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「 140文字の物語 」
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2025.09.20 Sat 17:42
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『「さりげなく、両手のひらを指先でつつく」キーワードは「出会い」』
僕と君が出会ったのは偶然だった。
それを必然にするまで、どれだけの努力が必要だったのだろう。
二人の出会いを運命にするためには、どれだけの時間が必要だったのだろう。
君はさりげなく、僕の両手のひらを指先でつつく。
僕は笑って、君の手を握りしめる。
すると君は白い顔を真っ赤に染める。
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2021.06.30 Wed 04:16
140文字の物語
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最後の嘘をつきました
「iotuは、冷静であるよう心がけつつ最後の嘘をつきました。
それは切望のような嘘でした。
「すぐに追いつくから、先に行ってて」、と。
頼むよ、ごまかされてください。」
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僕は、冷静であるよう心がけつつ最後の嘘をついた。
それは切望のような嘘だった。
君さえ、生き残ればいいと思っていた。
レベルに合わないダンジョンを選んだのは失敗だった。
「すぐに追いつくから、先に行ってて」と。
僕は敵を引き受けた。
頼むよ、この嘘にごまかされてください。
僕は祈った。
2021.06.30 Wed 04:13
140文字の物語
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文中に『やっと』を入れて【知りたい】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
やっと二十歳の誕生日を迎えた。
お酒も、煙草も、合法だ。
だからといって、嗜むつもりはなかったけれど。
この日をずっと待っていた。
貰われっ子の私の本当の両親を教えてもらえる。
実の両親以上に可愛がってくれた、今の両親には悪かったけれども、知りたかったのだ。
一枚の写真を渡された。
2021.06.30 Wed 04:11
140文字の物語
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『「さりげなく、両手を触れ合わせる」キーワードは「思い出」』
さりげなく、僕と君の両手を触れ合わせる。
ぎゅっとは握り締められなかったから、触れ合わせるだけ。
君の体温が伝わってくる。
僕よりもひんやりとしている手は、切なく胸を刺す。
それでも意気地なしの僕は握れなかった。
それも遠い日の思い出だ。
もう隣にいない君への寂しくらいの懐かしさだ。
2021.06.30 Wed 04:10
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をつきました。
それは自分の幸せのための嘘でした。
「欲しい物のは手に入れたから、もういいんだ」、と。
もう、覚悟は決めたんだ。」
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僕は、大丈夫と自分に何度も言い聞かせながら最後の嘘をついた。
それは自分の幸せのための嘘だった。
今度こそ、と夢を見るような嘘だった。
「欲しい物は手に入れたから、もういいんだ」と。
一番、欲しかった君を手に入れることはできなかったけれども。
僕はもう、覚悟を決めたんだ。
前を向く。
2021.06.30 Wed 04:07
140文字の物語
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『誓い』と『痛手』、登場人物が『心から笑う』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
死が分つまでの誓いは破られた。
永遠なんてものはないのだ、と私は心から笑う。
それとも男を見る目がなかったのだろうか。
辛うじて、子どもができる前で良かったと思う。
幼い子どもにとって両親の離婚は痛手だろう。
傷つくのは夫だった、誠意のない男ひとりで充分だ。
私は独身生活を満喫する。
2021.06.30 Wed 04:05
140文字の物語
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『「さりげなく、腕を握り締める」キーワードは「肝試し」』
室内よりも外の方が涼しいだろう、と勉強に飽きた集団は肝試しをすることにした。
あくまで息抜き、ということだから墓地を一周してくるだけだ。
くじ引きで、運良く気になる彼とペアになった。
それでも深夜の墓地は明かりがなくて怖い。
私は「怖いの」と呟き、さりげなく、彼の腕を握り締める。
2021.06.30 Wed 04:04
140文字の物語
