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「 140文字の物語 」
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2025.09.21 Sun 08:51
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最後の嘘をつきました
「iotuは、無意識に緊張しながら最後の嘘をつきました。
それはきっと必要じゃない嘘でした。
「寂しくなんてないよ。大丈夫」、と。
本当の願いは、どうせ叶わないから。」
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僕は、無意識に緊張しながら最後の嘘をついた。
それはきっと必要じゃない嘘だった。
「寂しくなんてないよ。大丈夫」と。
声が震えるのを感じた。
君に告げるのに、こんなにも怖かったんだ、と気がつく。
本当の願いは、どうせ叶わないから。
ちっぽけな嘘をついた。
君はそれを信じた。
それだけだ。
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2021.05.31 Mon 06:25
140文字の物語
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『君の「大丈夫」が、大嫌い』
君は泣きたい気分の時、決まって「大丈夫」と口にする。
涙を飲みこんで笑う。
だから僕は君の「大丈夫」が、大嫌い。
少しぐらい頼ってくれてもいいじゃないか。
そんなに僕は信頼できないかい?
君の涙ぐらい拭うことができるよ。
君の愚痴に何時間でも付き合うことができるよ。
それでも君は笑う。
2021.05.31 Mon 06:24
140文字の物語
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文中に『メール』を入れて【決意】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
風雅な招待状が舞いこんできたのは、少女が不在の時だった。
とりあえず出かける旨をメールにしたためる。
それから神剣・神楽を手にすると、青年は招待状の場所に向かった。
少女が晩ご飯の支度をするまでに片付ける。
きっと置いていかれたことを少女は気にするだろうから、白刃を抜き決意する。
2021.05.31 Mon 06:24
140文字の物語
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『マグカップ』と『嘲笑』、登場人物が『痛がる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
少ないお小遣いをためてマグカップを買った。
貧相なものだとあなたは嘲笑するだろうか。
想像してみたら心が痛がる。
誕生日プレゼントは、結局しまったままだった。
どうしても、あなたに渡すことができなかった。
そんな弱虫な私は、胸が痛くなくなったら、あなたにマグカップを渡そうと思う。
2021.05.31 Mon 06:23
140文字の物語
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『「上目遣いで、両手のひらを握る」キーワードは「思い出」』
思い出の中には決まって、君がいた。
どんな思い出の中にも、君の笑顔があった。
それにどれほど慰められたことだろう。
それにどれほど心強くあれたことだろう。
そんな君との最後の思い出は、胸の中に秘められている。
君は上目遣いで、僕の両手のひらを握る。
そして声にならない声で君は告げた。
2021.05.31 Mon 06:21
140文字の物語
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最後の嘘をつきました
「iotuは、小さく笑って最後の嘘をつきました。
それは最初で最後の嘘でした。
「欲しい物のは手に入れたから、もういいんだ」、と。
・・・まだ、泣いちゃだめだ。」
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僕は、小さく笑って最後の嘘をついた。
それは最初で最後の嘘だった。
君には知られてはいけない心の奥底。
安心させるように穏やかに告げる。
「欲しいものは手に入れたから、もういいんだ」と。
一番欲しいものは手に入れられなかったのに。
・・・まだ、泣いちゃだめだ。
笑顔を作れ、君のために。
2021.05.31 Mon 06:18
140文字の物語
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文中に『蒼』を入れて【未練】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
どこまでも続く蒼穹に、籠の鳥はためいきをついた。
もう二度とあの青空を飛ぶことはできない。
自分で決めたことだけれども、籠の外へ出たいと願ってしまう。
そんなことをしたら両国に亀裂が走る。
大人しく籠の鳥として愛でられられていればいい。
窓から見える空の蒼さが誘うように恋しい。
