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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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 過去の私が後押しする。
 未来に向かって。
 時は分断されたものではなく、一直線に「今」に繋がって、遥か先まで伸びているのだ。
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優しい嘘のつき方を教えてください。
私は、これから大切な人に嘘をつかなければいけないのです。
時間が解決してくれる未来まで持つような嘘をつかなければならないのです。
私は、真実をくるむようなオブラートのような嘘を探しています。

ご存知ありませんか?
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きらきらと輝く。
あなたの手が世界のあたたかさを教えてくれる。
きらきらと輝く。
一瞬で駆け抜けていく初夏のきらめき。
太陽が、木々が、花々が、水が、あなたの笑顔がきらきらと輝く。
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 人の運命を織る織女のひとり瑛絢は容貌が自慢の娘でした。
 鏡が美しく瑛絢を映すので、娘は鏡にのめりこみお役目を果たさなくなりました。
 それを聞きつけた天帝は瑛絢を完璧に映さないようにと、鏡を割っておしまいになりました。
 以来、天空にある月は欠けるようになったといいます。
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 月見の今日は『星狩り』に最適です。
 地上の人たちが満月に夢中になっている間に、お気に入りの星を手に入れましょう。
 星取り網と透水晶の瓶の用意は良いですか? 蓋も忘れずに。
 星を閉じこめた瓶に炭酸水を注いで飲むのが今年風。
 星ごとに違うそのお味を楽しんでみては?
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「探し物をしているんです」
 若者は口だけを動かして話す。
「一緒に探そうか?」
 私の提案に若者は首をカクンカクンと横に振る。
「いいえけっこうです」
 若者は再び地面を見つめ、道を歩き出す。何往復めだろうか。
「何を探しているんだい?」
 問いに若者は足を止め呟いた

 「才能」

 と。
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 僕のぺったんこの財布じゃ、君の欲しい物すべて買ってあげられない。
 「愛」を量る方法は他にもあるのかもしれないけれど、僕はこれ以外の方法を知らない。
 財布が空になったとき、君との「愛」が終わってしまう。
 僕は財布を厚くするために頑張って働いている。
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 君がいなくても生きていけるけど、君がいないと寂しい。
 隣にいるのは君じゃなくてもいいけれど、君だったら嬉しい。
 僕と君は恋人同士と呼ぶには程遠いけれど、他人と呼ぶには近すぎる。
 好きだけど、君のために何もかも捨てられるほど本気でもない。
 君だってそうだろう?
 僕たちは似た者同士。
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 彼女はキャンドルナイトが好きだ。
 今年は夏至だけでなく秋分の日もやるという。
 気がついたときには手遅れで僕の冷酒用のガラス杯は、ちゃっかりとキャンドルホルダーになっていた。
 僕はキャンドルに照らされた彼女の笑顔を見ながら茶碗に日本酒を注いだ。
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 陽が昇り始めた市場の片隅で、束ね髪の若い女性が膝を抱えていて座っていた。
 ポップイエローのマニキュアが施された爪先の先には、ビワの葉で染めたような布が広げられていて、大きさもまちまち、形も不揃いの「記憶」が並べれていた。

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 大通りを避けた個人販売には掘り出し物がある。
 かの『王者の夕べ』も、『黒い森の英雄譚』も、市場の片隅から発見され丹念に磨かれてから評価されたのだ。
 伝説として語り継がれるロマンを求めてコレクターは市場の隅々まで歩き、「記憶」を漁るのだった。

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 若い女性が並べていた「記憶」は、どれも非常に良く磨かれていた。
 「記憶」を研磨するのは素人でもできるが、その根気を強いられる作業に気が滅入り、仕上がりが甘くなり勝ちだ。
 芸術的価値を持たせるような磨きは期待できないものである。

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 足を止めて、話かける。
 こういった遣り取りも市場の楽しみだ。
 束ね髪の女性は、はにかんだ。
 「記憶」は恋人が語った夢を彼女が一つ一つ大切に磨いたものだという。
 オススメだという「記憶」を手に取ってみた。
 水鳥の羽のように軽く、炭酸水のように軽やかな音がした。

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「売ってしまって良いのかな? 二度と手に入らないよ」
 と念押ししたのは、女性が世慣れていない印象だったからだろう。
「彼はいつも夢ばかり話しているんです。
 だから、大丈夫です。
 もう新しい夢に飛びついているから」
「でも、君が困るんじゃないのかな」