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『「泣き顔で、腕にしがみつく」キーワードは「仲直り」』
口論は、どこまでいっても平行線。
これ以上、言ったらお互い傷だらけになるだけ。
僕は押し黙った。
すると重たい沈黙が落ちた。
このまま終わりにするのもどうだろうか、と僕が思っていると君が泣き顔で、腕にしがみつく。
「ごめんなさい」鼻水をすすり上げながら君が言う。
僕らは仲直りをした。
2021.06.30 Wed 03:58
140文字の物語
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「夏至、母、家族」
夏至を通り過ぎると母が口癖のように言う。
「本当の家族に会いたくない?」まるで心配するように。
「ここが本当の家族だし。今さら会っても赤の他人と同じだよ。ごちそうさま」と私は話題をぶっちぎる。
この世に産んでくれただけの家族よりも、今の温かな家族を大切にしたいと思う。
2021.06.30 Wed 03:58
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、特別に優しい声で最後の嘘をつきました。
それは本音とは真逆の嘘でした。
「ずっと君と一緒だよ」、と。
本当に、ごめんね。」
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僕は、特別に優しい声で最後の嘘をついた。
寝物語を聞かせるように、寂しい夜を埋めるように。
それは本音と真逆の嘘だった。
君の手を取り「ずっと一緒だよ」と。
永遠の誓いをするようにささやいた。
そんなことはできないことを知っていながら、君の笑顔のために嘘をついた。
本当に、ごめんね。
2021.06.30 Wed 03:55
140文字の物語
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『私の為だけに生きて』
「僕には生きている価値はないんだ。塵芥のような存在だ」あなたは虚ろな目をして言った。
元より自己肯定感の低いあなただから、呟くようにささやくのは、当然の帰結かもしれない。
あちら側に行きそうなあなたを必死に引き止める。
「私の為だけに生きて。あなたが必要なの」と私は手を握った。
2021.06.30 Wed 03:54
140文字の物語
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文中に『お揃い』を入れて【夢中】をイメージした140文字作文を書いて下さい。
さりげなくお揃いの服を着て、デートするのが楽しみだった。
例えばデザインは違うものの同じ色の服を着たり、同じ小物を持ったり。
恋人同士の証のように、おしゃれをするのが楽しかった。
そんな日々の中、あなたはお揃いのペアリングを付き合った記念日に用意してくれた。
私はそれに喜んだ。
2021.06.30 Wed 03:54
140文字の物語
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『松』と『冷酷』、登場人物が『立ちあがる』というお題でツイノベを書いてみて下さい。
海岸沿いの松を切る、という案が出た。
唯一、残った松は枯死寸前とはいえ冷酷な判断だった。
忘れない、と被災者たちは立ち上がる。
署名運動やビラ配りを熱心にして、そういう事実があるということを知ってもらう。
その運動の輪は大きく広がり、県だけではなく他所の県からも、署名が集まった。
2021.06.30 Wed 03:53
140文字の物語
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『「泣き顔で、指先を両手で包む」キーワードは「嫉妬」』
君は何も感じないと思っていた。
僕が他の女の子と仲良くしても、物わかりのいい笑顔を浮かべていると思っていた。
嫉妬なんてしないと思っていた。
それは僕の思いこみにすぎなかったと知らされた。
君は泣き顔で、僕の指先を両手で包む。
「この手を握れるのは私だけ」と君は嗚咽混じりに言った。
2021.06.30 Wed 03:53
140文字の物語
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最後の噓をつきました
「iotuは、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をつきました。
それは本音とは真逆の嘘でした。
「欲しい物のは手に入れたから、もういいんだ」、と。
これが本音なら、楽だったのに。」
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僕は、大丈夫と自分に言い聞かせながら最後の嘘をついた。
そうでもしなければ、心が揺れて、涙が流れそうだ。
それは本音と真逆の嘘でした。
「欲しい物のは手に入れたから、もういいんだ」と。
本当に欲しかった君を前に言った。
これが本音なら、楽だったのに。
永遠に僕は君を手に入れられない。
2021.06.30 Wed 03:52
140文字の物語
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