幸せを満喫していた。
それも、神剣・神楽を振るえることができる青年と出会えた幸運のおかげだった。
青年にとっては災難だろう。
そこが少女が幸せどまりで幸福を感じることができないところだった。
2021.03.31 Wed 06:36
140文字の物語
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『「そっと、指先を握る」キーワードは「デート」』
私はそっと、あなたの指先を握る。
これぐらい許されるよね。
なんといっても、デート中なんだから。
私とあなたが友だちから恋人同士になって、初めてのデート。
友だちだった時は手を繋ぐのに、抵抗はなかった。
それなのに、今指先を握っているだけなのに心臓がドキドキとする。
不思議だった。
2021.03.31 Wed 06:36
140文字の物語
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最後の嘘をつきました
「iotuは、どうしようもなく泣きたい気分で最後の嘘をつきました。
それは前へ進むための嘘でした。
「もう、迷わないよ」、と。
・・・泣いたりしないよ。」
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僕は、どうしようもなく泣きたい気分で最後の嘘をついた。
君に対して、自分に対して、これ以上嘘はつかない。
本当に最後の嘘だった。
それは前へ進むための嘘だった。
「もう、迷わないよ」と。
グラグラとしている心の中。
君には見せない。
泣きたい気分だけど・・・君の前では泣いたりしないよ。
2021.03.31 Wed 06:31
140文字の物語
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『堂々巡り』と『欲望』、登場人物が『涙を流す』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
君の気持ちが分からないから、堂々巡りのケンカになった。
君のすべてを知りたいと思っても、そんなことは無理だと知っていた。
そんな欲望の塊の僕に、君は静かに涙を流す。
それは綺麗な光景だったから、僕はただただながめていた。
拭うことすらなく、君は僕を見つめる。
ケンカは僕の負けだ。
2021.03.31 Wed 06:28
140文字の物語
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『「嬉しそうに、両手を指先でつつく」キーワードは「春」』
君が嬉しそうに、僕の両手を指先でつつく。
だから僕は君の耳元で内緒話をするように「どうしたの?」と尋ねた。
君は無言で樹を指をさす。
そこには桜が小さく綻んでいた。
ああ、これを見せたかったのだ、と僕は理解した。
春の始まりを知らせてくれた君に僕は微笑んで「ありがとう」と言った。
2021.03.31 Wed 06:27
140文字の物語
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最後の嘘をつきました
「iotuは、夢を見るような気持ちで最後の嘘をつきました。
それはどうしようもない嘘でした。
「いなくなったりなんてしないよ」、と。
本音は仕舞い込んだまま。」
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僕は、夢を見るような気持ちで最後の嘘をついた。
全部が全部、夢だったら良かったのに。
それはどうしようもない嘘だった。
「いなくなったりなんてしないよ」と。
不安で目を濡らす君に優しく告げた。
そんなことはできない、と互いに知っているのに、嘘にすがりついた。
本音は仕舞い込んだまま。
2021.03.31 Wed 06:27
140文字の物語
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『器用なのに言えない私と、不器用だから気付かない貴方』
器用なのに言えない私と、不器用だから気付かない貴方。
だから、いつまでも二人の関係は友達以上恋人未満。
相合傘をして帰るぐらい仲が良いのに、私からは切り出せなかった。
貴方の肩が濡れているのに気づきながら私は『ありがとう』も言えなかった。
貴方は濡れていることを気にしていない。
2021.03.31 Wed 06:26
140文字の物語
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文中に『鍵』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
神剣・神楽が祀られている石牢に少女は閉じこめられていた。
三度の食事は与えられていたが、日が差さない石牢は冷たかった。
神剣・神楽が唯一殺せない、それだけで巫女と祭り上がられた。
ある日、食事を運んでくる人物が鍵を落とした。
これは機会だった。
少女は神剣・神楽を持つと逃げ出した。
2021.03.31 Wed 06:25
140文字の物語
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『熱』と『会釈』、登場人物が『眠れない』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
質の悪い風邪を引いたようだ。
高熱が出て寒気がした。
節々が痛く、まるで骨が折れるかのような関節痛がした。
体を休めなければならない、というのに眠れない。
朦朧とする意識の中で、痛みと格闘をした。
そんな状態の私のところに貴方はやってきた。
寝こんでいる私に会釈をしながら部屋に入る。
2021.03.31 Wed 06:24
140文字の物語
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『「恐る恐る、指を握る」キーワードは「過去」』
あなたと初めて手を繋いだ日を覚えている。
あなたは恐る恐る、私の指を握る。
緊張で震えているのが伝わってきた。
だからは私は優しく、指を握り返した。
笑い話になるような過去の話。
今は離れ離れにならないように、しっかりと手を繋いでいる。
あの日のように、あなたの手は震えてはいない。
2021.03.31 Wed 06:24
140文字の物語
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最後の嘘をつきました
「iotuは、痛みを堪えながら最後の嘘をつきました。
それは相手を楽にするための嘘でした。
「君が居なくても何も変わらないさ」、と。
本当の願いは、どうせ叶わないから。」
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僕は、痛みに堪えながら最後の嘘をついた。
それは鋭いナイフで切られたような痛みではなかった。
鈍らで痛みが残るような鈍い切れ味だった。
それは相手を楽にするための嘘だった。
「君が居なくても何も変わらないさ」と。
痛みを感じない振りをして言った。
本当の願いは、どうせ叶わないから。
2021.03.31 Wed 06:21
140文字の物語
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『もう忘れ物しちゃ駄目だよ?』
帰ったはずの恋人が戻ってきた。
「忘れ物をした」と玄関先で言った。
「もう忘れ物しちゃ駄目だよ?」と私は笑った。
さっきまで別れて寂しかったことを伏せて、言葉を紡ぐ。
「何を忘れたの?」と言うと頭を引き寄せられた。
そして額にキス。
唐突な展開に私は驚く。
「君を忘れた」と恋人は言う。
2021.03.31 Wed 06:20
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