2021.05.31 Mon 06:17
140文字の物語
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『眩暈』と『現実』、登場人物が『進む』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
「気に入らない奴はぶっ殺す」この国の姫は言った。
側仕えに任命された青年は眩暈を感じた。
「だって、私にはそれが許されているのよ」と姫は言う。
二度聞きしたくなるような現実だった。
帝国までの婚姻まで進むように円滑にしなければならない。
お淑やかな姫を演じてもらわなければならない。
2021.05.31 Mon 06:16
140文字の物語
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『「優しく、手のひらにしがみつく」キーワードは「いたずら」』
ふといたずら心が湧きあがった。
あなたはどんな顔をするのだろう。
見てみたくなって優しく、あなたの手のひらにしがみつく。
あなたは困ったように微笑んだ。
それから「どうしたんだい?」とあたたかく尋ねた。
いたずらだと言えなくって、私は俯いてしまう。
あなたはぎゅっと手を握り返した。
2021.05.31 Mon 06:15
140文字の物語
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#テキトーなタイトル置いたら誰かが引用RTで内容を書いてくれる
『君の涙ひとつぶ
僕の胸を焦がして』
それはまるで灼熱のように
落ちた一滴だった
悲しみの色をしているはずなのに
燃えるような色に見えた
鉄板に落ちた涙のようで
すぐさま蒸発した
君の涙も隠した振りをしていたけれども
僕の心を揺さぶった
それだけ綺麗な涙だった
胸に痕を残していった
2021.05.31 Mon 06:15
140文字の物語
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「キス、カラス、不穏」
カラスの鳴き声が夕焼け空に映えて不穏を冗長させる。
「早く帰ろうよ」と私はあなたに言った。
「たまの休みだ。ゆっくりしていってもいいだろう?」あなたは微笑んだ。
そして私のつむじにキスを落とす。
「早く帰ろうよ」と子供扱いされた私は、くりかえし言う。
あなたは頭を撫でる。
2021.05.31 Mon 06:13
140文字の物語
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最後の嘘をつきました
「iotuは、いっそ滑稽なほど明るく最後の嘘をつきました。
それは相手を守るための嘘でした。
「もう、迷わないよ」、と。
胸の痛みは消えやしないな。」
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僕は、いっそ滑稽なほど明るく最後の嘘をついた。
それこと遊園地のピエロのように。
それは相手を守るための嘘だった。
「もう、迷わないよ」と。君を真っ直ぐに見つめた。
君を守るためなら生命を差し出すのも怖くない。
けれども、最期だと思うと感傷が迫りくる。
僕の胸の痛みは消えやしないな。
2021.05.31 Mon 06:12
140文字の物語
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『ねえ、好きだって知ってた?』
君は僕に近づく。
そして、秘密を打ち明けるように耳元で囁く。
「ねえ、好きだって知ってた?」と君は言った。
僕の心臓は期待で高鳴る。
「何が?」平静な振りをして尋ねる。
君の笑い声がこだまする。
「私があなたのことを好きだ、ってこと。気がついていた?」君は楽し気に言った。
僕は頷いた。
2021.05.31 Mon 06:11
140文字の物語
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文中に『みんな』を入れて【不満】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
「外に出たい!公園で遊びたい!」と私はわめいた。
「みんな我慢しているんだから、ダメよ」と母は困ったような顔をして言った。
「もう家の中にいるのはいや!」悲しくもないのに涙があふれてきた。
「もう少しの我慢だから、聞き分けてちょうだい」母は私の頭を優しく撫でる。
不満が溜まる。
2021.05.31 Mon 06:10
140文字の物語
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『木』と『選択』、登場人物が『誓う』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
それは木でできた模造刀だろうと、青年は膝をついた。
首に感触が伝わる。
「汝、死すまで忠誠を誓うか?」幼い声が言う。
「はい」と青年は誓う。
これまでいくらでも選択肢はあった。
けれども膝を折ってもかまわないと思ったのは、この幼い少女のみだった。
騎士叙勲の真似でも、青年には嬉しい。
2021.05.31 Mon 06:10
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