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ついったーでポストした創作文芸系のlog。 中の人の都合でUPされないlogもあります
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一人、月を見上げる。
 明日は満月だ。想いを伝えるのに絶好のチャンスだった。
 缶ビールを飲みながら、明日のシュミレーションをする。
 帰り道にさりげなく二人きりになるのが、一番勇気を使うところだった。
 きっと大丈夫だ。
 夏目漱石が好きな彼女に「月が綺麗ですね」と言うだけだ。
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ふわふわの恋愛だった。
 引き離されることなんて想像したことがなかった。
 いつまでも二人が一緒にいられると信仰のように思っていた。
 別れは唐突に訪れた。
 少女が肺を病んで、転地療養することになったからだ。
「手紙書くよ!」少年は言った。
「私を忘れないでね」と少女は言った。
閉店作業に追われる早朝の居酒屋。
 夜勤手当がつくものの、過酷なバイト先だった。
 眠気と戦いながら片づけていく。
 テーブルの上に箱が置き去りになっていた。
 中身を改めると一対の指輪が入っていた。
 愛し合う恋人たちの象徴のような忘れ物に店長に報告した。
 制服を脱いで仕事を終える
今日は親友とショッピングに街まで出てきた。
 片田舎とはいえショッピングモールはそれなりに盛況だった。
 街中をウィンドウショッピングする。
 なかなか欲しいデザインのワンピースがない。
「使者だって」親友が服の裾を引く。
 視線の先にはゆる系キャラの着ぐるみが風船を配っていた。
小さな燈子は知らなくていいことだ。と力強く宗一郎は言った。
 何でも知っている幼なじみがそういうならば、そうなのだろう。
 宗一郎は優しく燈子の頭を撫でてくれた。
 それだけで充分だった。
 未来なんて知りたくない。
 今、この瞬間だけでいい。満たされるということはそういうことだ。
駅のホームで同級生を見つけた。
 珍しいこともあるもんだと思い声を掛けた。
 少女は小さな悲鳴を上げた。
 スプレー瓶が転がる。
 それを拾い「驚かせてごめんな」と謝る。
「こっちこそ」
 少女はスプレー瓶を持て余しているようだった。
「それ中身は?」
「香水なんだ」困ったように笑った。
前世の記憶を頼りに、彼女を捜す。
 青年と少女の関係は最弱の関係だった。
 守ることもできずに、生涯離れない誓いを立てることもできなかった。
 それでもパートナーでいてくれた優しい妖精の彼女を今世でも求める。
 今度こそ、最期まで守り抜くと心に誓う。
 人ごみの中視線をやる。
体の中にはとくんとくんと鳴る時計が入っている。
 1周すると歳を一つ重ねる。
 私の体の中の時計は17周と半回った。
 18歳までまだ半年ある。
 R-18 の文字に年齢詐称したいと思った。
 私の体の時計は未対応なのだ。
 どうしても読みたい本だが大人向けなら仕方がない。
 半年の我慢だ
燃え盛る墓標を見て、取り返しがつかないことを悟る。
 燃える墓標に身を投げ入れたい。
 宿っていた物が消えていくような気がした。一緒に死にたい、と思った。
 ジリリーン。
 目覚まし時計の音で夢から覚めた。
 そう夢だったのだ。
 失笑する。
 どうか逆夢になりますようにと祈る。
開店準備をしているマスターの前には、バーご自慢の歌姫が眠たそうな顔で座っていた。
 昼間だからお客はいない。
「落ち着きたいときは数字を数えるってホント?」歌姫は訊いた。
「素数を数えるお客さんはいたかな」マスターは言う。
「じゃあ、本当なんだ」
 二人は知識を共有した。
玄関のドアを開けると、人待ち顔の愛猫が一匹。
「ちょっと遅くなった。悪かったなぁ」
 全身を撫でてやると、嬉しそうに、指先に爪を立てる。
「こらこら、痛い痛い」
 挨拶代りの甘えが可愛くて、さらに撫でてやる。
「すぐにご飯にしてやるからなぁ」
 靴を脱いで玄関を上がる。
部活仲間とお花見に来た。レジャーシートの上に、買ってきた物を並べる。
 流石に1.5Lのペットボトル3本は重かった。
 右手の関節が赤く染まっていた。
 部長の音頭で乾杯をする。
 下っ端はお酌係だ。空になる前にジュースを注ぎに行く。
 人数と紙コップの数が合わない。
 幻覚だろうか。
どうしてあの時、初めての恋に破れた少女の涙を拭ってやれなかったのだろう。
 優しく抱きしめてやれなかったんだろう。
 一番、近くにいたのに、何もしてやれなかった。
 深く後悔をしている。
 優しさで包んでやれば、少女の恋は綺麗に終わっただろう。
 少女はまだ恋を引きずっている。
深海色のシャツを着た少女が走ってくる。
 長い髪が揺れ、人魚尾ひれのように見えた。
 暑い夏の日差しをはねのけて青年の元までやってきた。
「お久しぶりだね!お兄ちゃん」
 血の繋がりはないが少女は青年をお兄ちゃんと呼ぶ。
「ただいま」青年は少女の頭を撫でた。
 疼く心を押さえつけて
春のクラス替えで幼なじみとクラスが分かれた。
 そのせいか、良く遊びに来るようになった。
「掃除してたら出てきました!」とファミコンを抱えてやってきた。
 さっそく対戦ゲームをする。
「新しいクラスはどうだ?」と訊くと「先例のないメガネキャラだって言われた。成績悪いから」
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プロフィール
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iotu(そら)
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自己紹介:
iotuは五百箇という意味の古語から。
オリジナル小説サイト「紅の空」では、「並木空」というHNで活動中。
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