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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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「飛行機で行くなんて聞いてなかった!鉄の塊が空を飛ぶなんて信じられない!」
「飛行機事故より交通事故の方がリスクは高いのよ」友達が言う。
「でも」
「露天風呂、楽しみでしょ?それにここまで来て旅行をキャンセルする?」
 ニコニコと友達は言った。
 勝負は見えたようなものだった
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男はぶつぶつと呟きながら書物を破る。
 カバーの色は紅の書物で中身も鮮血で染め上げたかのように赤い。
 男は千切っては焚火に投げ入れていく。
 赤いページは焚火に燃やされて灰になっていく。
 男は作業を止めたりはしなかった。
 目出度く全てのページを燃やし尽くした。
 さあお手を拝借。
昼間の駅は閑散としたものだった。
 次の電車まで30分もあるから手を繋いだままベンチに座った。
 座ると目線の高さが近くなる。
 彼女の首筋にほくろを見つけた。
 それに誘われるままに唇を落とした。
 彼女は身を引く。
「昼間から何するの!」
 彼女は首筋を繋いだ手とは反対の手で押さえる
今回の旅行の目的は文学者のお墓参りだった。
 墓地の入り口で線香を買い、お墓を探していると、腕を掴まれる。
 振り返ると友人が真っ青な顔をしていた。
「どうしたの? お腹でも痛い?」私は訊いた。
「怖くないの? 幽霊が出たらどうするの?」
 友人が怖がりなのを知った瞬間だった
私は携帯電話を握り、時計の針を見つめていた。
 待っている時間というのは長いもので、座ったり立ったりと繰り返している。
 合否の連絡を電話にするんじゃなかった、と後悔しても遅い。
 面接でミスしていなかったか。ペーパーテストで大きな間違いをしなかったか、頭ぐるぐる回る。
殺風景だから壁画を描いてくれと友人に頼まれた。
 真っ白な壁いっぱいに自由に絵を描けるなんて幸運だ。
 胸を弾ませる。
 空想上の動物を描いていく。
 ユニコーンの隣には清らかな乙女。
 グリフォンの隣には勇敢な少年。
 地には美しい花、天には煌めく星座。
 筆が乗るままに描いた。
最初の関係は敵同士だった。
 月の夜に出会った。
 唐突な蹴りを避けるために絨毯の上を転がりながら、隙を探した。
 下段からの蹴りに、男はジャンプすることで避ける。
 男は跳躍から踵落としをする。
 それを頭上で両手を使って受け止める。
 重い。
 力量は同じくらいと見た。
 お互い手を引いた
昼下がりは速度がゆったりしているように感じる。
 ベンチに座っている老婆が孫らしき少年を手招きする。
 手作りの巾着からキャンディを取出し、孫に手渡す。
 少年の瞳がきらきらと輝く。
 少年は仲間のところに戻り、キャンディを配る。
 男の子たちは笑顔になる。微笑ましい光景だった。
自転車で通える距離に屋内型の市民プールが出来た。
 朝ご飯を胃に収めると、水着を持って市民プールに向かった。
 天気予報は午後に雷雨。
 信じたわけじゃないけど、念のために折り畳み傘を鞄にしまった。
 準備運動しているとクラスメイトを見つけた。
 初めて見る水着姿にドキリっとした。
空調の効いた音楽室で涼んでいると、親友がやってきた。
「涼しい! 掃除当番、代わって欲しいもんだわ」
「掃除終わったの?」
「終わったよ。
 誰かさんと違って涼んでないからね」
 親友は言った。
 私はロッカーに箒と塵取りを仕舞う。
「今日、墓地で肝試しする予定なんだけど、どう?」
言われるまま伸ばした髪はひざ裏に届くほどの長さになった。
 切ることは、少女の主が許さないだろう。
 就寝前の儀式に主は少女の髪を梳く。
 さらさらと髪はほつれなく流れていく。
 自分の一部を他人が触っていることに、そわそわする。
 息遣いまで伝わってくるまで静かな空間だから。
静かに破滅に向かう世界に、神は慈しむ。
 様々な世界を作ってきた中で、一番美しくできた世界だからだ。
 世界はどんな手を使っても必ず滅びに向かう。
 短いか、長いかの差があるだけだ。
 どんな世界にも美点はあった。
 今、滅びに向かっている世界に、延命のヴェールを優しくかけてやる。
DSで対戦中に幼なじみがぽつりと言った。
「僕の前世は悪の主人公だったんだって」
「悪の主人公ってことは魔王とか?」僕は言った。
 穏やかな幼なじみからは連想できない。
「さあ、そこまでは聞いてないや」幼なじみは言った。
「前世は前世だろ!今は正義の主人公だよ」
「ありがと」
タルトを焼いていると、シャボン玉が漂ってきた。
 シャボン玉はすぐに弾けて消える。
「抽選会で当たったんだけど、懐かしくない?」友達は言った。
 液をつけ、ストローで吹くと薔薇色のシャボン玉が生まれる。
「もうすぐタルト焼けるから」
「了解」
 友達はシャボン玉を仕舞った。
近代化が進み、名の無き村にも汽車が通ることとなった。
 煙を上げて汽車がやってくると大歓声。
 地響きを立てながら汽車は遠距離恋愛の恋人たちを応援する。
 都会に出ていた青年は、朝一番の汽車で村に帰ってきた。
「ただいま」青年は言う。
「おはよう。お帰りなさい」と恋人が微笑む。
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プロフィール
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iotu(そら)
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非公開
自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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