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 少女と呼んでも良いような若い女性は、大きな瞳を輝かせた。
「彼の夢を追いかけたいから、昔の夢はいらないんです。
 彼は過去の夢を振り返らないから、私が持っていても意味がなくなっちゃって。
 二度と見ない夢なら、すっかり売ってしまって、資金にしようと思って」

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 ビワの葉で染められてた布に並んでいたオススメの「記憶」は今、ランプの隣に置かれている。
 オレンジ色の灯りを受けて、「記憶」は小鳥のように明るく、絶え間なく歌い続けた、……一晩中。
 そして、夜明けに甲高い声を上げて砕け散った。

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 少々の感慨を持って、小さな欠片になった「記憶」を拾い集め、オイルの入った小瓶に入れた。
 万華鏡のセルになった「記憶」は歌うことはなくなったが、華やかな狂乱を鏡の中で演じ続けている。――これがその万華鏡にまつわる物語。
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 市場では様々な物が売られている。
 最も人気で最も品数が多いのは「記憶」だ。
 誰でも簡単に用意できるし、同じ物が二つとして存在しない。
 元手がかからず、コレクターのおかげで売れ残るという心配もない。
 その手軽さから市場デビューに最適なアイテムとして雑誌で特集されているほどだ。

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 大人気の「記憶」だが、最近は盗品も多い。
 代理販売が多い市場だけに、買った「記憶」が正規のルートのものか、どうか、の判断は難しい。
 不幸の「記憶」が安値だった場合、疑う必要がある。
 もっとも、手元に置きたくないから二束三文で売り払う人物もいるので一概には言えない。

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 「記憶」を財布に優しく、安全に楽しむなら、眠っているときに見るほうの「夢」が良い。
 毎晩、生産されるものだから供給も安定しているし、万が一、盗品だった場合も心が痛まない。
 「夢」を100個失ったとしても、性格が変わることはない。

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 「記憶」は手にとってその感触を楽しむのも良いし、耳にあて音色を聴くのも良いし、ちょっとしたインテリアとして棚の上に飾るのも良い。
 標本のようにガラスケースに並べるのも良いし、ペーパーウェイトのようにテーブルに置くのも良い。

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 鑑賞するだけでは物足りなくなったら、加工するという選択がある。
 原石にはない輝きが生まれ、新しい魅力に気がつくだろう。
 「記憶」の加工方法は星の数ほど存在するが、一定の人気を得ているのは万華鏡だろう。

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 万華鏡の楽しみはセル作りだ。
 もちろん磨いただけの「記憶」を万華鏡のセルにすることもできるし、「記憶」を損ねないからビギナーにもお勧めだ。
 大きくなりがちなのが欠点だが、筒にこだわることができるから、楽しみの広がりは無限大だ。

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 「記憶」を砕き、ガラスの小瓶に入れる。
 特殊なオイルのなかで舞う「記憶」はそれだけでも美しく、サイズの揃った小瓶が並んでいるのも華やかな魅力がある。
 気に入った小瓶をセットして筒で覗く。
 万華鏡になった「記憶」は、それまでにはない魅力に溢れている。
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 9月になったことを認めたくない気持ちが強いので、ささやかな抵抗として部屋のカレンダーをめくっていない。
 9月の下旬になってからめくるような事態にならないように、善処はしている。
 ただし私は前科もちだ。
 今年の2月は、私の中では“なかった”ことになっている。
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 やる気は出かけて行ってしまったので、現在は留守なんです。
 え、帰って来る時間ですか?
 さあ、それはわかりません。
 何も言わずに出て行ったので。
 私も困ってるんですよ。
 はあ、そうですか。
 帰ってきたらご連絡を差し上げます。
 ……帰って来ないんじゃないかって、私はそんな気がするんですよ。
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 幸福である期間は、己が幸福であることを自覚しないものである。
 「幸せだ」と口にする人々は幸福ではないことに気がつきながら、己の身に降りかかっている事実を無視しているのである。
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 もう失うものはないのだと思っていたけれど、君をなくした日の空が青くてさらに空になったような気がした。
 祈った、命の火が消えないようにまっさらに。
 陽が昇り君の体は生きた日の数だけ空っぽになった。
 微かに風が吹いていてそれが君の灯を消してしまったように感じた。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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